横尾忠則の夏。六本木、東京駅経由、清澄白河から渋谷へ。

natsuko.motojima

横尾忠則さんによるあいさつ

2021/07/16 14:06
「難聴になって、しゃべりたくないけど、
展覧会をやったからしゃべらないと
いけなくなったねぇ。

今日朝から会場を見させていただいたけど、
とにかく疲れましたね。

ぼくはいつプロになったかわからないです。
模写を、絵を描くことだっと思ってきました。
最近は描くのが嫌いですね。
でもそうやって嫌々書いている絵を
客観的な目で見てみたいという
好奇心があります。
‥‥なんだか話があいさつじゃなくなりましたね。
どうしたらいいのだろう。

この展覧会では、
高校生から先々週まで描いていた絵が並んでいます。
いい会場構成でした。
会場構成を見たついでに
ぼくの絵を見てもらえばいいです。

最後の部屋はコロナ以降
1年半の近作が並んでます。
いまぼくがいちばん好きな自分の作品は、
がんばって描いた絵より、
嫌で嫌で描いた近作です。

‥‥‥‥このあと質問があると聞いてますが、
その答えをいま全部しゃべっている気がしますね。
もう質問いらないんじゃない?」