今年は「分冊」のことを検討しているように、
「ほぼ日手帳」は、毎年改良をつづけている手帳です。
そして、今年13年目になるその歴史のなかでも、
特に大きな改良が、
2009年版での「手帳本体」の見直しでした。
一年目の2002年版からすこしずつ改良してきた本体を、
グラフィックデザイナーの佐藤卓さんに
まっさらな目で一から見直していただき、
細やかなチューニングをしました。
派手な変更ではありませんでしたが、
はっきりと、使い心地が良くなりました。
今日はその2009年の本体改良にまつわる記事を
ご紹介します。
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2009年の手帳の本体改良をしてくださった
まさしくご本人、佐藤卓さんに、
デザインリニューアルについてのコンセプトや思い、
具体的な変更点などを話していただきました。
卓さんのチューニングは徹底していて、
たとえば方眼ひとつとっても
「破線」にするか「点線」にするか「実線」にするか、
方眼のサイズを何ミリにするか、
考えられるいろんな可能性を細やかに検討して
「3.45ミリの破線でいく」と決められたそうです。
ひとつひとつ、改良点を教えていただくと、
「数字と重なっている点線はトル」
「数字の周りのアキを、各数字ごとに調整する」など、
相当な細部まで考え抜かれていることに驚きます。
また卓さんの「無意識部分の調整をする」というお話も
とてもおもしろいです。 -
こちらは、翌年の「ほぼ日手帳2010」の記事になります。
じつは「ほぼ日手帳2009」での変更点である
「3.45ミリ方眼」は翌年、
「3.7ミリ方眼」に変更されました。
これは、実際に使ってくださったユーザーの方の声を
参考にさせていただき、
佐藤卓さんと糸井重里で相談をして、決めたもの。
「3.45ミリだとちょっと小さい」という声がある程度あり、
もともとの「4.0ミリだと、すこし大きすぎるかも」という
声もあったため、中間としてのこのサイズになりました。
その、3.7ミリという方針について、
佐藤卓さんと糸井重里が話をしたのがこちらの記事。
じつは2009年版の試作のときに、
卓さんは3.7ミリを試してみていたそうなのですが、
そのときには選べなかったそうで、
「試行錯誤したからこそ、たどりついた3.7ミリ」という
おもしろさを感じられる記事になっています。
(ちなみにこの年以降の「ほぼ日手帳オリジナル」では
ずっと、3.7ミリ方眼が採用されています)