体内時計のみだれが原因

──

読者のみなさんから、
「夜中に目が覚めてしまう」というおなやみメールを、
多くいただいています。

三橋

それは、いわゆる「中途覚醒」ですね。

──

「中途覚醒」？

三橋

ええ。
眠りに入ることができても、
寝ている途中に覚醒して、目が覚めてしまうんです。

──

せっかく眠れたのに‥‥。
いったいどうして、
そのようなことが起こってしまうのでしょうか。

三橋

ひとそれぞれ、さまざまな原因が考えられるのですが、
まず言えるのは、体内時計のみだれです。

──

あっ、以前
年齢とともに眠りにくくなる原因として、
体内時計のみだれについて、教えていただきました。
「中途覚醒」の原因でもあるんですね。

三橋

そうなんです。
体内時計がみだれてしまうと睡眠の質が低下し、
「中途覚醒」が起こりやすくなってしまいます。
生活リズムを一定にすることで、
体内時計を整えることができますから、
なるべく、毎日同じ時間に就寝するよう心がけてください。

──

はい。
私も、先生に教えていただいてから
気をつけるようにしていたのですが‥‥、
先日の連休のときに、うっかりお昼まで寝てしまいました。

三橋

あっ、それはよくないですね。
平日に規則正しく寝ていても、休日に寝すぎてしまうと
それだけで体内時計は、一気にみだれてしまうんです。

──

えっ、そんな、たった１日２日だけで。

三橋

ええ。
休日は夜ふかしをしたり、長く眠りたくなってしまいますが、
お休みの日こそ、
寝る時間、起きる時間に気をつけてくださいね。

──

はい！

コーヒーは
午後３時まで！

三橋

あと、
カフェインも「中途覚醒」の大きな原因のひとつです。
つよい覚醒作用があるので、睡眠を妨げてしまいます。

──

カフェイン。
睡眠に良くないとはわかっていても、
ついコーヒーを飲んでしまいます。

三橋

習慣的に飲んでいる方も多いですものね。

──

まさに、私も毎朝コーヒーを飲んでいます。
‥‥さすがに朝は飲んでも大丈夫ですよね？

三橋

ええ。
朝のカフェインは体内時計のリセット効果が高いので、
いい習慣です。

──

よかった（笑）。
では、「中途覚醒」をふせぐために、
コーヒーを飲むのは、何時までにしたらよいでしょうか。

三橋

目安は、午後3時のおやつタイムまでです。
ですが、
そこまで時間は気にしすぎなくても大丈夫ですよ。
何杯も飲みすぎないように気をつけたり、
夕方になったら控えていただくくらいでも、十分です。

──

夕方になったら控える、
これならばできそうです。

三橋

あとは、お酒やタバコも
「中途覚醒」の原因になります。
寝付きは多少よくなりますが、
睡眠の質がガクッと下がってしまうんです。

三橋

あと、コーヒー、お酒、タバコには
それぞれ利尿作用があるので、
トイレに行く回数が増える原因にもなります。

──

あ、そうか。
夜中にトイレに起きてしまうもの「中途覚醒」だ。

三橋

そのとおりです。
トイレに数回起きる程度なら問題ありませんが、
何度も目が覚めてしまってつらい、
ということでしたら、ぜひ控えてみてください。

──

なるほど。
コーヒーとお酒、両方へらせるかな‥‥。

三橋

そんなに一気に取り組もうとしなくても大丈夫ですよ。
まずは、夕方以降コーヒーは飲まないようにする、など
少しずつへらしてみてください。

快眠度を
日中の体調でチェック！

──

「中途覚醒」というほどでもないのですが、
私もたまに、寝ている途中で
目が覚めてしまうことがあります。

三橋

ほう。

──

目覚ましのアラームよりも
ずいぶん早く目が覚めてしまう時があるんです。
７時に起きる予定だったのに、
５時に目が覚めてしまうとか。

そういう場合って、もう一度寝たほうがいいのか、
それとも、そのまま起きたほうがいいのかなやみます。

三橋

そういうときはですね、
眠たければ、寝てください。

──

‥‥眠ければ寝る！

三橋

ええ。
眠いということは、
まだ睡眠が足りていないということです。
スッキリと目覚められたのならば、
起きてしまっても大丈夫です。

──

そうか、そのとおりですね。
深く考えすぎてしまっていたかもしれません。

三橋

快眠できているかどうかの目安は、
あくまで、日中の自分の体調です。
スッキリと目覚められて、
そのあと元気にすごせているのであれば、
そこまで心配する必要はありません。

──

よかったです。

三橋

あと、年齢とともに睡眠時間 は短 くなりますから、
その影響で早く目が覚めてしまうこともあります。
ごく自然なことですので、
こちらも心配しすぎないでくださいね。

──

はい！
本日もどうもありがとうございました。

（おわります）