10代、20代のみなさん、あなたの悩み、教えてください。 10代、20代のみなさん、あなたの悩み、教えてください。
しいたけ.青春の悩み相談室。

「しいたけ占い」などで人気の
占い師・作家のしいたけ.さんによる、
ざっくばらんな悩み相談室です。
みなさんからの青春の悩み相談と、
しいたけ.さんのお返事を、
毎回ひとつずつご紹介していきます。

青春の悩み 1
学校で嫌がらせを
されています。

送ってくれたひと

マグナム 15歳 男
2004/5/30生まれ

しいたけ.さんへの相談

学校で嫌がらせをされています。
「バカだ」とか、言われるので
「調子にのるな」と言い返すと
「調子に乗ってるのはお前だ」と言われたり、
学校で盗撮されたりもして、
その写真や動画を何に使われてるかわからないのが
とても嫌で腹が立ちます。
趣味にしているエアガンをやめろとか、
自分がアップしている動画の悪口を
教室で言ってくることもあります。

やり返してやりたいけど、
逆に自分のせいにされることもあるし、
正当防衛みたいに言われたこともあるので、
やり返さないで口でいうだけにしているのですが、
仕返しできないのが辛いです。
先生に言っても、特に変化は見られません。
自分は辛くても、
「動画のアップは絶対やめないぞ」と思いますが、
やられていることはとても嫌です。

僕はどうしたらいいでしょう。

私のマイブーム

マリオやバイオハザードや
バトルロワイヤルのような、ゲームが好きです。
それから、エアガンも好きです。
やっぱり、かっこいいところとか、
遊んでて楽しいところが気に入っています。
ですが、銃への偏見があるので、
ただ趣味でやっている僕まで偏見を受けるのは、
嫌で困っています。

しいたけ.さんからの答え

素敵なお便りをありがとうございます。
身を乗り出してマグナムさんからのお便りを
読んでしまったのですが、
同じくらいの年齢のときに、僕は毎日
「エアガンを持つとしたら
リボルバー式(回転式)の方が良いのか、
自動拳銃の方が良いのか」を真剣に悩んでいました。
僕は当時、何かの映画で
「すごくカッコイイ!」と思って、
自動拳銃のデザートイーグルを持っていました。

僕はいま、マグナムさんがハマッている
エアガンとかバトルロワイヤルの世界を、
とても大切なものだと感じています。
それはマグナムさんが大人になったときに作る世界に
直接影響をしていく大切なものです。

子どものときにどっぷりと
「自分の世界」にハマった人は、
大人になってからも、誰に言われたわけでもないのに
「ここまで楽しくなれるものを作りたい」とか
「もう後1時間粘りたい」とか
「あともうちょっと!」などと言いながら、
遊びのように仕事し続けることができます。
僕自身も、そして、いま僕の周りにいる
「面白い大人」も、そんなふうに仕事と遊びが
まぁまぁごっちゃになっている人が多いです。

だからマグナムさんも
「なんでそんなことやっているんだ」とか、
「そんなことをやる人間は危険だ」なんて言われても、
いまハマっている世界を
大事にしていってほしいと思いました。

でも、つくづく10代の頃は
全部が自由にならないですよね。
遊ぶ時間も限られちゃうし、
自分が「楽しい!」と思ってやっていることでも、
周りにいる人から「危険だ」と言われてしまう。

僕が子どもの頃を振り返っても、
エアガンとか銃を持っている人への偏見って
大きくあったと思います。
何人かのやんちゃすぎる子が、
人に銃口を向けちゃったりしたから。
マグナムさんの周りの子たちの
「銃に対する怖さ」は
取り除けるものじゃないと思います。

ではどうするか。

銃に向けられる「怖さ」は取り除けなくても、
マグナムさんへの「この人なら大丈夫」という
信用なら作っていくことができます。

僕は大人になってから占いをやる人になりました。
だから、ちょっと気をつけていることがあるのです。
占いをやる人って、ちょっと怖いでしょ?
「なんか変なことを言われるんじゃないか」って。
だから僕は占いをやっていても
「他人のことは勝手に見ない」
「変なことは伝えない」
といったルールを決めています。
伝えなきゃいけない場合は
「じゃあどうしたら良いか」をちゃんと一緒に
説明するようにしています。

そういうように、人から怖がられるものを
持っている人は、自分なりにルールを作って、
「自分はそこまで怖くない人間です。良い奴です」
という信用を
コツコツと作っていくのが良いと思っています。

もしよければマグナムさんの場合は、
心に銃を持つ者として、
率先してクラスのみんなが嫌がる場所の掃除をやったり、
しっかりと動物の世話などをやったりしたら
どうかなぁと思いました。
もちろんそれ以外のことでも良いです。
みんなのために何かをする。
それを続けていると、だんだん
「この人は銃を扱ってるけど優しくて良いやつだ」
という信用ができてくると思いますよ。

(明日につづきます)

2020-02-25-TUE

イラスト:死後くん