今年は編みものを
もっとたのしくするグッズも充実。

「編みものと、長くお付き合いしてほしい」
そんな思いで、経年変化をたのしめて、
かつ、クスッと心がなごむ
周辺アイテムをご用意しました。

バッグブランドTEMBEAさんと
ご一緒した「Baa baa baa」のポーチは、
三國さんがお持ちの
編みものグッズを入れる革のポーチの
クタッとした感じにあこがれて、制作。
「Baa baa baa」は、
英語での
羊の鳴き声です。

すっきりと端正で、
さすがTEMBEAだと思いました。
ニット用具を入れるのにも、
ペンケースとして使うのにもいいですよね。

プリントする文言については、
インスパイアされるような、
カッコいい惹句とかじゃない言葉に
しようと思ったのです。
「やる気出そう」というのとは
反対の方向性というか。

Baa baa baaは、
優しい励ましの言葉です。
編みものでくたびれても、迷子になっても、
なんとかなるよ、ホームに戻れるよ。
そう羊は言っています。

「ナマケモノ」で、
編みものの必需品であるマーカーをつくりました。
三國さんのイラストがもとになっています。
ちいさくて、表情が愛らしいものです。

はじめて手に取ったときは
「ちっちゃーい！」と思いました。
ナマケモノの全身が、あのサイズに納まっている、驚き。
でも小さくて、邪魔にならない形状であることが、
編みものマーカーという用途のためには大事なんです。
 
フックになっているところが腕で、
右下のあたりに逆さまになった目鼻があります。
これを購入した皆さんはきっと、
じ～～っと２０秒くらい眺めてから
「そういうことか！」と膝を打つことでしょう。

グッズに加えて、
定番になりつつあるMiknits缶。
今年のあみぐるみは「カモノハシ」です。
どうしてカモノハシだったのでしょうか？

ルックスが好みなんです。
本物を見たことは残念ながら、まだないんですが。
カモノハシってちょっと調べただけでも色々と特殊で、
哺乳類だけど卵を産むとか、
嘴にはゴムみたいな弾力があって
電気を感知して餌を取るとか、
オスの爪には毒があるとか‥‥。
見た目だけじゃない、すごい奴らなんですよ。
なるべく、あの「地味な良さ」を
損なわないようにしようと色を選びました。
形が十分個性的ですし、渋い色味が似合うので。

減らし目や増やし目、ガータ編みにゴム編みなど
技法がつまっているので、
編むのもたのしいですよね。

すごく小さなあみぐるみなんですが、
編む作業はなかなかドラマティックです。
ここを増し目したらこの辺りが膨らむのか、とか、
ガーターにしたのは厚みを出すためなんだな、とか、
ウエアを編むのとは一味違う、
工作的な楽しさを感じていただけるのでは、と思います。
糸が細くて毛羽立っているので、
編み目を見失うこともあると思うんですが
（わたしはありました）、
そんな時には落ち着いて、
編み地をあまり動かさずにじーっと観察すれば、
どこかに見つかるはずです。

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