高校三年生の夏。
当時はまっていた
NBA（アメリカのプロバスケットボール）の
選手が日本にくるという情報をゲットしました。

シドニーオリンピック前の壮行試合で
バスケットボールアメリカ代表が
試合をしにくるというのです。
場所はさいたまスーパーアリーナ。
アリーナのこけら落としでした。

NBAのいろんなチームの強い選手が
ひとつのチームに介する、
それがまさかの日本で試合をするとあっては、
行くいがいの選択肢はありませんでした。

行くのはアメリカ対日本戦
席はもちろん、一番いい席。
お金はなかったので父親に頼み込んで貸してもらい、
取れたチケットは前から6列目のセンター席。
夢のような現実がやってきたのです。

当日はバスケ好きの友達と2人で
使い捨てカメラを片手に会場に向かいました。

練習時間から会場入りし、
憧れの選手達が間近にいることに興奮し、
練習でレイアップをきめるたびに興奮し、
練習の最後にダンクを決める選手に大興奮し、
いざ試合へ。
試合は写真を撮るために
ずっとカメラのレンズ越しにみていたので
あんまり覚えていません。

ただ、前半終了直前に
レイ・アレンがハーフラインから
放ったブザービーターは
今でもはっきりと覚えています。

あれから17年。
昔ほどはNBAを見なくなりました。
が、もちろん今でも大好きです。

次は壮行試合ではなく、
本番の試合を日本で、
しかも埼玉で観られる日が来るなんて、
絶対に行く！
その前に父親に借りたお金を返します。