O2 BETTER THAN ONE
AUTUMN & WINTER & ANYTIME

茶系のワンウォッシュデニムや ボルドーの細畝コーデュロイ、などなど。 長く付き合えそうな相棒です。

WESTOVERALLS

予告06

美しいシルエットに定評のある
「ウエストオーバーオールズ」の今季のラインナップでは、
他ではあまり見ない、めずらしいカラーが登場します。
カラーボトムをお持ちでないかたでも取り入れやすく、
たのしく穿いていただけそうな色です。
ものづくりのお話といっしょに、
おすすめのコーディネートもうかがいましたよ。
どうぞお読みくださいね。

大貫 達正(おおぬき たっせい)

フリーランス デザイナー。
小学生のころからヴィンテージ古着に興味を持ち、
アメリカやイギリス、フランスの古着を中心に
販売からバイヤー、ショップディレクションまで
幅広く携わる。
現在はフリーランスとして「HELLY HANSEN」の
クリエイティブアドバイザーをつとめるほか、
「HELLY HANSEN R.M.C」「OLDMAN'S TAILOR」そして
「WESTOVERALLS」の企画ディレクションを手がける。

WESTOVERALLS 851S デニム
(ワンウォッシュ・ダークブラウン)

――
ことしの春夏に登場した
851S」のワンウォッシュのデニムは、定番として
継続で取り扱わせていただきますが、
新色でダークブラウンが加わりました。
この色ってデニムではめずらしいのではないですか?
大貫
昔はありましたが、今ではあまり見なくなった色ですね。
――
栗色みたいな、ちょっと焦げた風合いもある絶妙な茶色。
大貫
この茶色を選んだのも、トレンドを追ってというよりも、
ジーンズブランドとして伝統を継承し、
今後も残しておきたかったからなんです。
インディゴの経糸をつくっている機屋さんは多いんですが、
茶色の経糸ってなかなかつくられなくなって…
――
たしかに、あまり見ないかもしれません。
大貫
インディゴが主流で、こういう色の経糸は
いずれなくなってしまうかもしれませんが、
こういうものがあったということを
後世に伝えていくためにも使いたかったんです。
インスタントにトレンドを追うより、
ものをつくる意義をしっかり持とうと立ち返りました。
――
ウエストオーバーオールズの服でも、
スカジャンに見られる刺しゅうなどの伝統技術を
活かしていますものね。
大貫
今後、この色で経糸をつくりましょうとなると
相当な量をつくらないと回収できないし、
いずれ廃棄されてしまうと思うんですよ。
そうならないためにも、僕らが旗印になって
積極的に伝統ある色や素材を使っていこうって。
もちろん、この茶色が好きって素直な思いもありますよ!
――
茶色のなかでもあたたかみがあって、
ほかの服にもなじみやすそう。
大貫
糸を先染めしているブラウンデニムなので
穿き込んでいくとアタリや色落ちも出てきて、
どんな感じになっていくのかたのしみですね。
――
それでは、定番のワンウォッシュとダークブラウンの
デニムパンツを使って、
大貫さんがメンズとレディスでどんなコーディネートを
イメージするのか、披露してもらいましょう!

851Sデニム
ダークブラウンのコーディネート
(レディス)

大貫
ブラウンデニムに’50年代のヴィンテージの
スウェットを合わせたシンプルなコーディネート。
スポーティでカジュアルな合わせですが、
ブラウンデニムだから落ち着きもあります。
インディゴデニムだったらギャップが強く、
若見えしてしまうと思うんですが、
ダークブラウンだからこそ馴染んで見えますね。
エルエルビーンのビーズ仕様のレザーベルト、
スエードのポシェット、コーギーのソックスといった
デニムと色を同調させた小物で遊びを効かせています。
ちょっと野暮ったくなりそうなところを
ウエスタンデザインのポインテッドトゥのサンダルで
上品に見せたのもポイント。

851Sデニム
ワンウォッシュのコーディネート
(メンズ)

大貫
ぼくが古着やファッションに目覚めたときの、
好きだったアイテム全部のせ!
中学生のときは、ほんとこういうスタイルだったんですよ。
ジーンズにナイキのナイロンブルゾンをはおって、
中にボタンダウンシャツを着て、コルテッツを履いて、
エルエルビーンのトートバッグを持つっていう。
あれから30年近く経ちましたが変わらずに好きでいて、
同じような格好をしたくなるのがおもしろくて。
当時買えなかったヴィンテージのナイキのコルテッツや、
オーダーメイドのボタンダウンシャツを取り入れて、
ちょっとだけ大人仕様にアップデート。
ブルーデニムとオレンジステッチを意識した色みは、
コスプレ感があるけど自分らしいかな(笑)

WESTOVERALLS ×〈O2〉
851OS コーデュロイ
(オフホワイト・ボルドー)

――
続いて、
毎年この時期につくっているコーデュロイパンツも、
「851OS」のかたちでアップデートしました。
コーデュロイ生地は、
畝の太さがちょっと細くなったような…
大貫
そうなんです。
前回は8ウェルという太めの畝でしたが、
今回は14ウェルとちょっと細めのコーデュロイです。
’60年代から’70年代にかけてフラワームーブメントがあって、
コーデュロイパンツが量産された年代なんですが、
その頃に主流だった細さの畝ですね。
――
どことなく上品ですっきり見える細さの畝ですね。
大貫
そんなカジュアルな
5ポケットパンツに使われるコーデュロイを使って、
ウエストオーバーオールズのスラックス型に
落とし込んだのが今作のキモです。
この太さの畝のスラックスタイプのコーデュロイパンツって
ありそうでなかった。
――
スラックスのデザインに
コーデュロイという組み合わせが新鮮。
大貫
生地じたいもサラッとしているし、
やわらかいので穿きやすいと思います。
――
色はオフホワイトとボルドーがそろっています。
大貫
ボルドーはしっとりした大人の色ですよね。
あまり馴染みがないかもしれませんが、
ブラウンやネイビーのパンツを合わせる感覚で
はいていただけるはず。
――
ボルドーといってかまえる必要はなさそうですね。
大貫
外に出かけることが当たり前ではなくなってきた今、
とくべつな場所に行ったり
あたらしいことに挑戦してみたいと思ったりしたとき、
こういう普段はかない色みのパンツが
気分を後押ししてくれるんじゃないかなって思います。

851OS コーデュロイ
ボルドーのコーディネート(メンズ)

大貫
ボルドーを着るときは、
ブラウン系の似たトーンのアイテムで
グラデーションをつくって色が浮かず馴染むようにしています。
たとえば、ピンクベージュの開襟シャツに
キャメルのカーディガンで調和させるようにして。
古着を使ったファッションの潮流もあるので、
シャツは襟にハンドステッチが入った’50年代のものを投入。
カーディガンはモヘアとカシミヤを使った
ヴィンテージっぽい雰囲気を選びました。
メリハリをつけるため柄を入れてみたいと思って、
アウターにブラウンチェックのジップアップジャケットをセレクト。
小物でもボルドーを引き立たせています。
カジュアルに寄せましたが、
ジャケットをはおったドレッシーなスタイルも合いそうです。

851OS コーデュロイ
オフホワイトのコーディネート
(レディス)

大貫
白のパンツといってもコーデュロイのあたたかみがあるので、
気おくれせずに穿いていただけると思います。
冬は暗い色になりがちなので、
マリンやワークテイストをミックスした
爽やかなスタイルをイメージ。
裏にブランケットがついた古いデニムジャケットや
UCLAのボーダーTシャツといった
ヴィンテージのアイテムを合わせていますが、
みなさんがお持ちのデニムジャケットや
ボーダーTシャツでも再現しやすいはず。
帽子にウールのセーラーハットを選んで引き締めつつ、
白いレザーのトートバッグやシルバーのパンプスをプラスして
女性らしさも演出しています。
――
これからどんどん肌寒くなりますが、
重ね着の季節がますますたのしみになりました。
ありがとうございました!

WESTOVERALLS
851Sデニム
ワンウォッシュ ¥20,900(税込み)
ダークブラウン ¥26,400(税込み)

WESTOVERALLS ×〈O2〉
851OS コーデュロイ
各¥24,200(税込み)

※851OSコーデュロイのみ、
12月8日から販売いたします。

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