春風亭昇太さんのCDブック
「はじめての落語。」について話しましょう、ということで
高田文夫さんと昇太さんをお招きして対談したのですが、
いやもう、主役の昇太さんをひな壇に上げて、
高田・糸井の年長者ふたりがしゃべるしゃべるしゃべる。
こりゃもう、ラジオ仕立てでお送りします!
いやぁ〜、おもしろかったぁ〜。




昇太さんと高田さんプロフィールはこちら!

第5回
「昇太師匠は輝いちゃってるよねー!」

〜イントロダクション〜

芸人さんが光り輝くためには、
とても厳しい道のりを‥‥
というお話のはずなのに、なぜ爆笑トーク?
何を語るにも楽しげなお三方です。


↑クリック!!

↓聴きながら、スクロールしておたのしみください↓


この人(昇太さん)はどういうふうに?


手垢にまみれてなかったから、落語という世界のね。
無垢で来たから。

はははははは!

どうやったら
つまんなくなるかを修業してる、
みたいな(笑)。

そうそうそう!
よりつまんなく、よりつまんなくね。

このあいだ、あの、大人計画の荒川君とかに聞いたんですよ。
↑昇太師匠の貴重な長台詞です。よぉーくお聴きください。

※荒川良々:松尾スズキさんが主催する劇団、大人計画に所属。
最近では、映画『真夜中の弥次さん喜多さん』にも出演されてます。


ア、ア、エ、ア、
とかいうやつだな。うん。

こないだの「はじめてのJAZZ。」のときに‥‥。
※こないだの「はじめてのJAZZ。」:去る3月21日に開催されたイベント、
<中洲産業大学&ほぼ日刊イトイ新聞presents「はじめてのJAZZ。」>のこと。
糸井重里をナビゲーターに、ジャズピアニストの山下洋輔さん、
ジャズが大好きなタモリさんがいらして、たのしいトークを繰り広げました。
もちろん素敵な演奏もたっぷりと。

山下洋輔さんの周囲でどんどん激しく展開されてって、
ひとり一民族ってなった(笑)。

ひとり一民族! 
すごいね、多民族だな、また!

ひとり一民族‥‥(笑)。

たぶん、その、民族を大事にするっていう考え方ですよね。
だって大人計画なんて、
座長がすでに変な歩き方してますからね。

そうそう、座長基礎できてませんからね。
だから素晴らしいんですよ、あそこはね。
松尾スズキが。

どういう風に脚本作ってるかっていうメモを見せられたんですよ。
‥‥ヒドイよ。ヒドイ!
※ヒドイ:糸井がヒドイと言うとき、それは褒め言葉なのです。
2回繰り返しました。そうとう褒めてます。
※桂文楽(かつらぶんらく):古今亭志ん生と並び称され、
昭和最大の名人といわれる落語家。

ここでこういうことをしてやれ(ニヤリ)。
それは面白いに決まってますよ。
だって、面白いことだけを足してくんだん。
で、ツジツマは、あとで合わせる。

できないですね。
そうそう、基礎どおりにやっちゃうとね。

でもさ、その、つまんなくなるプロセスを踏んでないにしても、
素地がないと、誰でも面白いわけじゃないじゃないですか。
この人(昇太さん)の面白さは、どこにあったの?

落語の世界に来たことがめずしい。希有な例ですよ。
うんうん、もう勝ちですよね。
だって、つまんないとこ来たんだから。

はっはっはっはっはっは!

もっと面白い人、いっぱいいるんだから。ね?

これから落語だって言ってんのに!

落語行きゃあ勝てるな、
っていうのが。

みんなが海釣りに行ってるときに、
に向かった、みたいな。
溜め池に行ったでしょ、
溜め池に(笑)。

↑たとえ話に、異様に燃え上がる男ひとり。


昔は面白い人は噺家になったんですけど。
こっちへ来たから、よけい敵ナシでさ。


こんなに行ってやがった(笑)。

この世界だからこそね、いちゃって。
クラウンジュエルになっちゃって(笑)。
※クラウンジュエル:王冠についている宝石のこと。
転じて企業の売りとなるような資産や事業を指し、
広くは企業が買収されそうになったときに
それを処分することで買収を防ごうとする対策をいうようです。
いま話題のホリエモンネタですね。

言ってみました(笑)。
TOBだぞ、このやろう! って(笑)。
↑負けじと難しそうなことを言ってみる。
※TOB:Take Over Bid の頭文字。日本語訳は「株式公開買い付け」。
ある企業の株をいっぺんに大量に欲しいと思っている人が、価格や株数、
買付期間を公表して不特定多数の株主から株を買い集めること。
企業の経営権を狙うときに使う手らしいです。
これまたホリエモンネタ返しですな。

光っちゃってうん。
なんか難しい言葉なんか使ってみちゃったりなんかして。
次回は、めずらしくちょっと真面目なお話を。
いままでの『お昼の落語パラダイス!』
第1回「落語ブームがきてる、らしい」
第2回「サラッとやって見せたいんだよね」
第3回「自分のことなんか言うんじゃないよ」
第4回 「もう一生この人でいいと思った」

『笑芸人 2005春号』ただいま発売中!

白夜書房
ISBN4861910072
¥2,500(税込)

高田文夫さんが責任編集をしている
『笑芸人』最新刊はまさに今が旬の落語特集。
九代目林家正蔵襲名記念特集から、
話題沸騰中の落語ドラマ『タイガー&ドラゴン』、
古典落語への想いを語る笑福亭鶴瓶インタビュー他
盛り沢山のラインナップ。
立川談志師匠が朗読する「鉄腕アトム」のCDもついています。

【詳しく知りたい方はこちら】

【すぐに買いたい方はこちら(Amazon.co.jp)】

★OMAKE SHOP★
2005.04.27
『はじめての落語。』もよろしくお願いします!

ISBN4902516039
¥2,300(税込)

春風亭昇太さんのCDブック、
『はじめての落語。』、
紀伊國屋書店のランキングで初登場3位、
朝日新聞では「必ず笑える」CDブックと
紹介されるなど、なにかと話題です。
まだ聴いていない方、見ていない方、
ぜひどうぞ!
軽くて明るくて実力は公認済みです。

【詳しく知りたい方はこちら】

【すぐに買いたい方はこちら(紀伊國屋BookWEB)】