いわゆる「前屈後屈」です。
からだを前に曲げたり反らせたりするとき、
手が床につくか、
どこまでの角度でからだを反らせるか、ということに
一所懸命になってしまいそうですが、
それが目的ではありません。
「どれだけ力を抜いて」
 脊椎の関節をひとつひとつ広げられるか」
がポイントになります。
この動きは、腰と背中が主人公です。






この体操では、とにかく腰を動かしたいので、
胴体はだらんとロールダウンします。
おしりは突き出さないこと。
開いた足のあいだから、
うしろの景色を眺めるようにします。
弾みをつけながら、1、2、3、
息を吐いて、吐いて、吐いて。





か‥‥からだがかたい。
無理しないでください。
そのうち、曲がるようになりますから。
次に上体を起こして、
息を吸って、はぁー。
上体を反らせる。うーん。
そう。首の力を抜いて、
腰に手をあて、今度は上からうしろの景色を見ます。
これも、自分のできる範囲で、
痛くない程度にしっかり伸ばす。
ひざは曲げないでくださいね。



これは、腰痛にいいんですね。
腰まわりの筋肉は、意外に
動かすことが少ないので、
この体操をしっかりやっておくといいと思います。
「ほぼ日」のみなさんはパソコン作業が多いから
腰痛の人、いらっしゃるんじゃないでしょうか。
多いですね。
健康はお金じゃ買えないですからね。
いまは若くていいかもしれないけど、
20年後30年後、
家族で相互介護とかになっちゃうと
たいへんですよ。

私は20年、臨床整形外科医として
いろんな年代の方の体型と生活を見てきました。
どういう生活の人がどういう体型になるか、
その体型だとどういう病気になるか、
わかってきました。
悪くなってから治療や手術をするんじゃなくて、
できればその前に、
生活と体型をすこし変えてほしいんです。
じゃ、私の下半身太りも‥‥。
いまのうちに改善しておいたほうがいいです。
まず、見たところ、
その下半身が太い原因は、寝不足でしょう。
寝不足‥‥!
私は社内でも指折りの
「ショートスリーパー」なんです。
見ただけでわかるんですか。
わかります。
しかも、からだを屈曲して寝ていませんか?
‥‥‥!!
どうしてわかるんですか。
横向けになって、丸まって寝ています。
むくんで、お肉がたまっています。
丸くなって寝ている体、というのがありましてね、
その典型です。
寝てるあいだにからだを伸ばしてください。
毎日ラジオ体操をつづけるとともに、
1日6時間以上あおむけで
寝るようにしましょう。
私は、人より食べる量が多いし、
甘いものも好きだし、
そのせいで太いんだと思ってました。
あとは、年齢のなせるワザで‥‥。
きちっと寝たら、食べる量も減りますよ。
そういうもんですか。
そういうもんです。
交感神経と副交感神経の
バランスが悪いのかもしれないですね。
適度な運動、充分な睡眠。これは大切。
そうすればおそらく、食欲もぐっと抑えられます。
「なんであんなに食べたかったんだろう」
と思うようになるんじゃないかな?
とにかく、寝不足は太ります。
寝不足は、太る。
覚えておきましょうね。

睡眠不足が原因で太ることってあるんですね。
次につづきます!
2012-08-30-THU


※効果は中村格子先生の理論に基づくものです。また個人差があります。