着心地のよさ? 見た目の美しさ?  もちろん「どちらも!」です。

〈O2〉の新定番〈O2 SHIRTS〉。 最初の1枚は、カットソーでつくりました。

予告01

〈O2〉の新しいプロダクト、
「O2 SHIRTS」シリーズがはじまります。
わたしたちが、「新しい定番」として着たいシャツって
どんなものだろう?
かたちがきれいで、着心地もばつぐん。
ついつい手にとってしまうシャツ。
たどり着いたのは、
「上質なカットソー生地でシャツをつくる」
というアイデアでした。
デザイン監修をしてくださった
宇和川恵美子さんとのお話、どうぞお読みください。

宇和川 恵美子(うわがわ えみこ)

セレクトショップの店長、バイヤーを皮切りに、
海外ブランド向け素材の企画・プロデュース、
アパレルブランド製品の企画・生産などの業務を経て、
2010年、
自身のブランド GRANDMA MAMA DAUGHTER を設立。
祖母から母へ、娘へと受け継がれていく
洋服作りをコンセプトに、
ユーザー目線を反映したゆきとどいた製品づくりで
人気を博している。

〈O2〉チーム
(以下O2)
形の美しさとリラックス感、
どちらも兼ね備えたシャツがあったらいいなあって
ずっと思っていたんです。
シャツは好きで、よく着るんですが
ピシッときれいに仕立てられたシャツを着ていると、
肩周りや肩甲骨のあたりが窮屈に感じることがあって。
そのあたりがもっと心地よく感じるように
解決できたらと、ずっと考えていました。
宇和川
リラックスできるビッグサイズのシャツはありますが、
どうしてもカジュアルな見た目になりますしね。
O2
そうなんです。もちろんパターンによるところも
大きいとは思うのですけれど、そればかりでもなくって。
なかなかこれっていう理想のシャツが
見つからなかったんですが、
春夏の和紙コットンで生地をつくっていただいた
小野莫大小(メリヤス)工業さんで
上質なコットンスムースのカットソー生地と出合って、
「そうか、カットソーでシャツをつくったら、
いいかもしれない」と。
これなら、年中着たくなる
〈O2〉の新定番シャツが作れると考えました。
そうなったら、デザインは宇和川さんに
お願いするしかないって思ったんです。
宇和川
ありがとうございます。
光沢ととろみがあって、
しぜんな伸縮があるいい生地だなって、
さわってみてわかりました。
O2
宇和川さんならすてきなシャツを
デザインしてくださるだろうなと
確信はしていましたけれど、
あらためて、でできあがったものを見て、
思わず「かわいい!」と声がもれました。

オフホワイト

スノーグレー

宇和川
襟のないノーカラーにしたら
首まわりがすっきりするかなと思ったんですが、
ただノーカラーにするよりは
Vネック状に開いたスキッパーカラーにしたほうが、
さりげない女性らしさというか、
ちょっと肌が見えることで
抜け感が出てかわいいなと思ってそうしました。
O2
デコルテがきれいに見えるし、
ネックレスをしたときにちょっとのぞくのもすてき。
宇和川
首元までぐっと締まっているよりも、
すきまがあることでほかにはあまりない
ちょっとしたとくべつ感もあります。
O2
開きぐあいが絶妙です。
セクシーすぎるのはいやだけど、
かといって女らしさもあってほしいという
女性の気もちを見ぬいたようなちょうどよさ。
宇和川
もうちょっと開けるとセクシーな感じにもなるんですけど、
色っぽさを残しつつ、
やりすぎない角度や開き具合を何度もためしながら、
かわいいとかっこいいの中間点を見つけました。
O2
袖口にはギャザーが入ってかわいらしさもあります。
宇和川
この生地のとろみや光沢と
ギャザーの寄り方がすごく合って、
かわいくなったように思います。
袖がふっくらとしたかたちになるので、
女性らしくやわらかな印象になりました。
O2
うしろのタックも動きやすさと
女性らしさにひと役買っていますね。
宇和川
いさぎよく真ん中にタックを入れたことで、
うしろから見たときのポイントになって、
ゆったり着ていただけます。
この生地だからこそ、
袖口のギャザーや後ろ身頃のタックのドレープが
きれいに見えますね。
O2
この生地とタックの相性がいいんですね。
今回、フリーサイズのワンサイズのみですが、
全体のシルエットは大きすぎない、
ちょうどいいバランスに仕上げてくださいました。
宇和川
身巾はしっかり広くとっていますが
生地にドレープ性があるので、
着たときにすとんと落ちてくれます。
1枚ではもちろん、インにも着ていただけるような
サイズバランスに仕上げました。
O2
肩がほんの少しだけ落ちる、
この“ちょっと”のさじ加減はさすがです。
宇和川
ジャストな肩位置にするとちょっとかたくるしいですし、
落ちすぎるドロップショルダーにすると
アウターの中に着たときにもたついてしまうので、
肩位置を調整しながら
すこしだけリラックス感のあるバランスにしました。
O2
さきほどおっしゃっていた
“中間点”の見つけ方がとても上手なんだと思います。
宇和川
ふふ。
いままで服をデザインしてきた
経験と感覚によるものなんですかね。
あと、着丈を長めにしてるんですけど、
ヒップあたりまで丈があったほうが安心感がありますし、
ゆとりが生まれるかなって。
O2
この長さだとパンツにインしても着れますし、
外に出して着ても丈が長すぎると感じないですね。
それに、すその丸みのあるかたちも
きれいだなって思いました。
宇和川
横から見たときのシルエットが
すごくかわいく見えるんですよ。
丈に前後差をつけているのもサイドビューを意識しました。
寒くなったらこの上にニットやスウェットを重ねて
シャツの裾を見せる着こなしも、おすすめです。
カットソー素材だから着心地もいいですしね。
O2
このスキッパーシャツ、
宇和川さんならどう着たいですか?
宇和川
オフホワイトとスノーグレー、
どちらも淡い色のシャツなので
なんでも合うとは思いますが、
デニムパンツに合わせると
キリっとした印象が引き立つかも。
襟がついていないので、
前のボタンをはずしてぜんぶ開けたら
カーディガンっぽくはおりとして着ていただけます。
O2
ボタンをしめたときと開けたとき、
それも印象が変わってきそうですね!
わたしたちも着るのがたのしみです。
ありがとうございました!

今回の〈O2〉レディススキッパーシャツに
採用した生地は、カットソーメーカーの老舗、
小野莫大小(メリヤス)工業のオリジナル素材。
ほどよい光沢とドレープ性、伸縮性が
〈O2〉のシャツにぴったりと感じ、採用しました。
生地について、同社の高橋さんに教えていただきました。

赤ちゃんの肌のようなツヤモチ感

インド産の超長綿を使ったオリジナルの生地、
「ディオラマスムース」です。
それじたいが光を放っているようなツヤがあって、
しっとりとした肌ざわりが特徴です。
まるで赤ちゃんのモチモチな肌のよう、と
ぼくは思っています。
繊維が細くて長い超長綿のなかでも、
油分・ろう分を多くふくんだわたを選りぬき、
それを60番単糸の極細糸にして、
ハイゲージで編み立てた
スムース組織だからこその質感です。
スムースという名前どおり生地表面の凹凸が少なく、
また、ほどよいハリ感もあって、
綿100%とは思えないほどのしなやかさを備えています。

「エコシルケット加工」で光沢を演出

いい意味で綿らしからぬ光沢のひみつは、
上質な糸はさることながら、加工にもあります。
一般的に、生地に光沢を出すために多用される
「シルケット加工」では大量の水を必要としますが、
小野メリヤスでは水の使用量がすくない
「エコシルケット加工」を実施。
本来なら、生地をひたす苛性ソーダ水溶液を洗い流すため、
またその水を排水処理するために
大量の水を使いますが、環境に配慮した手法を取り入れ、
超長綿のもつ光沢感を最大限に引き出しています。

レディススキッパーシャツ
各¥14,300(税込)

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