STAMPSの紙上旅行 フィンランドの光
はじめに。
STAMPS 吉川修一
旅が好きです。
歩いて、あるいは車で近場に出かけるのも、
電車や飛行機で遠くまで足を運ぶのも。
旅に出ることを決めた瞬間から、
現地に滞在する日々はもちろんのこと、
そして帰りが近づく寂しさのなかでも、
さらに帰ってきてからしばらく余韻に浸っている時も、
ずっと、ぼくは旅の幸せを感じています。
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出張でも、プライベートでも、
そのワクワクは変わりません。
旅にはいろんなヒントが満ちていて、
ぼくの仕事と暮らしを豊かにしてくれます。
ぼくが自社の名前にSTAMPSとつけたのも、
最初のブランドの名前をSTAMP AND DIARYにしたのも、
STAMPに、パスポートに押される出入国のスタンプ、
それから旅の絵はがきに貼る
切手の意味が込められているからです。



けれども、ほんとうにこの数年は、
遠くへ旅に出ることがかないませんでした。
家と仕事場を往復する日々のなかで、
これまでの旅が自分にもたらしてくれた
もの、ことの素晴らしさをかみしめていました。



そのなかで、この10年、おつきあいしてきた
「ほぼ日」のみなさんといっしょに、
「旅」をテーマにしたジャーナルのような、
毎回、目的地が異なる旅のような、
そんなウェブのお店をつくってみたいな、
と思うようになりました。
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「白いシャツをめぐる旅。」にはじまり、
フランスの「タンピコ」「英国から来た羊と織物。」
「STAMP AND DIARY」、そして「生地の可能性。」など、
いろんなブランドでご一緒してきましたけれど、
あたらしいお店では、旅というテーマに軸足をおき、
アイテムのインスピレーションを「旅先」から受け取って、
毎回ことなるアイテムをオリジナルでつくったり、
いいなと思うアイテムを仕入れたり、
そんなふうに展開してみたいと思ったのです。



コンテンツの名前は「STAMPSの紙上旅行」といいます。
紙上旅行は、旅のプランを紙の上で計画する遊び。
まさしくこの数年のぼくのたのしみが、そこにありました。



立ち上がりは、フィンランドから。
ぼくが感動したフィンランドの色ガラスの光、
北欧の太陽とガラスが共鳴したときの淡い輝きを、
洋服に落とし込んだアイテムがならびます。
ぼくの集めたヴィンテージのガラスも、
すこしだけですけれど、一緒に。
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コンテンツでは、
ヘルシンキ在住で
通訳、翻訳、コーディネートをなさっている
森下圭子さん、
アーティストのマッティ・ピックヤムサさん、
日本でも人気のブランド「カウニステ」の
ミッラ・コウックネンさん、
アートコレクターでもあるジャーナリストの
アンナ・ムーリネンさん、
そして「北欧」の日常を日本に伝えた第一人者である
biotope/doinelの築地雅人さんにお話をききました。
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一緒に「紙上旅行」を楽しんでいただけたら、嬉しいです。
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2023-04-03-MON