2016年の「ほぼ日手帳」に登場した、
deserticの「Knit & Brooch」カバー。
デザイナーの平武朗さんがあつめた、
1950~60年代にヨーロッパの観光地で
おみやげとして販売されていたスカーフから、
かわいい文字の部分や、エンブレム的な柄を
抜き取ってつくったブローチが、
ずらりとならんだデザインでした。
じつは「くびまき」のチームでも、
平さんに相談していた案件がひとつありました。
それは、2012年に制作した
大判平織りの「くちなし色のタータンチェック」、
すこし多めにつくっておいた分を、
平さんといっしょになにか「加工」してみたい、
ということでした。
平さんから出たアイデアは、
「オーバーダイ」という手法。
先染めした糸で織ったタータンチェックを、
こんどは製品のまま、単色で染め直そう、
ということでした。
そして思い切って「濃紺(藍色)」で染めたところ、
もとの強いくちなし色(黄色)に重なって、
地色が、深い緑色と紺色の中間的な色に。
もとから濃色だったラインはうっすらと残り、
「よく見るとタータンチェック」という、
とても味わいぶかい印象のくびまきができました。
もともとの素材はおなじみの「中羊糸」。
ウールの芯にコットンをまきつけた糸ですから、
じんわりあたたかく、しわの感じもとてもきれい。
冬、春、そして秋と、3シーズンお使いいただけます。
このとくべつなくびまき(50本限定です)と、
平さんのつくったヴィンテージスカーフ・ブローチを、
いっしょに販売します。
「ほぼ日手帳2016」のカバー
「Knit & Brooch」のもとになった、あのブローチです。
素材はヴィンテージ、
そして手づくりですから、すべて1点もの。
同じものはふたつとありませんよ。