優太 | コピ・ルアクって、ご存知ですか? |
── | いや、知らないです。 |
優太 | インドネシアのスマトラ島やジャワ島で つくられてるコーヒーなんですけど。 |
── | ええ。 |
優太 | ジャコウネコのフンから採れるんですよ。 |
── | ‥‥はい? |
優太 | ジャコウネコのフンから、採れるんです。 |
── | あの、にわかに意味が‥‥。 |
優太 | ジャコウネコがコーヒーの実を食べるんですが、 消化されずに排泄された種子、 つまりコーヒー豆の部分を集めて焙煎したのが コピ・ルアクというコーヒーなんです。 |
── | なんでわざわざ、そんなことを。 |
優太 | わざわざ、の部分はどうなんでしょう、 詳しくは知りませんが、 ジャコウネコの腸内の酵素や細菌のはたらきで 独特の香りがつくと言われて、 希少価値が高く、珍重されてるんです。 |
── | 珍重ってことは、高いんですか? |
優太 | 1杯で3000円とか、4000円とか。 |
── | うわあ。で、そのお味は? |
優太 | 僕も、いちどしか飲んだことないのですが ありがたみのほうが強くて(笑)。 |
── | あはは、「ありがたい味」ってことですね。 でも、コーヒーの世界って 深い深いと思っていましたが‥‥深いです。 なんというか、予想以上に。 |
真亜沙 | こっちは、100グラム8000円の豆ですって。 (と、雑誌の記事を見せてくださる) |
── | ブルボン・ポワントゥ? |
優太 | ブルボン・ポワントゥ。 |
── | いま、iPhoneでググってみたら 「フランス・ルイ王朝が愛した幻のコーヒー」 と、出てきましたが‥‥。 |
優太 | あはは、すごい表現ですね(笑)。 |
── | でも「100グラム8000円」というと、 一杯の価格としては‥‥? |
優太 | たしか、提供しているお店を調べてみたら 「3500円」くらいでしたよ。 |
── | はー、コーヒー一杯3500円ですか。 |
優太 | ぼくが知る限り、 お値段的には最高クラスのコーヒーですね。 |
── | ちなみに豆100グラムって、何杯分ですか。 |
優太 | コーヒー店ならば、5カップ分ですね。 6カップ、7カップとるところも あるかもしれませんが 挽いたときのロスなどを考えると‥‥。 やはり、5カップがせいぜいでしょう。 |
── | あの、こちらのお店では なにか、コンセプトみたいなものって あるんでしょうか。 |
優太 | ハワイのコーヒーですね。 |
── | ハワイ。 |
真亜沙 | ハイ、ハワイです。 カウコーヒーとか、コナコーヒーって‥‥。 |
── | あ、あまりコーヒーに詳しくないのですが なんか聞いたことあります。 |
優太 | ハワイ島のコナ地区で栽培されてるのが コナコーヒー。 で、おとなりの カウ地区で栽培されているのが‥‥。 |
── | カウコーヒー? |
真亜沙 | はい。 |
── | ちなみに、どういう特徴があるんですか? ハワイのコーヒーには。 |
優太 | 南国の人が飲むコーヒーなので、 くどくないというか、スッキリしてます。 酸味も抑えられているので たぶん、ブラックの苦手なかたでも‥‥。 |
── | あ、苦手です。 |
優太 | 飲みやすいはずですよ。 |
── | ちなみに、世界のコーヒーの名産地って、 ブラジルとか‥‥ですよね? |
真亜沙 | ブラジル、コロンビア、エチオピア。 |
── | そのなかで、ハワイと言うのは? |
優太 | コナコーヒーというのは、 「世界三大コーヒー」のひとつなんです。 |
── | わあ、すごい、「三大」ですか。 あと二大は何ですか。 |
優太 | ひとつは、ブルーマウンテン。 ひとつは、キリマンジャロ。 そして、ハワイのコナコーヒー。 |
── | へぇ、そうだったんですね‥‥。 |
真亜沙 | あのー、カレンダーのお話‥‥。 |
── | はい、そうでした! カレンダーの話をしにうかがったんでした。 すみません、 コーヒーのお話が楽しかったので‥‥つい。 |
真亜沙 | いえいえ、だいじょうぶですけど(笑)、 愛用してます、ホワイトボードカレンダー。 |
── | 本当にありがとうございます。 こちらのお店では、 いつごろからお使いいただいてるんですか? |
真亜沙 | おととし、私の姉が使っていたのを見て まず、去年から自宅で使いはじめたんです。 |
── | ええ、ええ。 |
真亜沙 | で、おー、これは便利だなあと思って、 ことしから お店でも使うようになったんです。 |
── | どういうところが、便利なんでしょうか? |
真亜沙 | 当たりまえすぎる答えなんですけど 「いったん書いたものを消せる」 という点が、まず、本当に便利なんです。 とくに、お店をやっていると ご予約のお客さまの人数が変わったりとか、 ご来店のお時間が変わったりとか、 けっこう、あるんですね。 |
── | なるほど、なるほど。 |
真亜沙 | これを、ふつうの紙のカレンダーでやると 二重線で消して書き直したり 修正テープなんかを使わないとダメなんです。 それだと、見た目がきたなくなっちゃうので お店の中には、かけておけないんですよ。 |
── | ああー、たしかに。 |
真亜沙 | でも、このカレンダーなら、大丈夫なんです。 あと、デザインも素敵ですし。 |
── | はい、月の数字の部分のアートワーク、 ことしは三國万里子さんの編み物柄ですし、 来年2014年版は 絵本作家の荒井良二さんにお願いしました。 だから、「見せるカレンダー」として こちらのお店みたいに、 あかるくておしゃれなカフェで お使いいただくのって、ピッタリだと思うんです! |
真亜沙 | もちろん、自宅でも重宝してるんですよ。 子どもの予防接種なんかも 体調よくなかったりしたら変更しますよね。 |
── | ええ、ええ。 |
真亜沙 | 子どもがいると 何かと予定がコロコロ変わってしまうんです。 だから、お子さんが生まれた友だちに プレゼントしたりしても、いいかもしれない。 |
── | なるほどー。 ほぼ日のホワイトボードカレンダーが お店で使われている場面を 実際に見たことってはじめてだったので、 今日は、感激でした! ありがとうございました。 |
真亜沙 | いえいえ、こちらこそ。 |
── | オーナーも、おもしろいコーヒーのお話、 ありがとうございました。 |
優太 | すみません、なんだか(笑)。 |
── | せっかくなので、 コナコーヒーを一杯、いただけませんか。 |
優太 | わかりました、ありがとうございます。 少々、おまちくださいませ。 |
FUJIS CAFE(フジカフェ) |
住所:東京都目黒区駒場3-11-14 駒場友和ビル1F |
<おわります> |
2013-12-10-TUE |