スタイリング 伊藤まさこ  撮影 有賀傑(やさしいタオル) 神ノ川智早(その他のグッズ)  協力 岡田直人
10月27日(木)
午前11時発売
  • パイルの糸をギリシャの綿にかえ、
    リニューアルをおこなった今回のタオル。
    繊維の長さと織度の太さのバランスのよい糸で、
    前回までのものとくらべると
    すこしだけ「ハリとコシ」がつよめです。
    もちろんガーゼとパイルの二重織りということや、
    パイルの糸にハリをもたせる加工(LA加工)など、
    「やさしいタオル」ならではの特長はいままでどおり。
    吸水性がよくすぐ乾き、かるくてふわふわという
    「いいところ」はかわりませんから、
    これまで愛用くださっているかたにも、
    安心してお使いいただけると思います。

  • そんな「やさしいタオル」新作のデザインは、
    イラストレーションが中心です。
    堀内誠一さん、荒井良二さん、
    升ノ内朝子さん、鹿児島睦さんという
    4人の作家による絵を、
    たのしく、大胆にデザインして、
    プリントタオルをつくりました。

    そして、この4人のつくり手の世界を
    もっと楽しんでいただきたくて、
    タオルといっしょに、いろいろなグッズをならべます。
    今回のタオルのページは、
    カラフルでたのしいお店になる予定です。

「ほぼ日」で「Greetings from Greece」という
連載がはじまったばかりの、
ギリシャ在住のイラストレーター、升ノ内朝子さん。

升ノ内さんの描く風景には、
「いつか行ってみたいなあ」と思わせるような
旅情をかきたてるものが多くあります。
旅が好きで、地図が好きだった堀内誠一さんとも
どこかつながるように思え、
「旅が好きだった堀内誠一さん」を意識しながら、
升ノ内さんといっしょにタオルをつくりました。

日本の大学卒業後、
セツ・モードセミナーを経て
イギリスの美術大学のイラストレーション科へ。
卒業後、イラストレーターになった升ノ内さんは、
イギリス時代に知りあった人と結婚、
彼がギリシャの人だったことから移住をすることになりました。
現在はギリシャを拠点に日本の仕事をする、
という暮らしをつづけています。

これは升ノ内さんがギリシャで描いたスケッチ。
なかにはバスのなかで
ささっと描いたものもあるとか!
そのとき思った言葉も添えられたりしています。

「日々、こうして描いています。
日記もスケジュールもスケッチも、
実用的なこととそうでもないことを
いっしょにしてしまうんですけれど」

そんなところは、旅先でもどこでも
ささっとスケッチをして記録してしまう
堀内さんのすがたに、
重なるところがあるような気がします。

今回、タオルに提供してくださった絵は、
ふるい印刷媒体で見られた「網点」を
あえて拡大して使う手法で描かれています。
わたしたちが「なつかしい」と感じてしまうのは、
そんな画風が影響しているのですね。

とてもカラフルな絵ですけれど、
書いているときはモノクロから始めるのだそう!
完成に向かっていくなかで、色がつきはじめるとのことでした。

バスタオルは、イギリスのドーバーのあたりを通る
巨大な商船を描いたもの。
『船はゆっくりと進む』というタイトルがついています。
大西洋の島々や港町をまわる船旅のイメージです。

フェイスタオルの絵は、高い山々を背景に
青空のなかを飛ぶ飛行機が描かれています。
(タイトルは『So long』です。)

ハンドタオルは、山のホテルを描いたもの。
朱赤の屋根があざやかな建物と、
水色の空や木々の対比がさわやかです。
『Continental Breakfast』というタイトルで、
この絵を発表したときの個展のテーマにもなりました。

さて、升ノ内さんはご自身で
いろいろなグッズをつくっています。

「たとえば旅の切符であるとか、
役割を終えたときに捨てられてしまうものが
とても好きなんです。
英語では『エフェメラ(ephemera)』といいます。
たしか語源は『カゲロウ』。
旅でも、そういうものを集めてしまうんですよ」

というだけあって、つくるグッズにも、
ほんのりと「エフェメラ」のいとおしい感覚が。

このコースターは、ハンドタオルと同じ絵を使っています。
かすかにざらつきのある紙質、
角を丸く落とした四角いかたちは、
昔ながらの喫茶店で出されるような
懐かしいたたずまいです。

ポストカードは、ハンドタオルの
「Continental Breakfast」、
フェイスタオルの「So long」、
バスタオルの「船はゆっくりと進む」をそろえました。

はんこは2種類。
丸みを帯びたかたちの鳥がかわいらしい、
フレーム状のスタンプ「フレーム・トリ」と
鳩が手紙をはこぶ姿と、
「AIR MAIL」のシンプルな文字がのった
「エアメール・ハト」です。
付箋やカードに押して贈り物に添えたり、
旅の思い出を綴った手帳や日記に使ってみたり。
インクの色をくふうすることで
カラフルなスタンプもたのしめますよ。

一筆箋は、カジュアルなお礼状や
ちょっとした書き置きにぴったりです。
1960〜70年代の食卓にあったような、
懐かしいポットとティーカップを描いた「Tea set」、
素朴でレトロなムードの花が2輪咲いている「Flower」は、
どちらも1色ごとに版に重ねる手法(孔版印刷)で
プリントしているので、
昔の印刷物のような、味わい深い、
にじみやかすれがあるのが特徴です。

こちらの一筆箋は、
包装紙や封筒でよく見かけるハトロン紙が使われていて、
ツルリとした面を裏側に、
ざらつきのある面を表側にして
イラストがプリントされています。
吸い込まれそうに濃い青空と、
クリアな雪山、冬の木々。
白いゲレンデにメッセージを書く楽しさがある、
はがきサイズのユニークな一筆箋です。


(次回予告では鹿児島睦さんのタオルとグッズを紹介します!)

升ノ内朝子さんシリーズ


バス4,937円、フェイス1,851円、ハンド875円


ポストカード/Continental Breakfast 162円  ポストカード/船はゆっくりと進む 162円
ポストカード/So Long, Farewell 162円  コースター(5枚入) 378円
一筆箋/Tea set 378円   一筆箋/Flower 378円   一筆箋/mountain 378円
はんこ/フレーム・トリ 1,080円   はんこ/エアメール・ハト 702円
(価格はすべて税込・販売手数料別)
2016-10-24-MON