![180度パタンと開く、ほぼ日手帳。 でも、カバーのポケットにたくさんのものを入れたら、 使いはじめのページが書きにくい。どうすればいいのか。](images/midashi08.gif)
「ほぼ日手帳」は、多くの一般的な手帳にくらべると
かなり厚みのある手帳です。
1日1ページだけでも365ページ。
さらに、月間インデックスやおまけページなどなど、
たくさんのページが加わります。
にもかかわらず、180度パタンと開きます。
180度パタンと開くことは、書きやすさにつながります。
書きたいな、と思ったら、さっと取り出し、ぱっと開く。
タイミングを逃しません。
それに、なによりも、書きやすい。
でも、小さな弱点がありました。
それは、ポケットがたくさんついた手帳カバーがつくる弱点。
ポケットにものをたくさん入れた場合、
そのものの厚みによって、使いはじめのページが
ほんの少し書きにくかったのです。
写真でご覧いただきますね。
2010年版 ポケットになにも入れていない場合
![](images/img_0824_02.jpg)
2010年版 ポケットにものを入れた場合
![](images/img_0824_05.jpg)
ポケットに入れたものの厚みによる段差で、
紙とカバーの間にほんのすこし空洞ができていることが
おわかりいただけると思います。
この、ほんのすこしの空洞がくせものでした。
ペンの筆圧で、紙に段差ができてしまうのですね。
つまり、紙に崖ができてしまうのです。
使いはじめから、「180度パタンと開く」
ほぼ日手帳の書きやすさを実感していただきたい。
そのためにどうすればいいのか。
私たちの試行錯誤がはじまりました。
いろいろと試してみた中で、
たどりついた答えは、とても簡単なものでした。
「ポケットの位置をほんの少しずらせばいい。」
2010年版と、2011年版の比較です。
![](images/img_0824_01.jpg)
ポケットの位置が右からセンターに
ほんのすこし移動しています。
わずかな移動ですが、
このことによって、使いはじめのページの書きやすさは、
私たちの想像以上に改善されました。
2010年版 ポケットにものを入れた場合
![](images/img_0824_03.jpg)
2011年版 ポケットにものを入れた場合
![](images/img_0824_04.jpg)
紙とカバーの空洞が小さくなっているのが
おわかりいただけると思います。
この微調整により、ポケットにたくさんものを
入れている状態で、使いはじめのページを開いて
かなり強い筆圧でペンで文字を書きはじめても、
紙は崖をつくらず、なだらかな丘のように
ゆるやかな曲線しか描かないようになります、
1年をいつもいっしょに過ごす手帳だからこそ、
使いはじめから気持ちよくお使いいただけるように。
同じに見えてしまうような、
ほんのわずかな調整ですが、
きっと、その違いを、実感していただけると思います。
あすは、「日々の言葉」の話をお届けします。 |