「ほぼ日手帳」の1日1ページには、
24時間の時間軸があります。
これは、2002年度版の誕生以来、変わることのない
「ほぼ日手帳」の特長のひとつです。
この時間軸は、10年の月日の中で、
ユーザーのみなさんの声を反映しながら、
数々の改良をつみかさねてきました。
私たちも、使わない人には気にならないように
さりげなくデザインされた24時間の時間軸は、
使う人の数だけ使い方がある自由な手帳、
「ほぼ日手帳」の時間軸として、
ほぼ完成形に近いものができているのではないか、
と自負していたのでした。
しかし、ユーザーのみなさんの時間軸の使い方を
見てみると、私たちは、あることに気づきました。
「案外、時間軸を活用している人が多い。」
スケジュール機能に特化した手帳は数多くあります。
「ほぼ日手帳」は、スケジュール機能を誇る手帳ではありません。
しかし、時間軸を最大限に活用してくださっている人の
使い方を見ていると、なんでもない1日をたのしむこと、
そのことに、スケジュールを記入するということが
含まれているように感じられたのでした。
その一方で、スケジュールをまったく使わずに、
日記のように、あるいは、アルバムのように
使ってくださっている方も数多くいらっしゃいます。
使う人だけ、使い方がある自由な手帳。
であるならば、その自由をもっともっとひろげられる
理想の時間軸ができないだろうか。
そんなふうに、私たちは考えたのでした。
まずは、2010年度版の時間軸をご覧ください。
「ほぼ日手帳」は、
スケジュール機能に特化した手帳ではありませんので、
1時間ごとではなく、3時間ごとに、
3.7ミリ方眼の交差点に数字が打ってあります。
ひとつの方眼が1時間分ですから、
つまり、実質的には1時間ごとのスケジュールに対応、
ということになります。
しかし、実際のスケジュールは、
都合よく1時間ごとに動いてくれることは
ほとんどないですよね。
そこで、3時間ごとの時間数字はいかしながら、
30分刻みのスケジュール管理ができて、
より細かい時間のスケジュールも
視覚的に把握できる時間軸をつくれないか、
ということが課題になりました。
もちろん、自由な手帳としての
のびやかな1日1ページのデザインを損なうことなく。
解決したのは、小さな点と線でした。
時間軸から点線を取り省きました。
そこに1時間ごとに小さな点、
30分ごとに短い線を引くことにしたのです。
このことにより、
たとえば、このような使い方ができるようになります。
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