「ほぼ日ハラマキ」からこの冬、
シルクのアイテムがはじめて登場します。
私たちがシルクと出会ったのは、
パジャマメーカー「NOWHAW」さんがつくる、
シルク100%のストールを知ったのがきっかけ。
ふわっふわのさわり心地にびっくりして
一瞬で心を奪われてしまったことから、
ほぼ日ハラマキのシルクのシリーズ名を
「faffwa(ファッフワ)」と名づけました。
製作に一年の時間をかけて、ようやくお披露目です。
12月12日(木)午前11時の発売前に、
どんなアイテムができたのか、ご覧ください。NOWHAW について >
- ほぼ日
- 「NOWHAW」のおふたりに
教えていただいた絹の糸がきっかけで、
「ほぼ日ハラマキ」から初めての、
絹のアイテムができました。
きょう、ようやくお披露目です。
- 十河
- ぼくらがほぼ日さんで
パジャマを作らせてもらった頃からだから、
制作に丸一年かけていますよね。
- ほぼ日
- そもそものはじまりは、
ハラマキのスピンオフで作った
「パジャマライフ」からのおつき合い。
「NOWHAW」さんの展示会に誘われて行ったら、
ものすっごく手ざわりのいいストールがあって。
- 十河
- 黄金比ストールブランケット
(「"golden rectangle” stall(blanket)」)ですね。
「NOWHAW」では天然素材だけで
パジャマを作っているのですが、
あるとき、多少お値段が高くなっても本当にいいもの、
究極のパジャマを作りたいと考えたんです。
いい素材ってなんだろうと考えていくうちに、
天然素材で最上級の素材といえば当然、
絹、シルクへとたどり着くわけです。
シルクで作るパジャマの高級ラインとして、
「HOMESICK(ホームシック)」という
名前をつけて展示会で紹介していたら、
アイテムのひとつとして展示していた
ストールブランケットを
ほぼ日さんが気に入ってくださって。
- ほぼ日
- 私たちが最初に驚いた
「黄金比ストールブランケット」。
ほぼ日限定カラーの完成品をお見せするのは
きょうがはじめてですよね。
ハラマキの前に、まずはこちらから。
- 十河
- わあっ、いい色!
- チューソン
- このチャコール、いいなあ!
あたたかみのある、黒ですね。
- ほぼ日
- サンプルを社内に置いておくと、
たまたま手に取った人が声をかけてくれますね。
「えっ! これなあに?」って。
私たちも展示会で最初に触れたとき、
シルクだとは思わなくて。
- 十河
- シルクとは思えないでしょうね。
やわらかくてふわっとしているから、
ウールとか、カシミアみたいだって言われます。
- ほぼ日
- はじめてさわったとき、
なんて言えばいいんだろう‥‥、
さわったことがない、びっくりな感覚で。
思わず「ふわーっ!」て言っちゃったぐらい
気持ちよくて、何これって思いました。
ストールをさわったほぼ日乗組員も、
「すごい! ホイップクリームみたい!」って、
一瞬で虜になっていました。
ずっとなでていたくなる感覚なんですよね。
- 十河
- このストールで使っているシルク糸には
「KOHARU」という名前がついているんですが、
ぼくらがこの糸と出会ったときの感想が、
みなさんとまったく同じです。
「HOMESICK」のパジャマ生地を探すための、
糸探しの旅をしていたときに、
長谷川商店という会社に出会ったんです。
愛知にある長谷川商店さんはニット織りの糸に
自信を持っている会社だったので、
ぼくらがイメージしていた布帛(ふはく)、
要するに絹織物のパジャマとは違ったのですが、
ついでに紹介してもらったシルクのストールを見て、
その場でもう、ひと目惚れしてしまって。
- ほぼ日
- パジャマの糸を探していたはずが、
ストールに惹かれたんですね。
- チューソン
- ついつい、頬ずりしちゃうぐらい気持ちよくて。
- 十河
- そこからストールのサンプルをお借りして、
さわったり、身につけたりして研究しました。
これまで作ってきたパジャマでも、
ふんわりさせたり、やわらかい毛羽立った風合いを
表現したことはあるんですけど、
起毛加工ってふつう、縦糸と横糸を織り込んだ
生地になってから加工するのが基本なんですよ。
ところが、「KOHARU」の場合は、
糸の段階で毛羽立たせているおかげなのか、
あまりにもやわらかい風合いと弾力にびっくりして。
究極のパジャマだけを作るつもりだったのに、
予定を変えてでも「KOHARU」の糸を使って、
何か作ってみようということになったんです。
生地や糸を見てデザインがイメージされることって、
ものをつくっているとまれにあるのですが、
まさにそういう力を持っている素材でした。
- ほぼ日
- パジャマからの派生で、
シルクのストールブランケットが
生まれたんですね。
- 十河
- 「KOHARU」の糸を形にできるとしたら、
パジャマメーカーのぼくらとしては、
しっかりと包み込めるサイズ感のものだとか、
ベッドにも掛けられるような、
インテリアとしてのデザイン性や機能性も
兼ね備えられるようなものを作りたくて。
- ほぼ日
- デザインはもちろん、
シルクの特性にも注目ですよね。
- 十河
- そうです、そうです。
シルクはたんぱく質を豊富に含む分、
保温性と保湿性に優れているんですよね。
なにより、アレルギー反応が起きないことが
シルクのいいところだと思っています。
ぼくらは、プレゼントされて喜ばれるものを
作ろうという思いでものづくりをしているので、
せっかくいいものができても、
皮膚に合わない症状が起きたら台無しですから。
- ほぼ日
- パジャマにせよ、ストールにせよ、
プレゼントにもぴったりですよね。
ストールからヒントを得て作った、
ふわっふわの手ざわりを感じていただける
シルクのアイテムができました。
それでは、こちらも見ていただきましょう。
「きぬのハラマキ」と「きぬのぱんつ」です。
- チューソン
- あっ、かわいい!
- 十河
- うわぁー!
めちゃくちゃいいですね、これ。
- 十河
- わっ、これはいいものができましたね!
デザインもいいし、なにより気持ちいいですし。
このハラマキって、つなぎ目が目立たなくて
フラットになっているじゃないですか。
この完成品を見ているだけでも、
工場にそうとうお願いして
試行錯誤してもらったんだなって想像できます。
- ほぼ日
- 素肌に触れるものなので、
気にされる方もいるんじゃないかなって。
ホールガーメント技術といって、
ほぼ日ハラマキの「under」で採用している
縫い目をなくした編み方ですね。
完成まで1年かかっていますし、
サンプルも何回も作ってもらいました。
よくつきあっていただけたなって思うぐらい。
- 十河
- 筒編みのようなフラットさが
うまく表現できていて、最高です。
これを巻いたら、かなり気持ちいいでしょうね。
- ほぼ日
- 「ほぼ日ハラマキ」ではシルクのシリーズに
「faffwa(ファッフワ)」という名前をつけて
世に送り出すことになりました。
- 十河
- おおーっ、「faffwa」ですか!
響きも語感もいいですね。
最初にさわったときの印象が、
そのまま名前になっています。
- ほぼ日
- 「NOWHAW」さんのブランケットを
最初にさわったときの印象が忘れられなくて。
このハラマキを手にとった方にも、
さわったり、なでていただいたらきっと、
「faffwa」の説得力を感じてもらえるかなと。
- 十河
- ふわっ、ふわっとしていますから。
いい名前がついたおかげで、
展開のイメージも膨らみますよね。
ぼくらも「HOMESICK」という名前をつけた以上、
「家が恋しくてしょうがないよ!」
という状況に追いやるぐらい極上のものを
作らなきゃいけないっていう使命があります。
- ほぼ日
- シルクは季節を問わず、
1年中身につけられるのも魅力ですよね。
冬はあったかくて、夏は蒸れない。
- 十河
- それがシルクの魅力ですね。
ぼくも「HOMESICK」のパジャマを着ていたら
うれしい気づきがありました。
シルクって、ニオイがつきにくいんです。
- ほぼ日
- インナーを着ずに、素肌でも?
- 十河
- 素肌で、ぜひ着てほしいです。
ぼくは汗っかきだし、
臭くなりそうなシチュエーションでも、
全然臭くならないんですよ。
シルク製品はご褒美にもなりえますよね。
家でくつろいだり、英気を養ったりする時間が
ご褒美になるって、すごくいいと思うんです。
- ほぼ日
- ああ、ご褒美が毎日やってくるんだ。
「faffwa」のシリーズも、
たくさんの人に愛されますように。
- 十河
- さわっていただいたらすぐに伝わるので、
ぜひ試していただきたいですよね。
- ほぼ日
- 他にないふんわり感で、
やみつきになりますよ。
(次回はシルク糸を開発した長谷川商店さんに
シルクの基本を教えていただきます)