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「農業をやりたい」という人たちって、
これまではずっと
ヒッピー上がりのようなイメージだったんです。
求められていたのは「自然回帰としての農業」で、
都会がいやになって逃げ出す
負のイメージがありました。
しかし、南部さんがされていることを聞くと
そうじゃない。
これは、流動なんだと。 |
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例えば、秋田なんて
11月頃から寒くなるんですよ。
そこから3月末まで、
5ヶ月間は雪の中に入っちゃうわけです。
だから、雪の間は東京に戻って
ITだとかいろんな仕事をすればいいんです。
そういうことができるように
我々もしくみを作っていきたいし、
実現できればいいと思っています。 |
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じつは窓際族は、都会では
もうおかげさまで
リストラによって
いなくなったんです。 |
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そうそう(笑)。
だってどんどんクビ切ってクビ切って、
クビ切りましたからね。
ところが、夜の9時10時まで仕事をしている人でも
なんだか一日中漠然と呆然としていたり、
あるいは部下を全く持たない状況だったり、
そういう人たちがいる。
窓際族じゃないんだけども、
なんとなくコミュニケーションができないような
閉じこもりがちな人が
会社のなかで、ものすごく増えてきたんです。 |
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そうです。
この人たちは都会では治せない。
でも、健康なところに行けば
治るかもしれない。 |
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そう、日をあてるわけ!
みんなは
「そんな人は、農業できないよ」
と言うんだけど、そうじゃないんです。
その人は最初から
閉じこもっていたんじゃなくて
ずっと元気でバリバリ仕事をしてたのに、
何らかの原因で
そういう状況になってしまっただけだから。
以前聞いた話ですが、すごく優秀な40歳代の女性が
家庭の事情があって、
急に鬱っぽくなってしまったことがありました。
朝から晩までバリバリやってた人が
ぐっと落ち込んじゃったわけです。
周囲は異動にしようとか、
いろいろ考えたわけです。
そこで、半年間だけ会社の許可をもらって、
彼女は農地に行きました。
そうしたら、いきいきして帰ってきた。
もう2年くらい前の話ですけれどもね。 |
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農業療法というものがありますね。
具体的に自然を変えていく仕事をすると、
意識が「自分」じゃなくて、
「自然」に行く。 |
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養老孟司さんは、
サラリーマンの参勤交代を唱えているんですよ。 |
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南部さんが今おっしゃったとおりなんです。
2つ場所を持って
2つ仕事をするやつらが、
順番に交代していけばいいんだと。 |
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そうすると、人間が人間を、
肉体を取り戻せる。
養老先生は脳の先生ですけど、
ボディ全部を取り戻すためのことを
おっしゃっているんです。
そうやってどんどんみんなが
ボディを使う方向へ
歩き出しているような気がするんですよ。
南部さんだって、
「今から八ヶ岳行くんですよ」
っておっしゃるけど、
もしかしたら、よく考えたら、
行かなくてもいいんだけど、
行くんですよね。 |
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そう、「わざわざ」ね。
みんなから見れば、
「そんな時間あったら、もっと商売してくれ」
「会議してくれ」
ということになるんだけど
そうじゃないんですよ。 |
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「集中管理室にひとりでいる」状態が、
みんなの考える働き者の親分なんです。
だけど、各論のところに突っ込んでいかないと
見えないんですよね。
こういう、南部さんのような方が
人材の会社やってるのがおもしろいな。 |
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(明日につづきます!) |
2006-09-11-MON |
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