完成まであと一歩の「原点のボーダーシャツ」。
井伊さんとわたしたちのミーティングが
ひんぱんになってきました。
さまざまな最終確認や微調整が必要だからです。
そのようすを、かいつまんでお伝えしましょう。
プロジェクトがはじまって最初のころ、
配色の候補色をいくつかえらびましたが、
そのビーカーテスト(試験的に糸を染色したもの)が
あがってきました。
座談会のときに尾崎さんに見せていただいた
ヴィンデージボーダーにつかわれていた
「フレンチブルー」にチャレンジしたいため、
いくつかの紺色を候補にしていましたが、
最終的な色をえらぶ必要があります。
![](/stripe/e/images/img_content_45.jpg)
ほぼフレンチブルーに近い色もあったのですが、
じっくり見比べた結果、井伊さんはそれを避け、
もうちょっと赤みをひかえた紺色をチョイスしました。
井伊さん、フレンチブルーは追求しないんですね?
「フレンチブルーに近い色は、
実際にボーダーシャツになったとき紫色に見えそうで、
すこし着る人をえらぶ気がしました。
それよりは、着やすさを重視したいです。」
なるほど、いくら色として魅力的でも、
着たくなければしょうがないですよね。
では、この色でいきましょう!
井伊さん、お待たせしました。
無地ですが、全サイズのサンプルが届きました。
以前、ボーダーの本数と白場の位置を決めましたが、
念のため、全サイズで確認しましょう。
![](/stripe/e/images/img_content_46.jpg)
床に並べて、
![](/stripe/e/images/img_content_47.jpg)
ひとつずつ、ていねいに
![](/stripe/e/images/img_content_48.jpg)
サイズごとの見えかたを考慮しつつ、
縞と余白のバランスを心地よく感じる
ポイントを探っていく井伊さん。
![](/stripe/e/images/img_content_49.jpg)
この最終調整の結果、なんと、
この時点でボーダーの本数を変えることになりました。
S、SSはボーダーの本数を15本、M、L、LLは17本。
これで、ぜんぶのサイズで、
ボーダーの入りかたの印象が統一されるはずです。
「袖をまくったときにあらわれる、うれしさ」として
井伊さんが選んだのは、昇文堂さんの手作り印鑑。
ひとつしかない印鑑をそのままつかう訳にはいかないので、
それをもとに、ゴム製のハンコをつくりました。
![](/stripe/e/images/img_content_50.jpg)
井伊さん、ゴム印ができましたよ!
試しおししてみませんか?
![](/stripe/e/images/img_content_51.jpg)
![](/stripe/e/images/img_content_52.jpg)
躊躇することなく、
ぽんぽんと軽快におしていく井伊さん。
「なんか、たのしい!
見ためもいい雰囲気ですね。
昇文堂さんにお願いして、ほんとうによかったです。」
「原点のボーダーシャツ」の
アイデンティティになってくれそうですね。
さて、井伊さん、
ハンコは袖のどのあたりにおしましょうか?
![](/stripe/e/images/img_content_53.jpg)
「だいたい、
袖をふた折りしたくらいの位置かな?」
![](/stripe/e/images/img_content_54.jpg)
サイズごとに、このへん、というところに印をつけ、
ハンコの位置が決まりました。
さあ、これで、製品の仕様はすべて決まりました。
あとはカラーバリエーションを決めるだけ。
完成はもう間近です!