きほんのスピーカーキット 07.25 Wed Debut!

予告「きほんのスピーカーキット」
7月25日(水)午前11時から、
ほぼ日ストアで販売スタート!

じぶんで作れる、本格的なスピーカー。
「ダカフェ日記」の森友治さんと開発した
「きほんのスピーカーキット」の販売を、
7月25日(水)「ほぼ日ストア」ではじめます。
6月の「生活のたのしみ展」でお披露目をして
予想を上回るほど好評だったスピーカーキットが、
ついに正式なデビューを迎えます。
組み立てに必要な材料がキットに含まれていて、
誰でも気軽に、たのしみながら作れるキットです。
ボーカルが目の前で歌ってくれるような、
楽器をすぐそばで弾いてくれるような、
そんな素敵な音が、自宅に響きますよ。
「きほんのスピーカーキット」の発売に先がけて、
あらかじめお伝えしておきたいことをご紹介いたします。
※7月中旬に販売開始とお伝えしていましたが、
発売日が7月25日(水)に変更になりました。

きほんの
スピーカーキット
Q&A

「きほんのスピーカーキット」発売直前の予告は、
6月に先行販売をした「生活のたのしみ展」の会場で
みなさんからいただいたご質問を中心に、
改めて確認しておきたいことを、
キット開発者の森 友治さんに答えていただきました。

Q1スマートフォンをスピーカーにつなげて
音楽を聴くためにはどうしたらいいですか?

フォステクスのアンプ(AP15d/AP20d)には
ケーブルがついてくるので、
スマートフォンにつなぐだけで聴けます。
ただ、ヘッドホン端子での接続になるので、
iPhone7以降でヘッドホンジャックがない場合は、
Lightning端子からヘッドホン端子に変換する
アダプタをお使いください。
iPhone購入時の箱に入っている部品です。

Q2家のテレビにつなげることはできますか?

はい、テレビにもつなげられますよ。
いろいろなつなぎ方があるのですが、
いちばん楽なつなぎ方としては、
ヘッドホン端子につなげることが簡単で確実です。
テレビによっていろんな出力がついているので、
他の方法を試していただいても大丈夫ですよ。

Q3Bluetoothで音楽を聴くことはできますか?

スマホの音楽をスピーカーで聴くなら、
Bluetoothはやっぱり手軽で便利です。
「きほんのスピーカーキット」で
ご紹介している3つのアンプでは、
そのままBluetoothに対応していませんが、
アンプにBluetoothのレシーバーをつなげれば
ワイヤレスで音楽を聴けますよ。
ぼくは、エレコム製の「LBT-AVWAR500」
自宅で使っていて、コンパクトで接続も簡単です。

Q4ユニットやアンプは、
どれを選べばよいかよくわかりません。
おすすめはありますか?

「きほんのスピーカーキット」といっしょに
ご紹介しているユニットやアンプは、
相性がいいものを選んだので、どれでもどうぞ。
組み合わせ方の正解はありませんので、
印象で選んでいただいて大丈夫です。

Q5予算が限られているのですが、
ユニットとアンプとでは、
どちらで良い方を選ぶべきですか?

予算が限られているなら、
いいユニットを選ぶことをおすすめします。
ユニットのほうが音の違いは明らかだと思いますよ。
「生活のたのしみ展」の会場でも、
じっくり聴き比べた人ほど「FF85WK」を
選んでいることが多かった印象です。

Q6ふだん、家で工作をしないのですが、
うちにある道具で足りるか心配です。

必要な部品の多くはキットに含まれていますが、
ご用意いただくものもいくつかあります。
「プラスドライバー、はさみ、
ウェットティッシュ、両面テープ、布ガムテープ、
わりばし×2膳、ゼムクリップ×1本」
こちらをご用意いただけたら、
届いたその日から作りはじめられますよ。

Q7交換用のグリルは、
時間が経ってからでも交換できますか?

はい、マグネット式なので
簡単に交換することはできます。
ただ、スピーカーの板に貼ってあるツキ板は
最初の3か月ぐらいで経年変化して
色が濃くなっていきます。
真新しいグリルをつけると、
はじめは違和感があるかもしれませんが、
半年ぐらいしたらなじんでいくはずですよ。
むしろ、その過程もたのしんでいただきたいですね。

Q8付属のグリルをつけない状態でも使えますか?

グリルをつけない状態でも
かわいくなるように設計しているので大丈夫です。
ただし、スピーカーユニットの紙の部品を
お子さんが触ってへこませちゃった、
ということもあるようです。
お子さんや猫ちゃんと暮らしているかたは、
普段はグリルをつけておくといいかもしれません。

Q9グリルの種類によって音は変わりますか?

交換用スピーカーグリルによる音の違いは、
自宅で家族と聴き比べをしてみましたが、
ぼくには違いがわかりませんでした。
細かく分析したらそれぞれ違うのかもしれませんが、
個人的には、そこまで変わらないと思います。

Q10「きほんのスピーカーキット」は。
どんな音楽と相性がいいでしょうか?

オーソドックスなスピーカーなので、
さほどジャンルを選ばないかなとは思います。
あえて得意な音楽を挙げるなら、
ボーカル系の曲やアコースティック系、
生音のジャズなんかは合っていますよ。
ちょっと苦手かもしれないと思うのは、
低音がドスンドスンと響くような
打ち込み系やダンス系の曲でしょうか。

※森さんが「生活のたのしみ展」の会場で
流していた曲目リストはこちらです。
相性のいい曲選びの参考にどうぞ。

Q11 森さんが推奨しているスピーカーユニットと
違うメーカーのユニットをつけることはできますか?

他の製品を取り付けることは、
基本的には避けたほうが無難です。
なぜ避けるべきかというと、
「きほんのスピーカーキット」では、
「バスレフ型」という方式を採用していて、
キットの背面に開けた穴の直径と穴の長さで、
低音の膨らまし具合を決めているからです。
他のユニットに付け替えるとしたら、
また改めて計算し直す必要があります。
いざやろうと思うと大変な作業になるので、
ぼくはあまりおすすめしません。

Q12組み立てたスピーカーは、
何年ぐらい使えるのでしょうか?

組み立てた箱やユニットは、基本的に壊れません。
物理的に破壊されない限りは、
40年でも使えるんじゃないでしょうか。
アンプは電気製品なので、
何年も使い続けたら壊れることもあるので、
そこで買い替えてください。
スピーカーユニットは動くパーツなので、
聴いていくうちにエイジングされて、
角が取れて柔らかい音に変化していきます。
フォステクスさんの設計上、
聴けば聴くほどいいほうに傾いていきますよ。

Q13市販のスピーカーと比べて
どんな特徴がありますか?

「きほんのスピーカーキット」は、
小さな音でも、きちんと低音が響くように
余裕をもたせて箱の設計をしました。
ボーカルの声や生楽器の音が
聴きやすいと思います。
市販の小型オーディオでは
低音を引き出すために高音と中音を抑えて、
アンプのパワーで音を出しているようです。
自作スピーカーならではの、
のびのびとした音をたのしんでもらいたいですね。

Q14付属のオイルは、
たまに塗り直したほうがいいのでしょうか?
ちなみに、塗り直すとしたら
ユニットは外したほうがいいですか?

作った直後はオイルの色が飛んで乾きやすいので、
3、4か月に1回程度で重ね塗りをおすすめします。
軽く乾拭きしたあとに塗ってあげると
塗っていくうちに塗膜になっていって、
いい色になっていきますよ。
ぼくは気が向いたときにオイルを塗り直しますが、
まったく塗り直さなかったとしても、
少しずつ木の色は変化していくのでご安心を。
付属のオイルが足りなくなったら、
楽器のメンテナンスに使われるような
オレンジオイル入りのワックスが便利で愛用しています。
オイルを塗り直す際には、
ユニットを外さなくても構いませんが、
オイルがつかないように気をつけてください。

Q15スピーカーを置く場所は、
どんな環境が適していますか。

家庭内のどこでもどうぞ。
左右のスピーカーどうしの距離は、
1メートルほど離して置くと、
ステレオスピーカーならではの雰囲気を感じられる思います。
壁から10~20センチぐらい離した場所に置くと、
低音が響いて、いい音になりますよ。
あとこれは、ちょっとしたテクニックですが、
床に直置きすると振動が雑音になってしまうので、
スピーカーの下に「インシュレーター」
というものを敷くことをおすすめします。
市販のものもありますが、特にこだわりがなければ
10円玉(前に2つ、後ろに1つ)をはさんで、
箱を少し浮かしてあげるといいと思います。

Q16スピーカーを横に倒して使っても平気ですか?

横にして使っていただいても大丈夫です。
横に倒すと、スピーカーユニットが
床に近くなって、跳ね返る音の量が多くなる分、
低音が増すように感じると思います。
スピーカーを置く場所は、
好みによるところが大きいので、
じぶんがいいと思った場所がベストです。

Q17真空管アンプは他のアンプと
なにが違うのでしょうか。

音の「ひずみ」というものがあって、
真空管アンプだと心地よく作用するものが、
デジタルアンプだと不協和音になってしまいます。
おなじいい音を鳴らすとしても、
真空管アンプには特有の余韻があります。
鐘をゴォーーンと鳴らしたときのような、
気持ちのいい響きが残るんですよね。

※くわしくは、エレキットさんでの
インタビューをご覧ください。

Q18真空管アンプに挑戦してみたいけれど、
完成できるか心配です。

ぜひチャレンジしてみてください。
エレキットさんの真空管アンプについては、
組み立ててみて作動しなかったとしても、
「エレキットドクター」という
サービスがあるので安心だと思います。
説明書を読んでもどうしても解決できない場合は、
エレキットドクターを利用してみてください。
有料にはなりますが、手直しや調整もしてくれますよ。

Q19真空管の種類を交換すると
何が変わりますか?

「TU-8150」で使われている
「6AQ5」という種類の真空管から、
「6V6」というものに変えると、
まずわかりやすいのが、見た目がかわります。
メーカーによって音はそれぞれ違って、
「ちょっとまろやかな気がする」という
感覚レベルの違いはあると思います。
いろいろ替えて試してみるといいかもしれません。

こちらで予告はおしまいです。
「きほんのスピーカーキット」の発売前に、
気になることは解消されたでしょうか。
いよいよ、7月25日(水)午前11時から
「ほぼ日ストア」で販売をスタートするほか、
「TOBICHI京都」では実物を見て購入できます。
じぶんで作ったスピーカーと過ごせる日々を
どうぞおたのしみに!

2018-07-23-MON

7月25日(水)午前11時から、
ほぼ日ストアにて発売するほか、
ほぼ日のTOBICHI(京都のみ)では、
実物を見て購入いただけます。

「きほんのスピーカーキット(本体)」は、
購入特典として、オリジナル柄の
マスキングテープもついてきますよ。

きほんのスピーカーキット

誰でも作れる、本格的なスピーカーのキット。
組み立てに必要な主な部品がそろっています。
「ほぼ日ストア」での購入特典として、
Spring Summer Fall Winter Audioの
オリジナルマスキングテープがついてきます。
※「きほんのスピーカーキット」には、
アンプとスピーカーユニットは含まれません。

¥19,440(税込・配送手数料別)

交換用スピーカーグリル
(2枚セット)

スピーカーのデザインをカスタマイズできるパーツ。
インテリアに合わせて、
マグネット式で簡単につけかえられます。

(RH)
¥6,858
(税込・配送手数料別)

(SC)
¥9,558
(税込・配送手数料別)

(WD)
¥8,478
(税込・配送手数料別)

(SL)
¥8,370
(税込・配送手数料別)

アンプ

音源からの電気信号を増幅させて、
スピーカーを鳴らす役割をしています。
3種類から選べます。

AP15d
¥10,584
(税込・配送手数料別)

AP20d
¥15,984
(税込・配送手数料別)

TU-8150
¥48,600
(税込・配送手数料別)

スピーカーユニット(2つセット)

アンプから流れてくる電気の信号を
空気の振動に変換して、音を鳴らす部品。
2種類から選べます。

P800K
¥3,240
(税込・配送手数料別)

FF85WK
¥10,368
(税込・配送手数料別)