5DW メンズショップ イシカワ

ビッグなシャツを
カッコよく着たかったんだよ。

石川: ビッグなシャツが流行ってるじゃん。
あれがさ、俺は似合ったためしがないんだけど、
着てみたい気持ちはあるんだよ。

小笠原: あるんだ（笑）。

石川: 似合わない上に
着てもなんかカッコ悪いんだよね。

阿部: なんでですかね？

石川: やっぱ、年取っているからでしょ。

阿部: 年の問題なんですね。

石川: ビッグサイズを
モード的な意味で着ていないというか、
ただ、大きいんだな、それ、
って感じに見えるんだろうね。
最近のものはデカいのしか売ってなくて、
サイズＭって書いてあっても
肩がガッツリ落ちて、身幅も広くてさ。

小笠原: 以前とそもそものサイズ感が変わりましたよね。

石川: 何度か買ってみて、
着てみるんだけど、まったく納得できてない。
どうやって着りゃいいんだろう、
って思っていたときに
「aulico」（アウリコ）の平原（ひらばる）くんと
ストッキストで出会ったんですよ。
で、彼がこのシャツを発表したわけ。

阿部: なるほど。

石川: 「aulico」の服を最初見たときに
なんだこれ！　って思ったんですよ。
変な服じゃん、
一枚仕立てだからさ。

阿部: まあ、たしかに。

石川: でも、普通のTシャツとかシャツみたいに
肩の袖付けに縫い目があるわけじゃないから、
肩幅の合わせも気にしなくていいんですよ。
だから大きさも関係ない。
デカくてもカッコよく着られるんです。

阿部: ビッグサイズの正解ってやつですね。

石川: いっとき、夏とかの出張のときに、
ずっとスーツを着ていればいいじゃんって思ってたの。
そしたら、着替えを持っていく必要もないしね。
スーツは洗わなくていいわけだからさ。
そんときに、この「aulico」のシャツを
着るといいなって思ったんだよね。
襟がなくてＴシャツみたいなんだけど、
ドレスシャツにも見えるし、
ちゃんとしたシャツじゃんって。
このシャツを２枚持って、
スーツを着て、
あと、アンダーウェアとソックスセットを
入れておけば、
俺は一週間くらい平気だろうなって思ったわけ。
シャツは洗ってもすぐに乾くし、
着替えなきゃいいんだなって思ったの。

阿部: そこが最初だったんすか。

石川: それが旅行のスタイルとして
カッコいいんだろうなって思ったんだよ。
ビッグシャツを着る気分も
ちょっと味わえるしね。

それでは、
本日の「AFTER 5DW RADIO」をどうぞ。

[FOOTNOTE]

今回の話に出てくる登場人物やブランド、場所を
簡単にご説明しておきます。

aulico（アウリコ）

デザイナーであり、職人のようでもある平原大喜（ひらばる・まさき）さんのブランドが「aulico」。洗うこと、染めることをとおして、新しい視点を得ながら、シャツやパンツ、ジャケットなどを製作。2017年には、宮崎のJR西都城駅にある国鉄時代の小手荷物受渡所を改装してショップ『concourse aulico』をオープン。平原さんは、服のこととなると饒舌で、洋服の博士と石川さんには言われている。

aulicoのシャツ

「5DWメンズショップイシカワ」で取り扱っているのは、シャツ地でできたロングスリーブＴシャツとタンクトップ。ポリエステルリネンのシワになりにくく張りのある素材感の青いシャツ。リネンキュプラの光沢のあるとろりとした質感の白いシャツ。繊維長が長く、撚りが甘いコットン100%のシャツ地で、繰り返し洗っても柔らかい肌触りのタンクトップ。

ストッキスト

池袋の自由学園明日館で年に一度開催されるインテリアやファッションなどの合同展示会「FOR STOCKISTS EXHIBITION」。

つよし

スタイリストの野口強（のぐち・つよし）さん。

ゲンスブール

フランスの俳優であり、歌手であり、作詞家であり、映画監督でもあったセルジュ・ゲンスブール。

ペロクーン

アーティストの森川まどかさんが手がけるブランド。ちょっぴりグロテスクですごくかわいいぬいぐるみなどを制作。

中原くん

「ランドスケーププロダクツ」を立ち上げ、現在は「コンランショップ・ジャパン」代表取締役の中原慎一郎（なかはら・しんいちろう）さん。ほぼ日ではweeksdaysでご登場いただいたことも。

小林節正

「. . . . . RESEARCH」代表の小林節正（こばやし・せつまさ）さん。