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(♪タンタンターン、と5時の音楽が流れる) |
南 |
あれ? もう帰れ、みたいな音楽が流れたね。
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糸井 |
わはははははは。 |
南 |
ぼちぼち帰る時間かな。 |
糸井 |
ええと、もう、無理矢理訊きますけど、
今回の展覧会は、その、画材とか、
何を使ってらっしゃるんですか? |
南 |
あ、ええとね、この温泉の絵はね、
パステルを使ってるんですけど。
もう、パステルは、姪にあげちゃいました。 |
糸井 |
パステルは姪にあげちゃいましたか。 |
南 |
ええ、あげちゃいました。 |
糸井 |
パステルは、もう、ない。 |
南 |
だから、あの、えーと、
マーカーになると思います。 |
糸井 |
マーカーになる、というか、
マーカーでいくぞ! と。 |
南 |
ええ。マーカーでいきます!
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糸井 |
マーカーからほとばしるぞ。
のんきが。電撃のように。 |
南 |
そういうことです。 |
糸井 |
じゃあ、この、案内状にある、
温泉の絵とは違うものになっちゃうんですね。 |
南 |
かも、わかんないですね。 |
糸井 |
案内状をみて、このような
のんきなものを期待していくと。 |
南 |
ぜーんぜん、違うかもしれない。 |
糸井 |
ふはははははは。
「のんき」というコンセプトさえ
なくなるかも? |
南 |
いやいやいや、そんなことはない。
だって、それで、決まっちゃったからね。
この絵を案内状の絵に選んじゃったから、
それで描くしかないじゃない? |
糸井 |
そんなんでいいんですか。 |
南 |
まあ、とにかく、「のんき」でいきます。
どうなるかわかりませんけど。 |
糸井 |
逆に、「こうは絶対ならない!」
っていうのは、どういうものですかね。
たとえば、油絵でこってり、とかさ。 |
南 |
ああ、それはないですね。 |
糸井 |
なぜ、ないんですかね。 |
南 |
‥‥大変。
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一同 |
(爆笑)
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糸井 |
いま、かなり小さい声で
おっしゃったみたいに聞こえましたが(笑)。 |
南 |
いや、まあ、ええ。 |
糸井 |
あの、仮にね、もしもね、
いま、絵の構想が、
まったくないとするじゃないですか。 |
南 |
いや、ありますよ。
脳内には全部できあがってる。 |
糸井 |
ええ。
脳内にできあがっているのは
知っているんですが。 |
南 |
はははははは。 |
糸井 |
もう、かんっぺきに、
できているのは知っているんですが。 |
南 |
うん(笑)。 |
糸井 |
もしもね、仮に、
まったく考えていないとしたら、
これから、どう、する、んでしょうね‥‥。 |
南 |
そ、う、ですね‥‥ええと‥‥
‥‥う〜ん‥‥‥‥
そんな仮定の質問には答えられませんね!
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一同 |
(爆笑) |
糸井 |
まあ、土日もあるし。 |
南 |
うん。もう、やりますよ。 |
糸井 |
目から血が出る勢いで! |
南 |
そう。これからは、もう、
後進のイラストレーターに言うね。
「キミたちは、目から血がでるほど
絵を描いたことがあるのか!」
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糸井 |
「キミたちは、土日を使って、
目から血がでるほど
絵を描いたことがあるのか!」 |
一同 |
(爆笑) |
糸井 |
きっと、これを読んだ人は、
ものすごく楽しみになったと思いますよ。 |
南 |
あぁ、それはよかった。 |
糸井 |
つまり、
「どうなるんだろう?」
っていう興味ですけど(笑)。 |
南 |
はははははは。 |
糸井 |
そこまで含めての展覧会。
会場に行って、
そこに絵があるだけで大笑い。 |
南 |
ちゃんとできたんだ、と。 |
糸井 |
そんな展覧会を、ぜひお楽しみに!
ということで‥‥いやぁ、
ぼくにもこれ以上つっこめない(笑)。 |
一同 |
(爆笑)
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南 |
なんか、言わんでもいいことを
つぎつぎに言ってしまった
ような気がするなぁ(笑)。 |
糸井 |
でも、来てほしいですよね。 |
南 |
そうですよね。展覧会だからね。
せっかく開いてくれた人にも悪いし。
「来るように」って
書いといてください(笑)。 |
糸井 |
HBギャラリーの近所で、
なんか美味しいものを探して楽しんだりね。 |
南 |
そうそう。
どうせ、ヒマだろう?
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一同 |
(爆笑) |
糸井 |
ま、メインは、伸坊の絵が、
できてるかできてないかを
確かめに行く、と。 |
南 |
大丈夫だよ〜。 |
糸井 |
大丈夫だよ〜。
できてるよ〜。 |
南 |
意外と大丈夫だよ〜。 |
糸井 |
わははははは。
(おしまい)
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