「まずはそのまま食べてみてください」
と言いたい今年の海大臣ですけれど、
もちろん、料理やごはんとの相性も抜群です。
海大臣選考委員のひとりでもある
フードスタイリストの飯島奈美さんが、
海大臣を使った6つのレシピを考えてくださいました。
ホタテ焼き海大臣巻き
そのままお刺身で食べられるホタテの貝柱を焼いて、
しょうゆをさっと塗って海大臣で巻きました。
ちょっといいおすしやさんが
「つまみ」に出してくれるような、
日本酒に合いそうなぜいたくな一品です。
焼き立てを巻いてすぐに食べると、
しょうゆが染みた部分とぱりっとした部分の
両方の食感がたのしい!
ホタテ貝のほかに、トリ貝、平貝など、
お刺身にしてもいいような新鮮な貝を使うのがおすすめです。
熱したフライパンにサラダ油を薄くひき、
ホタテ貝柱を焼きます。焼き加減はお好みで。
醤油をさっとぬり、香ばしく仕上げます。
適当な大きさに切った海大臣に巻いてどうぞ。
新じゃがと海大臣のかき揚げ
「ぱりん」というよりも、
「くたっ」とからみあう海大臣が
新じゃがの若々しい風味をひきたてます。
やわらかい海大臣ですから、こんなふうにちぎって揚げることで
独特の食感と風味が出るのですね。
こどもたちも大好き、大人も大好き。
食卓に出したら、きっと一気になくなりますよ!
おやつにも、どうぞ。
新じゃがは皮つきのままスライスし、
水にさらします。
てんぷら粉100gを冷水で溶きます。
新じゃがの水気をペーパーで取り、
ボウルに入れ、ちぎった海大臣を加えて、
適量の天ぷら粉をまぶします。
2を3に適量加えて、衣をつけます。
165度~170度に熱した揚げ油で
少量ずつこんがりと揚げます。
油を切り、塩をふってどうぞ。
海大臣入りチョップドサラダ
同じくらいの大きさに切った野菜に、
くだものやナッツ、そしてちぎった海大臣を、
甘くて酸っぱいドレッシングで和えます。
洋風のサラダですけれど、みごとに海大臣がぴったり。
いくらでも食べられちゃいそう!
納豆やしば漬けを加えても、おいしいですよ。
グリーンカール、セロリ、アボカド、
りんご(皮つき)を適度な大きさに切ります。
なるべく大きさを揃えると、食感がいいですよ。
ツナの油を切ります。
アーモンドは砕き、海大臣はちぎっておきます。
(包丁で、正方形に揃えて切ってもいいですよ。)
ボウルに1 2 3を入れて、
合わせたドレッシングをかけ、混ぜます。
生サラミバターライス海大臣まぶし
切って、かけて、もんで、和えるだけ。
なのに、なんなのでしょう、このおいしさは。
きりっとしょっぱくて、コクがあって、香りもよくって、
そして‥‥「ワルッ!」と言いたくなる組み合わせ。
お酒の〆にこれをつくって、ほんのちょっとずつ食べる、
なんていうのも、いいかもしれません。
「お茶漬けにするのもいいかも」と飯島さん。
ああ、さらに、ワルッ!
あつあつのごはんに、バターとしょうゆをまぶします。
生サラミをせん切りにしごはんの上にのせ、
海大臣をもみのりにして散らします。
海大臣とブロッコリーのペンネ
イカスミパスタ? いえ、海苔なんです。
海大臣をあえて溶かして、とろーんとしたソースに。
もちろん完全には溶けず、
繊維のこまかい海大臣ならではの食感がうまれます。
海の香りが口いっぱいにひろがりますよ!
調理のポイントは、ペンネの茹で時間と、
ブロッコリーの茹で方です。
熱湯に塩を加え、ペンネを茹でます。
茹で時間は、表示より1分早めに。
そしてその茹で上がりの1分前に、
食べやすい大きさに切ったブロッコリーを加え、
一緒に茹でます。
熱したフライパンにオリーブオイル、
玉ねぎ、アンチョビ入れて炒めます。
水、ちぎった海大臣を加え、
湯切りしたペンネとブロッコリーを加えて和えます。
器に盛り、パルメザンチーズをかけてどうぞ。
いぶりがっこ
クリームチーズの手巻き
クリームチーズといぶりがっこ。
この組み合わせ、じつはとっても合うのです。
さらにしそやゆず、たまねぎとくるみを加えることで、
複雑で、深みのあるおいしさのペーストに。
さらに、それを海大臣で手巻きにすることで、
「ぱりっ」「さくっ」「かりっ」「ねっとり」という
いろんな音が聴こえてきそうな一品に。
食卓に出すと、食べたひとが
「なに、これ?」と言うと思いますよ。
ちなみに、いぶりがっこを「奈良漬け」に変えても
またちがった風味がたのしめます。
いぶりがっこを細かく刻みます。
しそは粗みじんに、くるみは砕いておきます。
ボウルにクリームチーズを入れて柔らかく練り、
1、玉ねぎみじん切り、
刻んだゆず皮と果汁を加えて混ぜます。
(味をみて、ゆずの分量を調整してくださいね。)
適度な大きさに切った海大臣で巻いて頂きます。