南 |
(机上のICレコーダーを見ながら)
ちっちゃいねぇ。 |
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糸井 |
便利になったもんだよね。 |
南 |
ねぇ。 |
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糸井 |
もちろん、伸坊は持ってないでしょ。 |
南 |
うん。
テープレコーダーも持ってないな。 |
糸井 |
一般的な機械類、
お宅にいくつありますか?
みたいな質問があったときに、
伸坊んちの機械類は、きっと、
平均より3つくらい少ないよね。 |
南 |
うん。
CD‥‥じゃねぇ、なんていうの。
ピカッピカ光ったものをさ
再生する装置があるでしょ? |
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糸井 |
‥‥DVD? DVDプレイヤー? |
南 |
そうそう、それそれ。
そのDVDを再生する装置がさ、
うちにはパソコンについてるのしかないんだよ。
だから、テレビで観られないの。 |
糸井 |
いや、いいと思うよ、それぐらい。
逆のことでいうと、
CDプレイヤーのほうは、
一般ではもう使われなくなってると思う。 |
南 |
えっ? そうなの? どうするの? |
糸井 |
CDはね、本部みたいなところに
一回取り込んで、あとは、本部から、
いろんなところに分配して聴いてるから。 |
南 |
‥‥本部? |
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糸井 |
つまり、音だけがあればいいんだから。
あのピカピカしたお皿は、
あってもなくてもいい。 |
南 |
うーん。 |
糸井 |
音だけ、データのかたちで移しといて、
みたいなことに、いまじゃ、なってる。 |
南 |
なるほどねー。
うんうん。 |
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糸井 |
‥‥まったく興味ないね。 |
一同 |
(笑) |
南 |
はははははは。 |
糸井 |
「なるほどねー」だって。 |
南 |
ばれたね(笑)。 |
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糸井 |
『黄昏』史上、
もっとも気のない返事だったよ。 |
南 |
はははははは。 |
糸井 |
『黄昏』に「なるほどねー」って
あんまり出てこないはずだよ。 |
南 |
はっはっはっ、なるほどねー。 |
糸井 |
その話題は終わりにしよう、
っていうことだよね。 |
南 |
ははははは。 |
糸井 |
だからといって、
昨日のプロ野球の話を
するわけにもいかないしなぁ。 |
南 |
ああー、プロ野球ね。
なるほどねー。 |
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糸井 |
野球はぜーんぜん観ないもんね、伸坊は。 |
南 |
そうだねぇ。
まったくっていうんじゃないけどね。 |
糸井 |
長嶋のまねとかするぐらいだよ。 |
南 |
「ウーン、どう〜でしょ」 |
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一同 |
(爆笑) |
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糸井 |
南さんはこういうことも
楽勝でできるんです。
知らなかったでしょ? |
南 |
ふふふふふ。 |
糸井 |
知らないけど、
王さんのまねとかもできるんじゃないかな。
ナボナはお菓子のホームラン王ですか? |
南 |
そんな質問ないだろう。 |
糸井 |
ふはははは! |
南 |
王さん本人でも困るよ、
そんな質問されたら。 |
糸井 |
「ナボナはお菓子のホームラン王ですか?」 |
南 |
「そうですね」ぐらいしか言えないだろう。 |
糸井 |
ははははは。
なるほどねー。 |
南 |
「なるほどねー」じゃないよ。 |
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糸井 |
(笑) |
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(なるほどねー。つづきます) |