台湾出身、タイ・バンコクで育ち、
現在はアメリカ・ボストンの大学に留学中。
ブログや
インスタグラム「Penguins Creative」で
ほぼ日手帳を使った投稿をアップしている。
知らない街を旅するときには、
SNSで呼びかけて、ほぼ日手帳ユーザーを集めた
ミーティングを開いているという、
台湾出身のエイプリルさん。
この冬、日本旅行中に泊まっていたのも
初対面のほぼ日手帳ユーザー、
エステルさんの家でした。
どうやらふたりには、
世界中に「ほぼ日手帳仲間」がいるようです。
初対面の人と手帳の話をするのって、どんな感じ?
どうして、世界中で友達が作れるの?
海外のユーザーさんにとって、ほぼ日手帳はどんな存在?
世界の人たちがどんなふうに楽しんでくれているのか、
ふたりに話を聞きました。
profile
-
エイプリル・ウーさんApril Wu
-
-
エステル・モリナさんEsther Molina
-
スペイン・バルセロナ出身、
12年前から日本に在住。
ラジオレポーター、アナウンサー、
スペイン語教師などを務める。
インターネット上のほぼ日手帳グループや
ユーザーミーティングに、
積極的に参加している。
前編ほぼ日手帳を使っている人は、
みんないい人!?
- ーーーー
- 今日は来てくださってありがとうございます。
- ほぼ日のオフィスにいるなんて、夢みたい!
- 本当にうれしいです。
- ーーーー
- まず、ふたりの出会いを聞いてもいいですか?
- 私がエイプリルの投稿を
Facebookのグループ「Hobonichi Users」で
見つけたのがきっかけでした。
エイプリルの手帳が、ものすごく素敵で。
私からメッセージを送って、
チャットをしているうちに仲良くなったんです。
だからこの出会いは、ほぼ日手帳のおかげ!
- 本当にね。
「私が日本へ行ったら、遊びにいってもいい?」って
チャットで聞いたりして。
今回の日本滞在でも、
エステルの家に泊めてもらっているんです。
- エイプリルが日本に来るっていうから
「うちに泊まって」と招待したんです。
お互い、まだ会ってなかったんだけど!
- 私のお母さんなんて
「だいじょうぶなの? 知らない人でしょ?
悪い人かもしれないじゃないの」って(笑)。
エステルのお母さんも同じこと言ってたよね。
- そうそう。でも私はこう言ったんです。
「いいえ、だいじょうぶ!
だって彼女はあんなに素敵な絵を描くんだから。
それに、ほぼ日手帳を使っている人は、
絶対みんないい人なんだから!」って。
- 一同
- (笑)。
- 私たち、前世で姉妹だったのかもね。
- そうかも。
駅ではじめて彼女を見たときは、本当に興奮しちゃった。
- 私のまわりで
ほぼ日手帳を使っている人には
共通の何かがある気がするんです。
みんなきちんとしてて、感じがよくて、
アートやデザインが好きで。
- それに、クリエイティブで!
Facebookのグループ内でも、
みんな、ほぼ日手帳をスケジュール帳として
使い始めるんだけど、
最終的には絵を描くようになるんです。
まるで、ほぼ日手帳が私たちの内面にある
「こどものこころ」を解放してくれるみたいな感じかな。
世界中に、ほぼ日手帳仲間がいる。
- 私が出会った、アメリカのFacebookグループの
ユーザーは女性が多くて、年齢は30~50代ぐらい。
彼女たちは、毎日のページに
「自分のことを書くためのスペース」がある
というのが好きなんです。
ほぼ日手帳のページが、私たち一人ひとりを
手帳の世界にいざなってくれているんだと思うんです。
- ーーーー
- 台湾やアメリカのユーザーさんにとって
ほぼ日手帳って、どんな存在なんでしょうか?
- すごくユニークな手帳ですよね。
- 私はほぼ日手帳の「LIFE」というアイディアが好きです。
「どんな日も、あなたにとって、なにか特別なんですよ」
という考え方ですよね。
それから、「ほぼ日」というブランドやいろんな記事も。
日本語はわからないけど、
漢字やカタカナも、読めるようにがんばってます。
- ーーーー
- 日本に興味を持ってもらえてうれしいです。
エイプリルさんのブログやインスタグラムを見てると、
いろんなところで
ユーザーミーティングを開いていますよね。
- アメリカ、台湾、日本でやりました。
今は、アメリカに住んでいるのですが、
まだ知らない街を訪れるときは、
Facebookの「Hobonichi Users」に投稿して
ミーティングをしようと呼びかけるんです。
カフェで集まるんですが
みんな自分の手帳や文房具を広げるから
かなり大きなテーブルが必要なんですよ。
- ーーーー
- 知らない街で、知らない人たちと
そんなふうに会えるなんて、社交的ですね。
緊張する気持ちはないんですか?
- やってみたら、まったくなかったんです。
みんないい人で、
嫌な人に一度も会ったことはないんですよ。
みんな最初はちょっと緊張していても、
ほぼ日手帳を広げるとすぐに
シャイな感情は吹き飛んじゃう。
- ユーザーミーティングをしていて
いやな人に会ったことはありません。
いい思い出ばっかりなんです!
- ーーーー
- ユーザーミーティング以外でも、世界中で
ほぼ日手帳仲間を作っているんですよね。
どんな国の人たちですか?
- 本当にたくさんです。
フランス、スペイン、ドイツ、イングランド、
南アフリカ、オーストラリア、スイス、ブラジル、
タイ、マレーシア、シンガポール、中国‥‥
数え切れない!
- ーーーー
- そんなにたくさんの国にお友達が!
うらやましいです。
水彩絵の具は、自分でカスタマイズ
- 私のインスタグラムのアカウント経由で
メッセージを送ってくれるかたが多いんですが、
たくさんの人といっしょに話すのは本当に楽しいです。
だいたい「どんなペンを使っているの?」とか
「ほぼ日手帳には、どんな万年筆がおすすめ?」みたいな
質問から始まりますね。
- 私たちの最初のやりとりもそれだったね!
- 私は水彩絵の具も使っているんですが、
みんな、紙がしわにならずに
どうやって描いているか、興味があるみたい。
- スケッチブックに比べて
ほぼ日手帳の紙は繊細に見えるから、それが心配なのかも。
だから、誰かがほぼ日手帳に
水彩絵の具で描いているのを見ると
「どうやって描いたの?」って。
そして最後には、ほぼ日手帳を持っていなかった人も
使うようになるんです!
- ーーーー
- 見ているだけで、まねしてみたくなりますね。
- みんな、本当に文房具が大好きですよ。
万年筆や文房具の話で、みんなで盛り上がります。
- 私、ほぼ日手帳用の
コンパクトな水彩絵の具セットがほしくて、
自分で作ってみたんです。
薄型の缶とボタンのパーツを使って手作りした、
エステルさんの携帯用水彩パレット。
ここに好きな色の絵の具を絞って入れておき、持ち歩いているそう。
あわせて携帯している筆は、水が入った柄の部分を押すことで
少しずつ水を出しながら使える「水筆」。
- ーーーー
- わあ、すごい。
- チューブ絵の具がお気に入りなので、
しぼって、ここに入れています。
すごく発色がよくて明るくて、
水も少しだけでいいから、ページもしわにならないんです。
- 私の絵の具セットはこれ。
すごく薄くて、ちょうどいいサイズなんです。
アメリカでは、Altoidというミントのカンを
使っている人が多いんですよ。
エイプリルさんが持ち歩いている水彩セット。
こちらも、自分で手作りしたもの。
キャップつきの筆と、水入れ用のビンも必携品。
- 筆を洗う水を入れるのに、
おばあちゃんの薬のビンを使っているんです。
だから、薬の飲み方が書いてあるでしょう。「食後に2粒」。
- 一同
- (笑)。
(つづきます)