■7月30日■
まず、この人に。
MAYA MAXXさん。


この、TAROに捧げるTシャツづくりについて
TARO-Tシャツチームが
岡本敏子さんに相談したときに、
敏子さんは、真っ先に
こうおっしゃいました。

「これはぜひ
 MAYA MAXXにもデザインしてもらいたいね!
 彼女、とてもいい絵を描くのよ」
 
「世界よわいの会議。」「智慧の実を食べよう。」
おなじみの、画家のMAYA MAXXさん。
MAYA MAXXさんの絵は、
わたしたちTARO-Tシャツチームも、大好きです。

文藝別冊『【総特集】岡本太郎』というムック本に
寄せられたMAYA MAXXさんの文章には、
こんな一文があります。
「やっぱり絵を描くには縄文人や幼児が一番いいのだ。
 岡本太郎さんが一番いいのだ。」
一枚の真っ白なキャンパスの前で、
絵を描かせるものは、
「自分が身につけたもの」なんかじゃない。
「もともとの自分」「そもそもの自分」。
難しい思考や言葉よりも、
人間の「もともと」そのままで絵を描いた
「太郎」のようになるしかないのだ、と。

さっそくMAYA MAXXさんにご連絡したところ
「太郎さんのTシャツ? やるよ!」と、ふたつ返事!
伊賀さんとTシャツチームで
MAYA MAXXさんにお会いすることにしました。

MAYA
MAXX
いや、もう、もちろん
太郎さんのことであれば
なんでもやりたいですよ。
はじめて敏子さんとお会いしたのは、
ある本をつくるために
岡本太郎美術館を取材したときだったんですが、
そのときに、敏子さん、
わたしの作品を、みてくださっていてね。
── 敏子さん、目を輝かせて
とてもいい絵を描く、って
おっしゃっていましたよ。
MAYA
MAXX
うん、あのね、
あの人、前フリとかないじゃん?
こういう理由だからこう、っていうのがない。
「いい」なら、いい。いきなりだからね!

あんな人にみていただけるなんて
すばらしいことです。
だいいち、わたし、敏子さん、好きだし。
あの人、「女・岡本太郎」だよね?
伊賀 ハハハハ。
MAYA
MAXX
だんだん似てきたよね。
敏子さんが「フッ?」と遠くをみたときなんか、
あっ太郎だ!って思う。
── TAROとは実際に
お会いになったことはあるんですか?
MAYA
MAXX
ない、ない。
この「文藝」の別冊に
くだらない太郎さんのマンガを描いてですね、
つたない文章を書いてですね、
わたしがファンであるということを
世間に公表したわけで。
── いや、この文、すばらしいです。
TAROがなぜすごいのかが
とてもよくわかります。
MAYA
MAXX
さて、Tシャツはどういうのを
つくればいいのかな?
伊賀 男の子用と女の子用を
制作していただきたいんですけど。
MAYA
MAXX
子ども用はいいの?
伊賀 あ、子ども用、お願いしたいっす。
MAYA
MAXX
子ども用、つくりたいですよ。
子どもはやっぱり、いいですよね。

ところでこれは、デザインすると
それぞれが1点ものになるってわけだよね?
伊賀 そうです。
いま、ここでボディを選んでいただいていいですか?
新品と古着を用意してあります。
好きなものを選んでください。
MAYA
MAXX
へええ。
伊賀 布とか貼りつけたり刺繍したりしてもいいし、
古着の、もとの模様の上から
バーッと描いてもらってもいいし。
MAYA
MAXX
でも絵描きだからね、何か描くよ。
急に刺繍とかやってもみんな迷惑だろうし(笑)。
あ、広げるの、手伝うよ。
── ありがとうございます。
MAYA
MAXX
なんかジミな作業だね。
(Tシャツをかき分けて品定め)
うーん、古着がおもしろいね、やっぱり。
あ、これはちょっと自分で似あいそう(笑)。
これは男の子用になるのかな、
それとも女の子用になるのかな?

伊賀 これは、‥‥女の子用かな。
でも、サイズうんぬんよりも、
MAYA MAXXさんが男の子のためにつくったら
それは男の子用、ってことでいいと思います。
MAYA
MAXX
じゃあ、だいたいでね。
選ぶの、楽しいねえ。
あ「PITS」ってやつ、これがいいな。
もうすでにクッタリしてて、生地が透けてるよ。

じゃあ、女の子もこれに合わせて、
あえてジミな色合わせで(笑)。
子どもは‥‥思い切って白にしよう!
白に、いっぱいに描くのがかわいいな。
よし、決まった、決まった。
伊賀 すげえたのしみです。
MAYA
MAXX
プリントしたほうが着やすいと思うんだけど、
わたしは描きたいな。
直接、塗っちゃっていいですか?
── 人が着用できる状態になっていれば
何をしていただいても大丈夫です。
MAYA
MAXX
あ、それと、
敏子さん用につくってもいい?
── ほんとですか?
ぜひ、お願いします。
MAYA
MAXX
敏子さん用には
太郎さんの似顔絵を描いちゃおうかな、フフフ。
敏子さんは小さいから
あんまりきつきつじゃないほうがいいよね。
黄色とか、赤とかがいいかな。
── 緑とか、どうですか?
MAYA
MAXX
でも「岡本敏子」だよぉ?
やっぱ、赤でしょう。
伊賀 じゃ、決まりですね!
MAYA
MAXX
伊賀さんたち、これからこうやって
ひとりひとりに会っていくんだ?
伊賀 ええ、今回は
俺は人に会うのが仕事みたいなもんで。
MAYA
MAXX
なんか、ナウな行商だよね。
伊賀 そっすね(笑)。
MAYA
MAXX
じゃ、これから
なにがおこるかわかんないからね、
すぐにつくって、
来週中くらいに届けます。
── たのしみです、ありがとうございます!!

そうやって、できあがってきた
MAYA MAXXさんのTARO-Tシャツは、
こ・ち・ら・です!



メンズ用(背中)



レディス用(背中)


子ども用(背中)


そして、
特別(非売)岡本敏子さん用。似あいそう!


手にしただけで、
MAYA MAXXさんの心が伝わってくるような
Tシャツです。

次回、伊賀さんがどんどん動き出しますよ〜。
お楽しみに!

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