不慮の事故で亡くなったということでした。
突然のことで、動揺してしまいました。
彼は高校時代、とても優秀な上に、
周りから非常に慕われていました。
進学後も人づてに優秀な成績を納め続けていると
噂を聞いていました。
そんな話を耳にするたびに、
「今後同窓会で会ったら、
彼のあまりの成功ぶりに
卑屈な気持ちになってしまうだろうな‥‥」
とぼんやりと思っていました。
そんな矢先に彼の訃報が届き、
お葬式も先日行われました。
私はお葬式の朝、母に借りた喪服を着て、
玄関で靴を履いたものの、
いざドアを開けて外に出る前に力が抜けてしまって、
結局出席できませんでした。
20代という若さで、成績優秀で、
周りの人から慕われていて、
不慮の事故で亡くなってしまった。
あまりに理不尽だと思います。
私がお葬式の日の朝に玄関先で感じていたのは
怒りに近い感情でした。
それ以来、死に対する解釈というか、
納得できる仕組みみたいなものを
つい求めてしまいますが、
答えにたどりつけてはいません。
いまはとにかく
「死は理解できるものではない」と
自分に言いきかせています。
(R.T.)