自分たちが本当にほしいものをつくりたい。
開発のスタートは、もう今から6年前になります。
そして最初の<やさしいタオル>の完成が、
今から3年前のことでした。
もうお使いになっている方も、
何度もリピートしてお求めになっている方々も、
ほんとうにたくさんいらっしゃいます。
でも、初めて知る方だって、たくさんおいでのはず。
このページでは、<やさしいタオル>って、
いったいどんな製品なんだろう、ということを、
いままでの連載からダイジェストにしてお届けします。
初めて<やさしいタオル>を知ったという方も、
知ってはいたけれど、詳しくは知らなかったという方も、
どうぞこのページをお読みくださいね。
1.
【はじめに】
「気に入ったタオルってある?」
これが開発のきっかけです。
2.
【コンセプト】
「ほぼ日」が考えた「いいタオル」の条件
3.
【構造】
パイルとガーゼの2重織りのタオル。
4.
【素材・ピマコットン】
ぜいたく過ぎてもいい。パイル面には、綿のエリートを。
5.
【素材・ガーゼ】
やさしく、高機能のガーゼ面
6.
【つくってる場所】
タオルの本場、愛媛県今治市でシンプルなつくり方で、
ゆっくりつくります。
7.
【過去のラインナップ】
リピーターが多いのは、<やさしいタオル>の自慢。
いちばん最初のきっかけは、
当時「ほぼ日」があったビルに
ワークアウトのジムができたことでした。
新しいもの好きの「ほぼ日」乗組員たち、
運動不足やらダイエットやら、それぞれ目的こそちがえ、
さっそく会員になってトレーニングを始めました。
そこで、ハタと気がついたんです。
ジムに持っていく「お気に入りのタオル」が無い、と。
使いやすくて、軽くて、ちょっとオシャレなタオル‥‥。
さらに、いろんな人に聞いてみると、
みな同じようなことを思っていました。
たしかにそうです。
なかなかほんとうに気に入ったタオルって
持っていないものです。
ジムだけでなくて、一日の始まりに顔を洗う時にも、
一日の終わりにお風呂に入るときにも、
いつも使うものなのに、これはちょっと寂しい。
まぁいいか、というものくらいはあるんだけれど、
「お気に入りのタオル」と、
自信を持って言えるタオルはないんですよねぇ。
では、自分たちの本当に欲しいタオルって
どんなものなんだろう?
と考えたのが、
この<やさしいタオル>のはじまりなんです。
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タオルチームが結成されて、
「いいタオル」とは何かを調査して
出した結論が、このような↓ものでした。
●肌触りがよいこと。
(さわりたくなる、さわりごこち)
●吸湿性がよいこと。
(とにかく、すうっと吸ってくれる)
●使ってるうちに古びないこと。
(みじめな感じになるのは、いやだ)
●洗いやすいこと。
(ふつうに、洗濯機でどんどん洗いたい)
●乾きやすいこと。
(干しやすい乾きやすいって、大事!)
でも、これは「とてもいいふつうのタオル」です。
もっと極端な目標を立てないと、
ただの「ふつう」で終わってしまいます。
そこで、目標の立て方を、こんな言葉にしました。
●肌の弱い人や、赤ちゃんにも安心して使える
“革命的に”“やさしい”タオル。
生まれたての赤ちゃんや、
お年寄りまでも満足するようなものを
出発点にしたら、ふつうの男性や女性にも
うれしいものになるにちがいない。
おとなの女性がベビーオイルを使うのと
おなじような発想でタオルをつくろうではないか‥‥。
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見本を山ほど集めました。高いものも安いものも、
なかには、「ほぼ日」乗組員の思い出の品もありました。
日々タオルのことを話し合い、タオルを使い、
タオルを洗濯し、タオルを乾かし‥‥。
これはいいぞと決めたのは、
「ガーゼ」という素材をいかそうということでした。
ガーゼは、ケガをしたときの包帯から、
赤ちゃんの産着にまで使われる
通気性と吸水性も抜群の
とても肌にやさしい素材です。
そうして、
片面ガーゼ、片面をパイルという
<やさしいタオル>の原型が決まりました。
片面ガーゼで、しかも「ふかふか感のあるタオル」が、
わたしたちの欲しい理想のタオルだ、と。
でも、「最高の品質」って、どういうものなんだろう?
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<やさしいタオル>のパイルは、
世界のコットンの生産量の0.5%にも満たない、
超長繊維綿のなかから、アメリカ南西部で
燦々と太陽をあびて育った
ピマコットンを100%使っています。
繊維が長く、毛羽がでにくいので、
ふんわりと糸を撚ることができます。
そして、その最高級の糸に、LA加工をほどこして、
繊維の細胞一つ一つをふっくらとさせ、
その風合いを長く保てるようにしています。
ピマコットン+LA加工で、
「いつまでも触っていたい」と
ご購入いただいた方から感想をいただくような、
きもちよくふわりとした手触りのパイルが
実現しました。
(1)
(2)
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<やさしいタオル>のガーゼ面は、
ガーゼらしさ、さらっとした
木綿のような風合いを大切にするために、
パイル面の糸とは違う、ちょっとざっくりとした、
太めの糸を使って作られています。
こちらのガーゼ面は、
顔の汗などでも、軽く押しあてるだけで、
水分が吸収されていきます。
肌の弱い方やアトピーの方も、
ガーゼ面を軽く押しあてるという使い方ならば
安心して使うことができますよね。
そして、お化粧をしている女性も、
化粧の上からそっと汗をおさえるのにガーゼは重宝です。
そして、片面をガーゼにしたことで、
タオル全体につかう糸の量を少なくすることができたので、
持ってみるとびっくりするほど軽く、
洗濯した後も、両面がパイルのものよりも早く乾きます。
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作ってくださっているのは“花椿テリー”さん。
「作るのが難しいタオルならばまかせて!」
という職人魂で名だたる工場なのです。
じつは、 高級な綿にさらにLA加工をした糸は、
つるつると滑りやすく、織りにくいのですが、
“花椿テリー”さんの経験があるからこそ、
美しく仕上がるのです。
そして、織りの丁寧さはもちろんのこと、
<やさしいタオル>は仕上げにも気を使っています。
織り上がった後に、タオルは、一度洗浄されます。
そのとき、<やさしいタオル>の場合は、
四国山脈からの恵まれた伏流水が使われています。
また洗浄後の、乾燥も、
高温で一気にしあげるのではなくて、
繊維の特徴をきちんと出すために、
あえて昔からの乾燥機を使って、
じっくりと時間をかけて乾かすんです。
糸の段階から、仕上げまで、
ほんとうにぜいたくをさせているタオルなんです。
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<やさしいタオル>は過去3シリーズが販売され、
トータルで約65000枚以上をお届けしています。
「ほぼ日」の乗組員一同も例外ではないのですが、
ご贈答をきっかけに自分でも買おうと思ったという方、
使ってみてよかったので、次の発売を待っている方など、
リピーターが多いのは、なによりうれしいことです。
■2003年:やさしいタオル誕生。
<やさしいタオル>の基本となる
「ピマコットンにLA加工。
ガーゼとパイルの二重織り」がここで完成しました。
先行販売時にはチェックと無地のシリーズが。
本格販売時にはベビーシリーズが追加されました。
■2004年:スポーツシリーズ登場。
バス・フェイス・ハンドの
ホームシリーズに加え、
フェイスタオルよりも
長くスマートに首に巻ける
スポーツタオルが登場しました。
カッコいいけど、主張しすぎない
パイル面にラインが入った
すっきりしたデザインが好評でした。
■2005年:和柄シリーズ登場。
「ひょうたん唐草」「ぶいよんぴょん」など、
洋風の暮らしにも合う和柄というテーマの、
独特の新しいデザインタオルが登場しました。
織り上げたタオルの上から染料を塗る
「捺染」という手法を採用したことで
生まれた新シリーズです。
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