みうら |
石川県ですか。
ここは、語れば長いですよ。 |
ほぼ日 |
そうなんですか。
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みうら |
まずは羽咋町(はくいまち)のことを
話さなくてはなりませんね。
そこは、日本一
UFOの目撃例が多いところなんです。
UFOの記念館(コスモアイル羽咋)も
ありますし、
町を散策すると、いたるところに
円盤が飛来していることがわかります。
パチンコ屋さんの屋上に、
大きなアダムスキー型の円盤が
バーンと飛来しているんですよ? |
ほぼ日 |
それは、あくまでも看板ではなく
UFOだと‥‥。 |
みうら |
おそらくそこから宇宙人のように
パチンコ玉が落ちて来るんだと思うんです。
また、ラーメン屋さんでは
UFOラーメンというのがありまして、
ラーメンの器がUFOの形をしていて、
そこに具材が入っているっていう
ぐらいなもんです。 |
ほぼ日 |
町じゅうが、すごいUFOっぷりなんですね。 |
みうら |
そして、運送屋さんの前には
「U・F・O」と、大きな文字が
掲げられていましてね。
UFOのUは運送、Fは不動産、Oはお米。 |
ほぼ日 |
‥‥‥‥。 |
みうら |
ぼくは、そこでやっと
UFOの意味が
解けたんです。
みんなはかんたんに
「UFO」「UFO」と言いますが、
間違っています。
Uは不動産、あ、間違えた、
Uは運送、Fは不動産、Oはお米屋さんです。
運送・不動産・お米屋の通称が
UFOだということが
石川県に行かないとわからない、
という事実に、驚かされるばかりです。 |
ほぼ日 |
「未確認飛行物体Unidentified Flying Object」
ではないんですね。 |
みうら |
違います。
真意は石川県のそのお店でわかります。
ビックリしますよ。 |
ほぼ日 |
‥‥ええと、すみません、
つながりがよくわからないんです。
その「運送、不動産、お米屋」の。 |
みうら |
ま、そこがやっておられる
3つの商売が1つになっているということが、
みんなが「目撃した!」などと
言ってることだと思いますよ。
ですから、これでわかったわけです。
目撃しても、もう、わかりますでしょ?
運送・不動産・お米屋さんが
合体しているところを見たら、
「あ、UFOだ」と言ってもいい、
ということなんです。 |
ほぼ日 |
はあ。 |
みうら |
また、その近くには、
押水(おしみず)いう町があります。 |
ほぼ日 |
現在は宝達志水(ほだつしみず)町
というようです。 |
みうら |
日本の教科書には、
ものすごく大きな事実が3つ、
抜け落ちています。
それは、青森県で亡くなられたキリストのこと、
山口県で亡くなられた楊貴妃のこと、
そして、石川県の押水で亡くなられた
モーゼのことです。
この3つについて、教科書は一切触れていない。 |
ほぼ日 |
触れていないですね。 |
みうら |
いちおう、その3つの墓を
「3墓大将」と呼んでいます。
モーゼの墓に足を運ぶには、
こんもりとした丘を登ることになります。
「モーゼの墓はどこだろう、どこだろう」と
森の中を歩きますと、
「モーゼの墓はこっち」という
矢印のあった看板に従って来たはずなのに
それらは途中から、いつのまにか
「モーゼ森林浴コース」という看板に
変わってしまっています。
ぼくは墓を見たかったのに、
森林浴までさせてくれる始末なんです。 |
ほぼ日 |
奥深いですね。 |
みうら |
そのままずっと小高い山を登ると、
「モーゼの墓」と書いてあるような、
モニュメントのようなものがあります。
そして、それをよく読むと、
「全体がモーゼの墓です」
と書いてあります。 |
ほぼ日 |
‥‥丘全体が? |
みうら |
モーゼはすごく大きな人だったらしいんです。 |
ほぼ日 |
えっと、身長200cm、体重100kg、583歳で
お亡くなりになったとあります。 |
みうら |
天空舟──当然、UFOですよね?
そうです、
不動産、運送、お米のもの
に乗って、モーゼが何回も飛来されて、
十戒を開かれたということが記録に残っています。
なんだかみんなはポカーンとしたまま、
そこを去るわけなんですけども、
それが日本の教科書に載っていないということは、
世界の教科書にも載っていないんです。
これは大きいことなんでね。 |
ほぼ日 |
はい。 |
みうら |
そこからずーっと北のほうに行くと
輪島がありますね。
輪島では、御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)が
有名なんですよ。
鬼の面をつけて
荒れた日本海を背に太鼓を叩く写真、
見たことありませんでしょうか?
これですよ。
ま、この人形では
あらくれた感じは出てませんけども、
本場はすごいんです。
バスに乗って、
ちょっとした広い座敷みたいなところに
見に行くんですけどね。
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ほぼ日 |
海辺じゃなくて、室内なんですか。 |
みうら |
本チャンは野外でやっておられるんですが、
観光的な場合は室内のケースもあります。
太鼓の音って、
外で聞いたことはあっても、
室内で聞いたことはあまりないでしょ? |
ほぼ日 |
ないですね。 |
みうら |
室内の太鼓の音がどんだけすごいか、
ということをおわかりいただきたい。
わりと民家みたいなところで、
ほとんどドームクラスの音を
聞くわけですよ。
腹に突き刺さってきます。 |
ほぼ日 |
はははは。 |
みうら |
宿泊先の旅館に戻ってからも、
膵臓と胃が
入れ替わってるんじゃないか、
と思ったくらいです。
やっぱりね、人って、
内臓をぐちゃぐちゃにされると
感動するんですね。 |
ほぼ日 |
室内でも、加減はなしですか。 |
みうら |
ええ、天井もそんなに高くなかったですが、
ものすごいです。
ほんとうにものすごいですよ?
自分の腹が
太鼓と同化したように震える
んです。 |
ほぼ日 |
うわははははは。 |
みうら |
ちょっとメタボな人なんて
自分から共鳴して
音を出してるぐらいじゃないかな、
と思うほどです。
おなかにベルトをつけて、
ぶーんと振るわせてメタボを飛ばそう、
という機械があるでしょ?
きっと、御陣乗太鼓のほうが
メタボは飛ぶんじゃないでしょうか。 |
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今回のお話をノーカットでごらんになりたい方は
下の動画でおたのしみください。 |