忘れられない「1000万分の1日」教えてください。

2024/03/26

大雪が降った日

2年前の1月17日。
東京に大雪が降った日、
私はニュースで流れる
「東京で雪のため転倒し怪我をした人は〇〇人」
のうちの一人となりました。
向こうから歩いてくる高齢の女性を無意識に避け、
その拍子に転んでしまったのです。
翌日からは三連休。
痛みが出てきた時のためにと
薬をもらいに行った近所のクリニックで、
腕を骨折していることが分かりました。
受け入れてくれる病院を探してもらい、
そこに向かうタクシーの中で、
「こんなことが本当に起こるんだなぁ」とか
キャンセルしなくてはならない予定、
迷惑をかけてしまう人のことを
パチパチと音のしそうな勢いで考えていました。
手術まで1週間の待機。
手術の為の入院。
通ったリハビリ。
なくならない痛み。
1年後の抜釘手術。
初めての経験ばかりでした。
少しずつ記憶は薄くなりますが、
深く刻み込まれたこと、それは
「経験してみなくてはわからない」ということ。
それまでもそう思ってはいましたが、
しっかりと釘を刺されました。
想像することは大事だけれど、
それは「わかった」とは違う、
そう教えてくれた経験になった日なのでした。

(うらら)



年齢を重ねるにつれ、
「初めての経験」は少なくなっていきますが、
それでも「こんなことが!」というできごと、
あるものですね。
骨折は痛みもともないますし
本当にたいへんだったと思いますが、
うららさんが悲観するのではなく、
「経験」として胸に刻んでいるのが
すてきだなと思いました。