以前『シノ☓バニ』という情報番組で
「ほぼ日」を訪問してくださった、
篠原ともえさんと
バニラビーンズのリサさん、レナさん。
このたび「ほぼ日のアースボール」に、
油井亀美也宇宙飛行士の
宇宙コンテンツが追加されたので、
担当のコジャが、どーーーーーしても、
宙ガールの篠原さんに見てほしい、と。
そこで番組収録の合間のお三方に、
お時間をちょうだいしました。
はてさて、いったいどうなることやら。
くっついてったのは、ほぼ日奥野です。
※文中、篠原さんのことを、
みんなが「社長!」と言っているのは、
番組のなかでは、篠原さんが、
3人がはたらく広告エージェンシーの
社長をつとめているからです。
好きになっちゃう、きもち。
- ほぼ日
(奥野)
- ちなみにですが、みなさんは、
油井さんに会ったことはあるんですか。
- 篠原
- いえ、まだ、お会いしたことないです。
いつかお会いできたらと思うんですが。
- ほぼ日
(奥野)
- 他の宇宙飛行士さんとは、
たくさん、交流されてますよね。
- 篠原
- ええ、若田光一宇宙飛行士さんだとか、
山崎直子宇宙飛行士さんには、
お会いして、宇宙での活動のお話などを、
いろいろお話しさせていただきました。
もうね、みなさん、
お人柄が、ほんとうにすてきなんです。
- ほぼ日
(古謝)
- そうなんですか。やっぱり。
- 篠原
- 宇宙みたいに、心の広いお方ばかり。
- バニラ
ビーンズ
- へぇ~。
- 篠原
- 人として学ぶことがすごく多いです。
宇宙で経験したことを
たくさんの人々に届けていくという、
その使命感もそうですけど、
いちばんは、
チームワークを大切にしている部分。
- ほぼ日
(古謝)
- おお。
- 篠原
- そういうところが勉強になりますし、
かっこいいなあと思います。
なんか、宇宙飛行士さんって、
パワースポットみたいだと思います。
- ほぼ日
(奥野)
- おお、すごい表現ですね(笑)。
でも、そのとおりだと思います。
動くパワースポット。
- ほぼ日
(古謝)
- しゃべるパワースポット。
- 篠原
- ほんとうに。
- ほぼ日
(奥野)
- ほぼ日でも、過去に何度か
宇宙飛行士さんに取材してますが、
みなさん、
チームワークの話をされてました。
表現や視点は違えども、
「そこがいちばん重要です」って。
- レナ
- そうなんですね。
- リサ
- ひとりじゃ宇宙に、行けませんもんね。
- ほぼ日
(奥野)
- はい、そして宇宙へ着いてからも、
逐一「ヒューストン」と連絡しあって、
地上からのサポートを受けながら、
いろんな問題を解決していくんだって。
- ほぼ日
(古謝)
- 今回の油井さんの「肉声」は、
アイディアを考えてくださったのは
JAXAさんで、
「ぜんぶの日記を肉声で吹き込もう」
と、ご提案くださったのは、
油井さんご自身だったんだそうです。
- 篠原
- わあ、すてき。
宇宙飛行士さんをはじめ、
宇宙開発に関わっている人たちって、
ほんとうにクリエイティブですよね。
とっても、アイディアマン。
- ほぼ日
(古謝)
- はい、そう思います。
- ほぼ日
(奥野)
- ぼくも、油井さんには
直接お会いしたことはないんですけど、
ツイッターとかの文章を読むと、
そのお人柄が、すごく伝わってきます。
油井さんの出ている動画を見るだけで、
好きになっちゃうというか。
- 篠原
- うわー、すてきなワード選びですね!
- バニラ
ビーンズ
- 「好きになっちゃう!」って(笑)。
- ほぼ日
(奥野)
- いや、憧れてしまうというか‥‥。
- 篠原
- 言い直さなくて大丈夫です(笑)。
そのきもち、すごくわかりますよ。
好きになっちゃう、きもち(笑)。
- ほぼ日
(奥野)
- なにせ、油井さんが撮る写真なんか、
えらいすてきじゃないですか。
- 篠原
- そうですよね。
- ほぼ日
(奥野)
- 単純に、どんな写真の上手な人にも、
撮れないというか、
宇宙飛行士にならなければ、
あの風景は見られないわけですから。
- レナ
- そうだ、そうだ。
- ほぼ日
(古謝)
- この奥野は、宙ボーイなんですよ。
- 篠原
- あ、そうなんですか!
- ほぼ日
(奥野)
- いえ、
ボーイと言うにはオールドですし、
ただの宇宙好きなだけなんですが、
以前、篠原さんのラジオに、
宇宙の件で
出させていただいたことはあります。
- 篠原
- ‥‥‥‥あっ!
- ほぼ日
(奥野)
- もう7~8年くらい前でしょうか。
- 篠原
- あのときの‥‥宇宙チームの!
ちょっと風貌、変わってませんか?
- ほぼ日
(奥野)
- 風貌‥‥変わりましたでしょうか。
でも、宇宙のことは、ずっと好きで、
その後も取材したりしてました。
- 篠原
- あれからどういうのやったんですか?
- ほぼ日
(奥野)
- そうですね、たとえば、
三菱電機さんの人工衛星を追いかけて、
最終的には、
南米にある仏領ギアナの射点に行って、
宇宙へ打ち上げられる場面を、
インターネット生中継したりしました。
あれは、2011年のことです。
- 篠原
- わー、すごい! いかがでしたか?
- ほぼ日
(奥野)
- ぼくらが追いかけていた人工衛星は、
ヨーロッパのアリアン5という
超弩級ロケットに乗って
宇宙へ飛んでいったんですけど、
やっぱり、すごかったです。
発射、見たことありますよね、きっと。
- 篠原
- わたし、ないんです。
- ほぼ日
(奥野)
- え、それは意外です。
- 篠原
- 生中継の映像でしか見たことなくって。
だから、憧れています。
その場にいるとすごい音なんですよね。
衝撃というか。
- ほぼ日
(奥野)
- ええ、射点から数キロ離れた地点から
見ているんですけど、
ロケットが打ち上がってしばらくすると、
ソニックブームという衝撃波による
デッカイ音が、ぶつかってくるんです。
▲そのとき撮った写真。アリアン5、リフトオフ!
- 篠原
- あの、バリバリバリ‥‥っていう音!
- リサ
- そんなに、すごいんですか?
- ほぼ日
(奥野)
- 物体が音速を超えるときに出す衝撃波で、
着ているTシャツとか、
ブルブル震えるって言われています。
- レナ
- 他には、どんなことがありましたか?
- ほぼ日
(奥野)
- ひとつ非常に困ったことがありまして、
その射点というのが、
ジャングルを切り拓いて造成していて、
あたり一帯には、
携帯電話の電波すら飛んでないんです。
なので、インターネット中継するにも、
電波がないので、どうしようと。
- 篠原
- どうしたんですか?
- ほぼ日
(奥野)
- あるテレビ番組制作の知人から、
「宇宙を飛んでる人工衛星に接続できる、
ものすごい強力な電波を出す、
大きな機械」を、借りていきました。
- 篠原
- 何そのアイテム? すごそう!
- ほぼ日
(奥野)
- その機械を使わせていただいて、
発射の中継自体は大成功したんですが、
後日、通信会社から請求書が来て。
合計「35万円」の、えらいやつが。
- 篠原
- ええーーーっ!
- ほぼ日
(奥野)
- たしかに衛星経由の通信料って、
ものすごく高いのは知ってたんですが、
事前の見積もりでは
「かかっても10万円くらいかな」と。
- レナ
- それが、どうして「35万円」に?
- ほぼ日
(奥野)
- ロケット発射のネット生中継で
いちばん残念なのは、
途中で、それもいちばんいいところで
通信が途切れてしまうことです。
なので、本番前に
絶対に途切れない地点を探しまわって、
接続テストをしていたら‥‥。
- リサ
- カケホじゃないんですね。
- ほぼ日
(奥野)
- カケホじゃなかったです(笑)。
- レナ
- 人工衛星はカケホ対象外。
- ほぼ日
(奥野)
- ひとつ、勉強になりました。
その恐ろしい請求書は、
会社のみんなに平謝りで謝って、
支払ってもらいました。
- 篠原
- 地球は青かった。
ご自身も、請求書で、青くなった。
- ほぼ日
(古謝)
- 社長!
- レナ
- お上手!
- リサ
- よっ!
※仏領ギアナのロケット発射のもようは
こちらのページでごらんいただけます。
<つづきます>
2018-09-27-THU
篠原ともえ社長の宙(そら)情報!
まず、11月8日(木)からは
東京ドームシティ内にある『TeNQ』で、
特別展「篠原ともえSTAR☆PARTY」
が開催されます。
篠原ともえさんがデザイン・制作した
星をモチーフにした衣装や
星座イラストの原画展示のほか、
星や宇宙をテーマにした
さまざまな企画が、予定されているとか。
公式サイトでチェックを。
また、大和市の文化創造拠点シリウスの
開館2周年を記念して
小説家・小川糸さんの物語を
篠原社長と市民のみなさんが朗読・合唱。
そんな集いが催されるそうです。
こちらは、11月3日(土・祝)の開催。
チケット情報など、
こちらでどうぞ。
(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN