ごちそう海苔 海大臣 うだいじん 二〇一四  「よわったなぁ、ぜんぶうまいよ!」 ことしの「海大臣」は、なんと8種類。 とびっきりのおいしい海苔をあつめて、 2期にわけて、販売します。  7/18(金)午前11時 販売開始
まんなか
「こりゃあ、うまいっ!」
厚み、つや、歯ごたえ、そして塩気のバランス。
どれをとっても群を抜いています。
「こりゃあ、うまいっ!」と糸井重里。
「ただただ、おいしい」と飯島さん。
あまりの全会一致ぶりに、試食会で笑いがこぼれたほど。
あとをひくほどのうまみ、潮の香、
いい感じの厚み、つや、歯ごたえ、そして塩気のバランス。
どれをとっても群を抜いています。
そのまま食べてもいいですし、ごはんをまいてもいける。
いろんな好みの人があつまる試食会で、
いちばん高評価の票をあつめたこの海苔を、
ことしの「まんなか」にえらびました。
(糸井重里のメモは、無言[コメントいらず]の二重丸、
 10点満点でした。)
生産者は、70歳。
後継者とともに海苔づくりをしています。
じつは2008年、「ほぼ日」が最初の
「海大臣」を発売したときと、おなじかたなんですよ。
きっと人気になるにちがいありませんから、
できるかぎり多めに仕入れます。
ただし、冬の(2度目の)販売ぶんまでは、
確保できないかもしれません。
おはやめに、どうぞ。

東
食べ終わったあとに残るいい香り!
糸井重里と飯島奈美さんが感動した後味、
余韻をたっぷり味わってください。
「後味(あとあじ)が、すごくいい!」
と、糸井重里と飯島奈美さんの意見が
ズバリ一致したこの海苔。
そうなのです、最初に立ち上がる
香ばしさもさることながら、
食べ終わったあとに残るいい香り!
おいしい海苔ならではの余韻が
たっぷり味わえるのが「東」です。
あまみ・うまみ・塩分のバランスがとてもいい。
しなやかさもあるので、
「おにぎりにも、いいですね!」と飯島奈美さん。
家に常備して、まいにち食べたい、そんな海苔です。
ちなみに、この生産者さん、ながくいい海苔を
つくってきたかたなのですが、
高齢のため、今シーズンをもって引退なさるそう。
これが、最後の作品になるそうです。

西
あったかいごはんにのせて、パクリ。
「ああ、ほっとするね‥‥!」
お米との相性が、いいんです。
「ああ、ほっとするね‥‥!」
って、おもしろい感想でしょう?
ほんとうなのです、試食会で何人かが、
おなじように、そう言うのでした。
「安心するおいしさですよね」(飯島奈美さん)
「あったかいごはんにのせて、パクリといきたいなあ」
(佐賀の弟子丸さん)
香りが引き立っていて、味がある。
歯切れがよいけれど薄すぎることはなく、
ごはんとのなじみもよい海苔です。
口に入れたときの感触のよさも抜群でした。
生産者は45歳、ふたりの娘さんの父。
皿垣の海苔のつくり手としては、若手です。
ほかの「海大臣」とくらべると、
最初に感じる塩気がほんのちょっと強め。
飲みの席に出したら、
このままおつまみとして、いけちゃいそうですよ。

西
飯島奈美さんいわく「料理に使うならこれ」。
ほかの食材のおいしさをいかして、
いつもの料理を「ごちそう」にかえます。
「ふだんの料理に使うなら、これですね!」
と、飯島奈美さんが高い点をつけたこの海苔。
(「まんなか」に次ぐ、高得点でした。)
料理に使うといい、というのはどういう意味かというと、
海苔のもつ海藻感やうまみをじゅうぶんに持ちながら、
ほかの食材と組み合わせたときに、その味をいかして、
全体のごちそう感をアップする、ということ。
たとえばごはんといっしょに食べると、
ごはんのあまみをぐんと引き立てる、
名脇役的存在の海苔なんです。
でも‥‥そのまま食べてもおいしいんですよ!
特筆すべきはその軽さ、口どけ。
この、サクサクッとした歯ごたえをいかして、
「さいごにまぶす」使い方もよさそうですね。
生産者は45歳、淡麗な海苔をつくることで知られるかた。
小学生の男の子ふたりのお父さんです。

西
際立つあまさと、存在感。
海藻感がたっぷりあるのに、後味はすっきり。
海苔ってこんなにゆたかなんだ!
「あまみがあるねえ!」
「存在感がすごい」
「ゆたかさを感じる海苔ですよね」
試食会で、いろいろな海苔を食べ比べながら、
みんなが「判断基準」のように何度も戻ってきて
食べていたのが、この海苔でした。
いわば、とてもスタンダードなおいしさ。
ほかの「海大臣」とくらべてみると、
あまさが際立っています。
海藻感がたっぷりあるのに、後味はすっきり。
「味本位のつくり手です」と相沢さんが太鼓判をおす、
58歳の生産者による海苔です。
そのまま食べてもおいしいのですけれど、
とくにごはんと合わせたときの味は格別。
食感もしっかりしていますが、
やさしく包む、しなやかさもあるんです。

香ばしさ、うまみ、そして、あまさ、
青海苔ならではの鮮烈な風味、海藻感。
きっとビックリしちゃいますよ。
今回はじめて「海大臣」の仲間にくわわった
「混」(こん)。
見た目はふつうの海苔ですから、
知らずに食べると、
青海苔ならではの鮮烈な風味、海藻感、
香ばしさ、うまみに、
きっとビックリすることでしょう。
「みぎ」の個性は、
口に入れたときの立ち上がりが早いこと。
そして味のなかでは「あまさ」が際立っています。
ですからまずはそのまま食べるのが
おすすめなのですけれど、
ごはんの水分を吸うと、
より香りが立っておいしく感じますよ。
混・とびづくりに賭けているという
64歳の生産者による、まさに「作品」です。

混(こん)ひだり
かめばかむほど出てくる、独特のうまみ、味わい。
あとからじんわりと「おいしいなあ」
と思わせる味なんです。
鮮烈な風味、海藻感、香ばしさという
青海苔が多めに混じっている「混」(こん)ならではの
個性をしっかり保ちつつ、
「ひだり」には、かめばかむほど出てくる、
独特のうまみ、味わいがあります。
口のなかに残る香りも、あとをひきます。
前へ前へと出る強さというよりも、
あとからじんわりと
「おいしいなあ」「もう一枚、食べたいなあ」
と思わせる味なんですね。
相沢さんはじめ、海苔の目利きのみなさんは、
じつはこちらのほうに、
ほんのちょっとだけ高得点をつけました。
生産者は、「まんなか」と同じかた。
むずかしい「混」もじょうずにつくる、
70歳にしてますます期待されているつくり手です。

しお
ちょっと小穴が多いという個性が、
「しお」加工に役立ちました。
こんないい海苔を味つけ加工しちゃうなんて!
カリッとしていて、サクッとしていて、
口のなかですぅっと溶ける。
ほんのりとしたあまみと、
海藻らしい味わいをもつこの海苔を、
味つけ加工してしまうのは、しょうじきなところ、
もったいない! ともいえるほどのクオリティなのです。
けれども思い切りました。
ことしもおいしい「しお」の完成です。
植物油と自然塩(アミノ酸加工はしていません)が、
ちょっと小穴が多いこの海苔によくからんでいます。
まずは、そのまま、おつまみやおやつとして。
塩分を控えめにつくったスパゲッティにかける、
なんていう使い方も、おすすめですよ。

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