O2 BETTER THAN ONE
AUTUMN & WINTER & ANYTIME

はごろもみたいなコート、 ボウタイつきのカットソー、 ボタンたっぷりの自由なワンピース、 「かっこいい!」ポンチスカートに、 「真面目すぎない」パンツ。

tsuki.s

予告05

クラシックに基づいたデザインと厳選した素材、
ディテールへの細やかな気づかいで
“新しい定番”を作り続けるtsuki.s。
着てみるとわかる、シルエットの美しさや着心地のよさに、
うっとりとしてしまいます。
今季は、どんな服にも合わせやすいシンプルさはそのままに、
「いま」の気分をほどよく取り入れられた
かろやかな服が、たっぷり届きましたよ。

末永 津喜子(すえなが つきこ)

糸会社にて編物講師、ニットテキストのデザインを経て、
大手アパレルのニットデザイナーとなる。
2011年に自身のブランド tsuki.s を立ち上げ
現在にいたる。

小澤 花樹(おざわ はなき)

美術大学で版画を学んだ後、
アンティーク着物の販売やアパレルでの経験を経て、
tsuki.sの立ちあがりを共に手伝い、現在にいたる。

末永
最近思うんですが、秋になってもまだまだ暑くて、
冬が訪れても暖をとるために
たくさん重ね着するということが減ってきたと思いません?
――
たしかにそうですね。
カットソーにコートをはおるだけで
十分な気温の日も少なくないです。
小澤
もこもこのウールのニットを着て、
その上からダウンジャケットをはおって
電車に乗ったら暑すぎるぐらいで。
末永
ことしの秋冬は、最近の気候も考えて、
コットンのものを増やしたり、
ウールでもハリ感のあるギャバジン生地を
使った服をつくりました。
冬本番でもアウターの下に着られるように、
そして春先まで愛用していただけるようにね。
そしてコートも、
とくに軽い生地をえらんでつくりました。

はごろものようなウールコート

▲tsuki.s レディス ライトウールコート

――
〈O2〉では初めてとなる、
tsuki.sの本格的なコートです。
さわってみても気もちよかったんですが、
着てみてびっくり。
名前のとおり本当に“ライト”で
コートを着ているとは思えないほどの軽さ。
末永
そうなんですよ。
ソフトウールっていう圧縮ニットで、
起毛させてから圧縮しているので、
密度もちゃんとありながらふわふわ感も保っているという。
――
なるほど。
信じられないくらいに軽いです。
しかも、やわらかくて、しっとりした質感もあって。
それでいて、見た目はしっかりした大人のステンカラーコート。
小澤
クラシックなステンカラーコートをベースにしつつ、
比翼仕立てで前立てもすっきりとした見た目にしています。
末永
生地はあえて断ち切りにして、
ほんのりカジュアル感も出しています。
「そんなに張り切っていないですよ」ってアピール。
――
生地が断ち切りだからか、
かたくるしさはなくて抜けた感じがあります。
小澤
断ち切りにしていると、
ちょっと開放感があるというかラフになりますね。
末永
ステンカラーのコートを着たいなって思うけど、
昔のデザインそのままだと男らしくなっちゃって
おじさんぽくも見えたりしちゃうから、
うちらしくアレンジを加えて、ね。
――
クラシックなデザインからの足し引きのさじ加減が
本当に絶妙ですごいです。
生地もソフトでうっとりしちゃいます。
小澤
生地のソフトで軽い感じを消したくなくて、
裏地はつけていません。
下に薄いインナーダウンとかも着ていただけるよう
袖は太くして。
地味で細かい修正を何度も繰り返して、
納得いくものができました。
末永
生地から試行錯誤して、断ち切りの細かさを調整したり、
バックのデザインを修正したりして、
ようやくここにたどり着きました。
――
色はネイビーとグレージュの2色。
ネイビーは光沢があってきれいですし、
グレージュはこげ茶のボタンがポイントになっていいてかわいい。
やさしい色ですよね。
小澤
冬の服ってつい黒っぽいものを選びがちですけど、
ぬくもりのあるグレージュで軽い感じで見せてもいい。
ボトムやインナーが黒色だったとしても、
これだけはおればふわっと明るいイメージに。
末永
このコートをはおって美術館とか行きたいわね。
これを着て絵を見ていたら、
この人なんか雰囲気あるなぁって思ってもらえるかも。
小澤
つきこさんの想像はやっぱり具体的(笑)

ブラウス級のボウタイカットソー

▲tsuki.s レディス コットン天竺ボータイカットソー

末永
これは、冬でもコットンのカットソーを楽しみたくて、
つくったブラウスです。
襟をボウタイにして、袖口に切り替えも入れて、
1枚でもブラウスみたいに着ていただけます。
寒かったらベストを重ね着してもいいし、
セーターを上に着ても
ボウタイの襟元がのぞいてポイントにもなるし。
小澤
下にも着ていただきやすいよう
肩はコンパクトなつくりにしています。
1枚で着てもぴったりしないようなゆるみも計算して。
着丈もそんなに長くしていなくて、
パンツにも前だけインしやすいようスリットも入れています。
――
見えつ隠れつ、どう着てもかわいく見える! 
それに、着ていてすごく心地いいです。
末永
使っているのは超長綿で、目面がとってもきれいなの。
長くて細い繊維だからぼこぼこしていなくて、
しなやかでサラッとしています。
小澤
目面がきれいなので、上品に見えるんですよね。
――
つやっとした光沢もあってスムースで、
本当にいい生地だなって伝わります。
小澤
寒くなっても手ばなしがたい心地よさですよね。
末永
冬でもインナーにはウールよりコットンを着たいって方、
けっこういらっしゃると思うんです。
肌にいちばん近い服はコットンであってほしい。
小澤
外は寒くても会社の中は暖房が効いていて
暑すぎるってことがあるじゃないですか。
社内ではみんな意外と薄着だったりして。
末永
ランチで外に出ている人を見ると、
コートの下はみんな薄かったりしますもの。
――
外と中の寒暖差が激しいですよね。
末永
そう思うと、ボウタイがついているコットンのカットソーは
ブラウス感があってずっと楽しんでいただけるかなぁって。
小澤
自然なストレッチで動きやすくもあるので、
インアンドアウトに活躍するはず。
――
秋口は1枚で、
少し肌寒くなってカーディガンを上に着てもいいし、
冬本番はアウターの下にと、長く着られるのもうれしいです。

「留めて開いて」自由なワンピース

▲tsuki.s レディス ウールギャバワンピース

――
こちらのワンピースはウールですが、
いわゆるもこっとしたウールではなく、
ギャバジン生地らしいさらりとしたタッチですね。
末永
ええ。
ウールギャバジンですが、
ポリエステルも入っていることでとろんとした落ち感もあって、
軽い仕上がりになっています。
ウールだけだと重くなってしまうので。

小澤
ポリエステルが混じったウールなので暑すぎず、
毛羽だった感じもなくてすべりがいいので
ロングシーズン着ていただけるんじゃないかなって思います。
――
ボタンが上から下までついていて、とってもかわいいです。
小澤
ボタンの開け方次第でいろいろな着方を楽しんでいただけます。
ボタンをすべて開けて
軽いコートみたいな感じで着てもらっていいし、
ボタンを留めてワンピースみたいな感じでもかわいい。
――
縦に並んだボタンがアクセントにもなっていますよね。
小澤
これを縫製してくれた工場さんからは
「ボタンが多すぎます」って言われましたけど(笑)。
「すみません、どうしてもつけたいんです」と
お願いしてつけてもらいました。
末永
天然の貝ボタンだから、ちょっとキラッとする感じもあって。
――
生地もボタンも光沢があって、
きれいに見えますよね。
着てみるとふっくらとした丸みがありつつ、
流れるようなドレープもうつくしい。
小澤
ウールギャバジンの落ち感が活きるように、
肩をちょっと落として、袖に深めのタックを2本入れて
ふっくらした感じも出るようにデザインしました。
――
これを着ると、
くるんと回ってみたくなる、はずむような気分になります!

ポンチスカートで楽にかっこよく

▲tsuki.s レディス ストレートポンチスカート

――
tsuki.sさんではいままで見なかったような
ストレートタイプのスカートです。
ちょっと意外でしたが、
穿いてみたら、かたちもとってもきれいで、
こんなのほしかった!と思いました。
小澤
末永がスカート好きというのもありますし、
体のラインが出るのを嫌がられる方もいらっしゃいますが、
こういうスカートはやっぱりピタッとはいたほうが
かっこいいと思うところもあって。
末永
単体で見ると難しそうに思えるかもしれませんが、
上に合わせるものを吟味して穿いてもらうとかっこいいですよ。
小澤
特徴でもあるのが、サイドにつけた4つのスナップボタン。
開けることで動きが出るように。
つや消しのマットなシルバーにしているので、
さりげないアクセントにも。
――
後ろのポケットもポイントになっていますね。
末永
後ろ姿も気になる年頃なので、
いかにもヒップが強調されすぎないようにポケットをつけました。
――
ほどよくハリがあって、
なめらかなこの生地にもはじめて出合いました。
小澤
ダブルジャージーのポンチ生地なんですが、
ハリがあるので体の線を拾いすぎず、
きれいなシルエットが叶います。
末永
私がすごく好きな素材で、これがまたすごく伸びるんです。
自由自在に。
ウエストの骨ばったところの筋も出ないし、
シワにもなりにくい。
下にはくものでストレスを感じるのがいやだから、
着心地がいいポンチ素材は重宝します。
小澤
キックバックもいいんです。
パンツって長く穿いているとひざが出てきますが、
これはひざが出ないんですよ。
しかも、ノーアイロン。
末永
「ああ、アイロンかけなきゃなぁ」っていう
面倒くささがない(笑)
――
長時間座っていても、ストレッチの効いた生地で疲れにくく、
座りジワも気にならないなんて。いいことずくめですね。
末永
ポンチ素材はしっかりした印象にもなるすぐれもの。
カジュアルなデザインですが、大人の雰囲気があるから、
はいてもらうとかっこよく見えますよ。

真面目すぎないヘリンボーンパンツ

▲tsuki.s レディス ヘリンボーンパンツ

末永
ヘリンボーンっていったら重厚なイメージですが、
これはポリエステルとレーヨンの混紡素材なんです。
だから、すごく軽い。
小澤
ヘリンボーンとはいえ、かなり細かい柄なので、
柄のパンツが苦手なかたもはいていただきやすいと思います。
柄が大きいのも個性的でかわいいんだけど、
合わせづらいですからね。
――
これなら週に何度も穿きたくなります!
ヘリンボーンっておじさんぽいというか
トラッドに寄りがちですが、
ほどよく力が抜けていて親しみやすさも感じます。
末永
ヘリンボーンがクラシックな織り柄なので、
ドローコードつきのカジュアルなかたちに仕立てたから
そう感じてもらえるのかも。
小澤
カジュアルなデザインなんですが、
ベルベットのテープをポケットの縁につけて
ちょっとドレッシーに。
――
すてきです。
見た目でも気分が上がるし、
はいたときに裏地もついていて、するっと気もちいい。
小澤
裏地をつけるとすべりもいいし、
静電気も気にしなくていいので合理的なんです。
末永
ヘリンボーンだけど、「もう遊んじゃおう!」って感じで
楽しくつくれた1本です。

tsuki.s
レディス ライトウールコート
¥71,500(税込)

tsuki.s
レディス コットン天竺ボータイカットソー
¥15,400(税込)

tsuki.s
レディス ウールギャバワンピース
¥36,300(税込)

tsuki.s
レディス ストレートポンチスカート
¥23,100(税込)

tsuki.s
レディス ヘリンボーンパンツ
¥34,100(税込)

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