O2 BETTER THAN ONE

「あの靴下」をつくった人の あたらしいブランドで、 〈O2〉理想の靴下をつくりました。

〈O2〉×mioasse

予告08

「みんなが履きたい理想の靴下」について、
わたしたち〈O2〉チームはずっと話し合ってきました。
まず、色や素材がどんなお洋服にもあわせやすいこと。
機能的には、汗をかいてもむれにくくって、
歩きやすく、ずり落ちにくいこと。
そんな靴下を、株式会社ソシアルが運営するブランド
「mioasse(ミオアッセ)」が実現してくれました。
〈O2〉はもちろん「ほぼ日」でも
初登場となるこのブランドですが、
じつは、「あの靴下」をつくった人がかかわっているんです。
ブランドを立ち上げた田中さん、中川さんにお話をうかがいました。
どうぞお読みくださいね。

mioasse(ミオアッセ)

奈良にあるニットのテキスタイルメーカー
株式会社ソシアルが立ち上げたファションブランド。
2022年春からスタート。
「自分たちが着たいもの、
身につけるとなんだかうれしくなるものを作りたい」
その想いをもとに、
きめこまやかな工夫がほどこされた製品を作っている。
(写真左から 中川さん、田中さん、代表瀬川さん)

ウェブサイト
インスタグラム

写真:神ノ川智早

〈O2〉チーム(以下O2)
わたしたち、理想の靴下についてよく話し合っていたんです。
靴下って毎日履くものだし、
動きまわると足も汗をかいたり、むくんだりもして。
足もとが快適だと、
一日うれしい気持ちで過ごせるなあって感じていて。
それで、わたしたちがほんとうに履きたい靴下を
つくれないかな、と考えはじめていたころに、
以前から交流させていただいていた田中さんから、
ニットテキスタイルメーカーのソシアルさんで
新しいお洋服の総合ブランドを始めたとうかがって。
それで今回、ご相談させていただきました。
田中
お声がけいただいて、ありがとうございます。
O2
田中さんは、ずっと靴下の企画をなさってきたんですよね。
田中
はい、もともと「杉田利一靴下工場」の
「Ponte de pie!(ポンテ・デ・ピエ!)」という
ブランドにおりました。
O2
そうですよね。「ほぼ日」でも人気の、ポンテ
田中
そうなんです。
ところが相棒だった杉田幸子が
残念ながら9年ほど前に他界、
それからしばらくは、
彼女のご両親、息子さんと一緒に
「Ponte de pie!」を運営してきました。
「ほぼ日」のみなさんにも、とてもお世話になりました。
ありがとうございました。
O2
とんでもないです、
こちらこそ、ありがとうございました。
いまは、田中さんは、ポンテを離れられて‥‥?
田中
はい。そろそろ彼にバトンを渡して、
自分は卒業してゆっくりすることを決意したんです。
その後、退職のご挨拶に奈良のニットのテキスタイルメーカー
株式会社ソシアルへ伺ったとき、代表瀬川さんから
「一緒に何か取り組みませんか?」
とお話をいただいて。
O2
もともと、お知り合いだったんですか。
田中
はい、同じ奈良のアパレルですから、
瀬川さんとは面識がありました。
それで「杉田利一靴下工場」を退職するときに
ご挨拶に伺ったんです。
ソシアルは、お洋服から帽子、靴下まで
衣類全般を作られている会社です。
そして瀬川さんは「新しいブランドを立ち上げたい」と。
O2
靴下をつくる、ということじゃなく、
総合的なブランドを?
田中
そうなんです。靴下もふくめ、
いろいろな製品をつくっていきたいということでした。
それで、ポンテ時代に一緒に働いていた
中川を誘ったんです。
中川
わたしも、ポンテを卒業してゆっくりしようかなと
思っていたところだったんですよ。
でも、そんなお話があるのだったらと、
もちろんお洋服は昔から大好きだったので、
二つ返事でご一緒させていただくことになりました。
O2
それが「mioasse」誕生のきっかけだったんですね。
ブランド名は、どんな意味なんでしょうか。

写真:神ノ川智早

田中
イタリア語で「mio」は自分、「asse」は、軸という意味です。
ふたつの言葉をくっつけて
「mioasse」自分軸という名前にしました。
このブランドの製品が、着るひとにとって
そういう存在であってほしい、という希望をこめています。
O2
では、靴下だけじゃなく、
これから、いろいろな製品をつくられていくんですね。
中川
はい、そのとおりです。
田中
まず、最初に完成したのが、
わたしたちの原点でもある靴下だった、
ということなんですよ。
O2
なるほど、よくわかりました。
今回は、その靴下を紹介させていただくんですが、
きっと、ブランドを通してのコンセプトがおありなんですよね。
田中
はい。まずなによりも、
自分たちが気持ちよくてうれしくて、
使い勝手もよくて扱いやすいことは大事だと考えました。
そして、ながく愛用できること。
つまり「定番」をつくりたいということです。
さらに、カジュアルな場面だけじゃない、
きちんとしたところにも出かけられるようなものを
つくりたいと。
O2
すごく、いいですよね、その考え方!
田中
ありがとうございます。
それで、こういう形がいいかな、って見えてきたころに、
〈O2〉のみなさんから靴下のお話をいただいたんですよ。
O2
そうだったんですね。いいタイミングでした。
〈O2〉については、どんなふうに思われていたのか、
おききしてもいいですか。
田中
以前の「生活のたのしみ展」で、
すぐ近くのブースどうしでしたよね。
それでよく知っていたつもりだったんですけれど、
ご一緒させていただくかも、という気持ちで
あらためてサイトを拝見して、
すごくうれしかったです。
「一番いいじゃないけど、だからこそむしろいい」とか、
「使いつづけてうれしいもの」というコンセプトに
すごく共感しました。
ぜひ一緒に進めたらいいなあと思ったんですよ。
O2
よかった! 
まさに目指す方向がぴったり同じでしたよね。
わたしたちもうれしかったです。
そして、わたしたちのリクエストにも
ひとつずつ丁寧にむきあってくださって、
今回、ふたつの靴下ができあがりました。
田中
いかがでしたか?
O2
チームのみんなで試してみました。
履き心地‥‥最高でした!

×mioasse クルーソックス

×mioasse ショートソックス

田中
どんなところを、評価してくださったんでしょう、
聞かせていただいてもいいですか。
O2
わたしたちが「やっぱり、こういうことがうれしいよね」
と言っていたのが、肌に当たる部分がすごく気持ちいいこと。
動き回っても汗でむれない素材ですよね。
中川
そうですよね。
〈O2〉のみなさんから、
そういうご要望をうかがっていたので、
これまで出会った糸のなかでも
いちばん吸放湿に優れていた
和紙の糸を使いたいと考えたんです。
人間の両足って、1日にコップ一杯の汗をかくそうです。
それを考えると「汗で濡れたままにならない」こと、
つまり、汗をかいて不快な状態がもし生まれても、
それが続かないようにすることが大事です。
ですから素材は通気性も清涼感もあるものがいいだろうと。
O2
それで、このサラッとした独特の気持ちよさがある
和紙を混ぜたものになったんですね。
中川
そうですね。くるぶしから下は和紙を混ぜて快適に。
逆に、くるぶしから上は和紙をいれずに、
コットンがメインなんです。
すねの部分って、意外と敏感なので、
肌当たりのよい素材に切り替えているんですよ。
田中
それともうひとつ、靴下で気になるのが
「ずり落ちること」だと思うんですが、
だからといってきつくてはだめですよね。
きつ過ぎないけど、しっかり足に沿うようにするために、
今回の靴下は、履き口にむかってひろがるような形に
作っているんです。
ぱっと見はわからないのですが、
足首でずれないよう、2本に1本、
1コースずつゴムを入れて編み上げています。
O2
そんな工夫が! 
ひょっとして、足底も、かかとが少し
深めじゃありませんか?
そこもまた、ずれずに、快適でした。
田中
うれしい! それもずれないための工夫で、
深めにすっぽりかかとが収納されるようになっています。
あと今回の特徴としては、
つま先とかかと以外はリブ編みなんですよ。
リブ編みっていうのは凹凸があるので、
空気層ができやすくて。だからムレも防げるんです。
O2
なるほど。
つちふまずの部分には、
ぐるりとゴムがはいっていますね。
田中
はい、ここがしっかりサポートされていると
足底で靴下が回ったりすることがなくて、
歩きやすくなります。
目を細かくしてゴムをしっかり入れたので、
安定感が出ましたね。
O2
チームで試し履きしていたのが冬で寒かったので、
ひとり、分厚い靴下の内側に
この靴下を重ね履きをしていたメンバーがいたのですが、
とても調子がよかった、と言っていました。
田中
そうそう、重ね履きもいいんですよね。
やっぱり和紙が入っているから湿度を調整してくれて。
汗かきの人でもムレ感がないって言われます。
夏は涼しくて冬はあったかい、
一枚でも重ね履きしても使えるいい靴下になったと思います。
O2
暑い夏は靴下を履くことさえ億劫になってしまうことが
多いですが、これはむしろ「履いて気持ちいい!」
と思えます。
分厚くなくて、見た目も上品なので、
ワンピースや、パンプスにも合わせやすそう。
中川
そう感じていただけてうれしいです。
水洗いをして和紙を柔らかくしたあとに、
形を整えるセット加工をしてみたんです。
それがきれいな風合いにつながりましたね。
O2
あたらしい環境で、ここまでつくりこむのは、
たいへんだったのではないですか。
田中
社長が本当にポジティブで頼りになる方で。
都度相談させてもらいながら、すすめてきました。
テストも何度もやらせていただきましたし。
O2
それは素晴らしいですね。
今後は靴下以外にも商品を作られていくのでしょうか?
田中
はい、洋服も作っています。
毎日の暮らしの中で、どんなに気ぜわしいときも、
好きなものにふれていると気持ちが穏やかになりますよね。
心がやわらかくなって、自分らしくのびのびできる。
そんな時間と心に寄り添えるような存在になりたいと願って
いろいろ、考えています。
中川
楽しみながら、共感してくださるファンの皆さまと
つながっていきたいと思っています。
O2
次のさらなる展開も楽しみにしています。
ありがとうございました!

(おわりです)

×mioasse
クルーソックス
¥1,650(税込)

×mioasse
ショートソックス
¥1,540(税込)

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