「見るからに気持ち良さそうだったから」

モデル・黒田知永子さんに聞いたFIROの魅力。

予告08

スタイリストの佐伯敦子さんにご紹介いただき、
2018年の春夏から、
ほぼ日でも取り扱いを始めたブランド「FIRO」。
今回は、ご愛用されているという
モデルの黒田知永子さんに、
その着心地・使い心地をうかがってみました。
場所は、黒田さんがFIROと出会ったという、
広尾のセレクトショップ
「Blason de Terre」。
仲良しの佐伯さんも一緒に参加していただきました。

寒くても、暑くても

ーー
おかげさまで、たくさんの方に
よろこんでいただいています。
佐伯さん
やっぱりみんな気持ちいいものが着たいんですよね。
ーー
正直、お安いお買いものではないので、
「モノの良さ」が大事なんだなと、
改めて実感しているところで。
それをもっと伝えたい!
ということでご愛用されている黒田さんにお話を。
黒田さん
もっと売りたいってことですね〜(笑)。
ーー
そ、そうですねえ(笑)。
まずは、心地が伝わればいいなと思います。
黒田さん
とってもシンプルなものだからね。
ーー
ご愛用されているのは秋冬のアルパカですか?
黒田さん
そうです。薄手のニットだけど、それだけでも着られるし、
寒いときには、インナーとして
下に仕込んでおくこともできますから。
寒がりの人なんかは、この上にハイネックを着て、
暑くなれば脱げばいいもんね。
まだ下に、こんな気持ちのいいのを着てるし。
ーー
すごく重ね着に向いてますよね。
黒田さん
ほら、今って外と屋内の温度差がものすごくて。
建物の中に入ると、下手に着込んでると
気持ちが悪くなっちゃうときがあるでしょう。
ーー
よくありますねえ。そういうときは上着を脱げばいい。
黒田さん
そう。あとはTシャツを着て、
その上にFIROを着ることもあるんです。
そのときは、襟ぐりからシャツをすこし出したりして。
佐伯さん
これだけで、冬も過ごせるもんね。
ーー
これに、もうアウターを着てしまって。
黒田さん
そう、それでもいける。
普段、佐伯さんはいつも「寒い寒い寒い寒い‥‥」って。
わたしはいつも「暑い暑い」「暑くな〜い?」って聞くと
「えー?」なんて言われる(笑)。
ーー
体感温度が違うんだ(笑)。
黒田さん
中に仕込んで、上着を着たり脱いだりすれば、
そんなこともなくなる。
暑いのが苦手なもので!(笑)。

目で見て、わかるもの

ーー
黒田さんとFIROの出会いは、佐伯さんが?
黒田さん
いえいえ、ここ(Blason de Terre)ですよ。
たくさんの洋服の中に、これがあって。
「これなに?!」って、やっぱり足が止まるというか。
見るからに素材が気持ち良さそうだったから。
ーー
ああ、ひと目で。
そういうのって、肌で触れずとも、
たくさんの中から遠目でパッとわかるものですか。
黒田さん
うーん。やっぱりね、素材がいいものってわかるんですよ。
ちょっと生地がよかったり、
デザインが丁寧でいいものとかって、
なんか、もう、ぱっと見てね。
特にけばけば感がなくて
「やわらかそうだなあ」とかっていうのは、
見るからに気持ちよさそうで、よくわかるの。
ーー
たくさんのものをご覧になってるからこそですね。
黒田さん
それで「日本で作ってるんですよ」みたいなお話を聞いて。
こんなにシンプルでかわいいものを
作ってるところがあるんだ、って。
ーー
じゃあ、畑野さん(店主)のおすすめもあったんですね。
黒田さん
そうそう。ちょっと高価だし、
「それを、下着にするなんて」って言われそうだけど。
でも、表にも中にも着れるわけじゃない?
Tシャツのほうも、
持ってはいないけど、仕事でいっぱい着てますよ。
佐伯さん
あれも、すごく伸びますからね。
ピタッとしても、ムッチムチな感じにはならないで、
ちゃんと体に沿うから、気にならない。
ーー
ちょっと着痩せしちゃう感じも。
佐伯さん
そうね。だけど、それもつまり、
「生地がいいから」なんですよね。
ーー
そうかあ。
黒田さん
そうなんですよ。
ちょっと大柄な方でも、きっと太って見えないの。
ちゃんと形もいい服なら、体がおさまるからね。
パッツンパッツンにもムチムチにも見えない。
そういうのが、やっぱり見てわかってくるんですよね。

「心地の良さ」を知る

黒田さん
今は、いくらでもリーズナブルなものがあるから、
それはそれでいいいんだけれど、
自分の気持ちよさと心地よさに、お金を払うってこともね。
佐伯さん
気持ちのいいものを着たい、
って思うとやっぱりそれなりに。
ーー
それはそうですねえ。
黒田さん
だけどわたしも最初から、こういうものに
袖を通してたわけではなくて。
若い頃はチクチクするのを我慢して着てたもんね。
カシミアブランドなんていったら、
ロンドン製のものとかしかなかったし、
香港旅行で、そういうものを買ってくるの。
佐伯さん
日本に入ってきても、超高級品だったから。
黒田さん
「普段着るものに、カシミア?」ってね。
佐伯さん
かたいウールやアクリルのセーターとか‥‥。
黒田さん
いっつも、首もとが痒かった(笑)。
ガシガシ硬くて、チクチクしてね。
ーー
天然繊維の加工技術が進化して、
今はどんなものでも、そこそこ心地がいいですよね。
黒田さん
そう、だけどやっぱり天然の素材の心地は特別だし、
持続的にほんわかと温かくて。
本当に、ストレスフリーですよ。
ーー
うんうん。
黒田さん
若いときは、かわいければよくて、
心地が悪いから身につけない。
とかは考えもしなかったけれど。
でももう、こういうものに触れてしまったから、
ちょっと戻れなくて。
肌に近いものだからこそ、
気持ちのいいものを選びたいもんね。

長く愛せること

ーー
中にTシャツを着られる、というお話がありましたけど
素肌に着られることはあまりないですか?
黒田さん
これは自宅で洗えるから素肌にもどんどん着てますよ。
ーー
自分で洗える、というのがいいですよね。
佐伯さん
自宅で洗えるし、洗っても劣化しにくくて。
黒田さんはね、案外ちゃんと洗剤を選んで
家でなんでも洗ってる(笑)。
黒田さん
おしゃれ着洗剤で大丈夫よお。
最近は、お店で薦められた粉石鹸も使ってる。
大事なのは、入れすぎないこと。
ーー
そうなんですか。
黒田さん
洗剤も柔軟剤も入れすぎは良くなくて。
洋服に残るのがいちばん良くないしね。
ーー
入れすぎかあ。
黒田さん
あとは、ネットに入れればそんなに伸びないしね。
特にFIROは、ほんとにだめになんないから。
大事に手洗いして置いておけば、
次の冬もその次の冬も着られるし。
ちょっと古くなってきたら、
それこそ下に着ればいいんだもんね。毛玉もできないし。
佐伯さん
普通はね、擦れるところだとかは毛玉になりやすいけど、
それがもないかもね。
毛玉だらけになったものを
「味です」とは言えないし(笑)。
大人になるとね。
ーー
「長く保つ」というのはやっぱり大事ですね。
おふたりは、どのぐらい着られてるんですか?
黒田さん
もう‥‥4年かなあ。
佐伯さん
結構着ましたよね。いいものだから着れる。
ーー
まさに愛用なんですね。
佐伯さん
この素材のものを着はじめたら、
他のを着ると、わずかなチクチクも気になって。
気持ちの良さを知っちゃったから。
全部、これになってしまって。
ーー
できれば気持ちのいいものに囲まれてたいですもんね。
黒田さん
最初から全部、というわけにはなかなか難しいけどね。
一気に揃えなくてもいいけど、
すこしずつ増やしていくのが、
いいのかもしれないですね。
ーー
ひとつ試して、また次来年。
黒田さん
そう。すぐにだめになったりしないから、すこしずつね。

(黒田さん、佐伯さん、ありがとうございました!
FIROのアイテムはこちらからご覧になってみてくださいね)

information
黒田知永子さんの新刊「CHICO MY FAVORITES vol.3」が発売されました。

ーー
この度、ご本が出たとのことですが、
どんな内容になっているんでしょうか?
黒田さん
秋冬なので、今までわたしが買い溜めてきた
コートだとかを紹介しつつ、
あまりこれまで考えてなかったんですけど、
どうやらコーディネートにも
わたしなりセオリーがあるのかなって。
今回はそれをちょっと紐解いていって。
ーー
FIROも登場しているとか。
黒田さん
そう、入ってますね。
さらに、コラボしたものとか、セレクトしたものとか、
そういうものを、
この本でお買いものできるようになってるんです。
ーー
カタログになってるわけですね。
もちろん佐伯さんも関わられて。
黒田さん
もちろん!
洋服が大好きな人に向けて作りました。
秋冬は、たくさん重ねられてたのしいですからね。

今回のインタビューは、
黒田さん、佐伯さんの行きつけのセレクトショップ
「Blason de Terre(ブラゾン ドゥ テール)」さんで
収録させていただきました。
広尾にある古い建物。
中に入ると、重厚感のある落ち着いた内装で
ヨーロッパの街中にある、
セレクトショップのようなムードのお店です。
お洋服の他に、
アクセサリーもたくさん並んでいる店内は、
訪れると目移りしてしまうものばかり。
オーナーである畑野佑紀絵さんの目でセレクトした
国内外のブランドが多数並びます。
有名なブランドのものもあれば、FIROのような
知る人ぞ知るなブランドも並列に並んでいるので、
“物”の魅力でお洋服を見られます。
お近くに行かれた際には、ぜひお立ち寄りください。

[取扱いブランド]
A.F.VANDEVORST
ANN DEMEULEMEESTER
bassike
divka
FIRO BIANCO UNO
HAIDER ACKERMANN
LUTZ HUELLE
Roque
…etc.

*アクセサリー
Jean Francois Mimilla
Présenté par Va-tout
…etc.

*アイウェア
BLANC..

ブラゾン ドゥ テール

〒106-0047 東京都港区南麻布5丁目15−10
月〜木 12:00〜20:00
土日祝 12:00〜19:00
(水曜日定休)

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