SOFTWARE
シェアウェアは
ひょっとすると
デジタルユートピア
かもしれない。

スコットランドからやってきた情熱。
DragThing___その2


おまたせしました、前回の続きです。 質問3まで、非常に熱くかたりつつも、「ふ〜んそうなのか〜。」
と感心してしまう内容がてんこもりの前回にひきつづき、
今回もさらに、語りつづけるJamesさんである。

(英文はこちらへ。まるまんま載ってます。)

質問4
どのくらいのパーセンテージの人が
登録費用を払っているとおもいますか?

すごく難しい質問ですね。たぶん10%くらい、
もしかしたら1%以下かもしれない。
あんまり聞こえはよくないけど、
100万人のなかの1%が登録してくれるのは、
10人のなかの全員が登録してくれるよりいいじゃないか?

MacOSを使っている人の数をみてみると、
多分それは2500万人くらいだと思います。
もし、そのなかの1%が登録してくれたら、
それは「よくやった。」ということなんだと思います。

人々がソフトウエアを毎日つかって、
お金を払う余裕があるならば、
それに対してお金を払うべきであると思います。
だれも登録してくれなかったら、ソフトの作者は、
ソフトを製作したり、アップグレードすることが
できなくなってしまうかもしれない。
でも、そうするとシェアウエアは存在しなくなってしまう。

質問5
私達はシェアウエアを以下のように定義づけました。
製作者が、人々と「便利さ」をシェア(共有)したいから
ソフトをつくり、使用者は、作者に対して、
感謝と尊敬を込めて登録費用を払うもの。
この定義についてはどう思われますか?
馬鹿らしい? それとも夢見ゴコチ?

これは、シェアウエアのとても良い定義だと思います。
私がDragThingを作ったのは、何か良いものが作りたくて、
それをたくさんの人に楽しんでもらいたいからです。

お金の為にソフトを書いているのでは無くて、
それをすることが「ナイス」だからなのです。
もし、私がお金が本当に欲しかったら、
ウインドウズか、何か他の悪いもののためにソフトを
書くことでしょう:-)。

質問6
シェアウエアについて、なにかポリシーや哲学、
態度などおもちですか? おしえてください。

シェアウエアというのは、
1970年代にガレージで始まったアップルのような
コンピュータービジネスと同じようなものだと思います。
Doom(オンラインゲーム)のIDソフトウエアや、
Stufflt(圧縮解凍ソフト)のAladdinなど、
多くの大きな会社は、シェアウエアを基礎として出来上がっています。

ほんのすこしの金銭的なリスクを背負うだけで、
プロフェッショナルの基準でソフトウエアを書く方法を
学んだり、市場に出し、流通させるのは
すばらしいことです。
すごく楽しいことだと思うのです。

インターネットの世界では、何かをつくり出したら、
すぐに百人も千人もの人に使ってもらうことが
かのうなのです。すごくパワフルだ!!

最後に、日本のDragThingの登録者の皆さんに
お礼を申し上げたい。
登録者の約半分は日本からのもので、
アメリカよりもヨーロッパよりも数が多いのです。
新しい、日本版のDragThing2.1Jを楽しんでくれると
とてもうれしいです。私は「ありがとう」の意味をこめて
日本語版を作成しました。

 

ちょっと。前回のぶんも全部よみましたか?で、
目頭が熱くなりませんでしたか?
わたしは確実になった。
でも、感動してるだけの場合じゃないですね。
これは。


次回も熱い思いを展開。

(つづく)

1998-08-12-WED

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