まりこ

このイギリス旅では
「お茶の時間にまつわるものたち」も、
ほんとはもっともっと、
たくさん買ってきているんですよ。
いろんな場所でおもしろいものが
見つかりましたから。

ハリネズミ店長

ティー・ブレイクを愛する
国民性ですものね。

まりこ

はい。
今日もまた、その中からいくつか、
ご紹介しますね。
これは、イギリスの王室の
ジュビリー（祝年）を
記念して作られたティー・スプーンです。

ハリネズミ店長

スプーンの頭に
ずいぶんいかめしい動物たちが
坐（ましま）してるわね。
大事そうに抱え込んでいる、これは、紋章ね？

まりこ

はい。
たぶんどちらかの、
由緒ある貴族の家紋なんでしょうね。
スプーンの腹には、銀製品の純度を証明する
「ホールマーク」が刻まれています。

ハリネズミ店長

これは「ドラゴン」ね。
顔がなんというか、けろっとしてて、かわいいわね。

まりこ

ふふふ。
こちらはたぶん普通に、「馬」ですね。
なぜか左脚だけ、ヒョイと上げていますけれど。
このスプーンは全部で10本の
セットで買ったのですが、
「生活のたのしみ展」では
一本ずつ、バラ売りをします。

まりこ

今回買ってきた器は
ヴィンテージのものがほとんどなのですが、
少し、新しいものも仕入れました。
これはイギリスの現代作家によるマグです。

ハリネズミ店長

いい形ね。
バーナード・リーチや
濱田庄司の「民藝」の流れを汲む
作家さんのものかしらね。

まりこ

どうでしょう、
影響はきっと、あるのでしょうけれどね。
それはそれとして、この色、
コーヒーにぴったりではないですか？

ハリネズミ店長

ほんとね。
内側の肌の白さも、
深いコーヒーの色を引き立てそうね。

まりこ

ええ。
飲み物と器の色の相性って、大事ですよね。
このカップは、サイズが２種類あります。
どちらも同じようでいて、
手に持ってみると、大小それぞれに
存在感と魅力があって、迷ってしまう。

ハリネズミ店長

あら、まりこ、
これ買うつもりなの？

まりこ

もしも、会期後に残っていたら…。
そうそう、こちらは少しまとめて仕入れたので、
複数個の購入をご希望の方は、
「イギリスみやげの店」の
お店番の人に、ぜひ聞いてみてくださいね。

ハリネズミ店長

ふっかふかのブランケットね！

まりこ

いいでしょう？
コーヒー色のチェックのブランケットです。
肌触りも、子羊みたいに柔らかくて、
素敵なんですよ。
冬のお茶の時間は、膝にこんなブランケットを
ゆったりとかけて楽しみたい。

ハリネズミ店長

知ってるわよ。
まりこは寒い時期になると、
おなかから下を毛布でぐるぐる巻きにして
椅子に座ってるものね。

まりこ

北国生まれだけど、寒がりなんです。
特に、今住んでいる東京のマンションは、
石油ストーブが使えなくて寒いから、
毛布は必需品です。

ハリネズミ店長

まあ、そうよね。
このブランケットは、現代のもの？

まりこ

そうです。
さっきのマグカップを扱っていたのと同じ、
イギリスの現代の工芸品を
集めたお店で買ってきました。

ハリネズミ店長

この色合い、
羊の原毛の色をそのまま使っているのかしら？

まりこ

たぶん、そうですね。
アイボリーと、カフェオレのようなベージュと、
黒に近いこげ茶色。
この３色が織り込まれて、
ぼーっと眺めているうちに心が休らぐような、
優しい色を醸し出しています。
実はこれ、ロンドンのお店でも
「それなり」のお値段で、迷ったのですが、
みちこさんの、
「たぶん欲しい人がいると思います！」
という心強い一言に勇気をもらい、
買ってきました。

ハリネズミ店長

リアリストのみちこさんが
そう言うならば、大丈夫。
きっとこの良さをわかって、
フンパツしてくれる人、現れるわよ。

まりこ

そうですよね。
‥‥ああ、
もう明日なのかぁ‥‥。

ハリネズミ店長

「生活のたのしみ展」、
明日いよいよオープンね。
やり残したことはない？

まりこ

そうですね、
今日（１１月１４日）、
会場の設営をみなさんと終えたら、もう、何も。
明日の朝、お花を飾って、
お客さまが来てくださるのを待ちます。

ハリネズミ店長

５日間、出展者のわたしたちも
たのしみましょうね。

まりこ

はい。
寒くなるかもしれないから、
お互い、あったかい格好をして
お店に立ちましょうね。

ハリネズミ店長

そうね、
お客さまもどうか、暖かい服装で
いらしてくださいませ、ね。

まりこ、ハリネズミ店長

皆さまのご来店、
楽しみにお待ちしております！

（つづきます）

2017-11-14 TUE