1大会ボランティアで
できること。
- 乗組員A
- 僕たちは、2004年から
オリンピックのことを
欠かさずとりあげていまして、
ついに、東京にオリンピック・パラリンピックが
やってくるということで、
なにかやりたくてうずうずしていました。
組織委員会の方からうかがったのは、
2018年4月の時点で1,800人以上の方が
東京2020大会組織委員会で働かれていて、
2020年には約8,000人もの方が働くと。
そんなに多くの方が関わるのかとびっくりしました。
しかも、みなさん、もうすでに大忙しなんですよね?
- 乗組員B
- 毎日が文化祭前夜みたいだと聞きました。
- 古瀬
- あー(笑)。そうですね。
- 乗組員A
- どんな人たちがどんな風に動いて
オリンピック・パラリンピックを
つくっているのか、
お話をうかがいたいと思っています。
- 乗組員B
- 忙しい中お時間つくってくださって、
ありがとうございます。
- 古瀬
- いえいえ、
こちらこそありがとうございます。
- 乗組員A
- 今回は「ボランティア」部門。
僕ら乗組員にも多いのですが、
「どうにかオリンピックに関わりたい」と
思っているけれど、
どうしたらいいのかわからない人は
けっこういると思うんです。
そういう人たちにとって、
ボランティアはいちばん参加しやすい役割。
まだ決まっていないこともふくめて
現状をおうかがいできればと思います。
よろしくお願いします。
- 乗組員B
- よろしくお願いします。
- 古瀬
- わかりました、
どうぞよろしくお願いします。
- 高田
- よろしくお願いします。
- 乗組員A
- あの、古瀬さんと高田さんは、
なんという部門の所属になるのでしょうか?
- 古瀬
- 僕らは「ボランティア推進部」という、
その名の通りボランティアに関する業務を
担当する部門です。
東京2020大会で募集する
8万人の大会ボランティアの方々が、
たのしく参加いただけるように準備をしています。
- 乗組員A
- 8万人。
資料を拝見すると、
ロンドンが7万8,000人で
リオデジャネイロが5万人。
リオはロンドンよりずいぶんと少ないんですね。
- 古瀬
- そうなんです。
大会によって、
人数はかなり差がありますね。
- 乗組員B
- いまは、具体的に
どのようなことをされているんですか?
- 古瀬
- こちらが、これからのスケジュールです。
- 2018年7月下旬
- 募集キャンペーン開始
- 2018年9月中旬~12月上旬
- 応募登録
- 2019年1月~7月頃
- 期間中順次、オリエンテーション
(説明会・面談等)のお知らせ受取 - 2019年2月~
- オリエンテーション参加
- 2019年9月~
- 期間中順次、研修のお知らせ受取
- 2019年10月~
- 共通研修参加
- 2020年3月~
- 役割・会場のお知らせ受取
- 2020年4月~
- 役割別・リーダーシップ研修参加
- 2020年5月~
- ユニフォーム等受取
- 2020年6月~
- 会場別研修参加
※以下ページ「今後のスケジュール」表を掲載
https://tokyo2020.org/jp/get-involved/volunteer/about/
- 古瀬
- 6月に大会ボランティアの募集要項を発表し、
いまは9月中旬からはじまる
ボランティア募集に向けて、
各役割の具体的な活動内容を決めて、
説明会や面接などのオリエンテーションや
研修プログラム策定の準備をしています。
ほかにも、応募者から質問を受ける
コールセンターの準備などをしています。
- 乗組員a
- へえー、コールセンターですか。
- 乗組員b
- みなさん、質問したいことが
たくさんあるでしょうしね。
- 古瀬
- 募集要項だけではわからないこともあるかと思い、
さまざまな質問をいただくだろうと想定しています。
あとは、オリエンテーションのために
北は北海道、南は九州くらいまで
全国でオリエンテーションや研修会場の手配をしています。
- 乗組員a
- 東京2020大会ですが、
全国でボランティアを募集するんですね。
- 古瀬
- そうなんです。
サッカーは札幌ドームや宮城スタジアムなど、
東京から離れた会場でおこなわれる競技もあるのと、
オールジャパンという考えから
全国で大会ボランティアを募集します。
- 乗組員a
- なるほど。
- 乗組員b
- じゃあ、福島では野球の競技にまつわる
ボランティアが募集されますね。
- 古瀬
- そうなりますね。
お詳しいですね(笑)。
- 乗組員a
- 野球に関しては前のめりな者でして‥‥。
- 乗組員b
- すみません。
- 古瀬
- いえいえ。競技に関する知識がある方には、
ぜひボランティアに応募いただきたいです。
- 乗組員b
- 海外からもボランティアはいらっしゃいますよね?
私は先日平昌大会の会場に行ったのですが、
日本から平昌大会のボランティアに
参加している方と何人かお会いしました。
- 古瀬
- そうですね。
ですから、海外の方も
ボランティアに参加しやすいように、
スカイプのようなテレビ電話など、
なにかしらのツールを準備して
面談を行う予定です。
- 乗組員a
- 「オリンピック・パラリンピック」
というと華やかに聞こえますが、
細かく業務内容をうかがっていくと、
あの、率直に感じたのは、地道ですね(笑)。
- 古瀬
- はい、地道なんです(笑)。
- 乗組員b
- 「大会ボランティアの募集」という業務だけでも、
活動内容の整理、コールセンター、
オリエンテーション会場、研修、海外対応‥‥
やることが多すぎて
気が遠くなりそうです。
- 乗組員a
- しかも、はじめてのことばかりで、
どんな状況になるのかまったく想像できない。
応募倍率とかもよめませんよね?
- 古瀬
- そうなんですよ。
ロンドンでは7万8,000人の募集に対して
約24万人がボランティアに応募したそうなんですが、
東京2020大会がどうなるのか
組織内でも意見が割れていまして。
8万人集まらないんじゃないかと予想する人もいれば、
いやいや、
100万人ぐらい集まっちゃうかもよという人も。
- 一同
- (笑)
- 乗組員a
- 8万人と100万人って、
ぜんぜん意見が違いますね(笑)。
- 乗組員b
- そのくらい、
誰も想像つかないってことですね。
- 古瀬
- そうですね。
人口約1,000万人以上の首都ですし、
ありがたいことに大会への興味関心は
非常に高い状況だと思いますが、
なかなか確信は持てないんですよね。
- 乗組員a
- フタを開けてみないと
わからないことでしょうね。
- 古瀬
- そうですね。
- 乗組員a
- ‥‥スケジュールを拝見すると、
今年の7月下旬を皮切りに本番まで
たえまなく活動がありますね。
- 古瀬
- そうなんです。
募集要項はすでに発表していて、
他はあくまでも暫定ですが
7月下旬から募集キャンペーンを始め、
9月中旬よりエントリーをスタートして、
12月上旬くらいまで募集し、
翌年2月からオリエンテーションがはじまります。
- 乗組員a
- そしたらボランティアに参加したい人は、
9月中旬から12月上旬は要注目ですね。
ぼんやりしていたら、
エントリーが終わっているなんてことも。
追加募集をかける予定はありますか?
- 古瀬
- 現時点では、12月下旬で募集を締切る予定です。
過去の大会では、
特定の役割だけ追加募集されたこともあったので、
一部の役割によっては再募集する場合もありますが。
- 乗組員a
- じゃあ、やっぱり9月中旬から12月上旬で
どうするか決めないといけないですね。
やりたかったのに応募を逃した、
なんてことないように。
- 乗組員b
- 9月中旬から12月上旬まで、
ボランティア募集開始!
私、手帳にメモしました。
- 古瀬
- ありがとうございます(笑)。
なるべく多くの方に参加していただけるように、
どんな活動があるのか、
みなさんにわかりやすくお伝えするよう
僕らもつとめています。
- 乗組員a
- ちなみに、どんな活動内容があるんですか?
- 古瀬
- みなさんが想像しやすい役割だと
会場内での案内や競技のサポート、
あと大会特有のものとしては「式典」ですかね。
式典は開会式や各種セレモニーなどを
サポートするボランティアで、
オリンピック・パラリンピックならではの
活動だと思います。
- 乗組員a
- ああー、
メダルの準備をしたりとか。
- 乗組員b
- 式典、やりたいですー!
乗組員の中には、平昌大会をみながら
「プラカード持ちたい」とか
「大会で踊りたい」とか
勝手を申している者がいます。
- 乗組員a
- みんな、前のめりすぎるよね(笑)。
- 古瀬
- 今からでもたのしみにしていただけると、
うれしいです(笑)。
メディアに携わられる方や
オリンピック情報を発信するのがお好きな方には、
「メディア」という役割の活動内容にある、
選手村用の新聞作成はたのしいと思います。
- 高田
- 一般向けではなくて
選手が読む新聞なんです。
- 乗組員b
- へえーーー!
- 乗組員a
- それ、僕、わりと得意です。
- 乗組員b
- 自分も前のめりじゃないですか。
- 古瀬
- (笑)
- 乗組員b
- そういう新聞って、
私たちが知らなかっただけで
これまでの大会でも発行されているんですか?
- 古瀬
- はい、平昌大会でも選手村で配られていて、
選手が読んでいましたよ。
- 乗組員b
- うわー、選手に読んでもらえると
想像するだけでうれしくて、
ドキドキしちゃいます!
「観たぞ」読者も向いていそうですね。
- 乗組員a
- あの、僕はそれにしようと思います。
- 乗組員b
- ここ、面談会場じゃないんで、
アピールしてもダメですよ。
- 一同
- (笑)
(つづきます。)
2018-06-22-FRI