東京2020大会まで、あと2年となりました。
「まだ2年もある」と思いきや、
大会組織委員会ではすでに数千人以上もの方が
競技、飲食、輸送、エネルギーなど
部門にわかれて連日大忙しで準備をされているそうです。

2004年のアテネオリンピックから
清く正しい、にわかファンとして
オリンピックを記事にしているほぼ日が、
東京2020大会組織委員会にときどきお邪魔して、
「壮大な祭典に向かって
各部門でどういう準備が行われているのか」
ファン目線でレポートします!
1回目は、参加したい方も多いであろう
〈ボランティア〉担当の古瀬さん、高田さんに
お話をうかがいました。
最後には「ほぼ日模擬エントリー」も実施しますので、
みなさまのご参加お待ちしています!

以下のバナーから
公式サイトのボランティアページにとびます。

1大会ボランティアで
できること。

乗組員A
僕たちは、2004年から
オリンピックのことを
欠かさずとりあげていまして、
ついに、東京にオリンピック・パラリンピックが
やってくるということで、
なにかやりたくてうずうずしていました。

組織委員会の方からうかがったのは、
2018年4月の時点で1,800人以上の方が
東京2020大会組織委員会で働かれていて、
2020年には約8,000人もの方が働くと。
そんなに多くの方が関わるのかとびっくりしました。
しかも、みなさん、もうすでに大忙しなんですよね?
乗組員B
毎日が文化祭前夜みたいだと聞きました。
古瀬
あー(笑)。そうですね。
乗組員A
どんな人たちがどんな風に動いて
オリンピック・パラリンピックを
つくっているのか、
お話をうかがいたいと思っています。
乗組員B
忙しい中お時間つくってくださって、
ありがとうございます。
古瀬
いえいえ、
こちらこそありがとうございます。
乗組員A
今回は「ボランティア」部門。
僕ら乗組員にも多いのですが、
「どうにかオリンピックに関わりたい」と
思っているけれど、
どうしたらいいのかわからない人は
けっこういると思うんです。

そういう人たちにとって、
ボランティアはいちばん参加しやすい役割。
まだ決まっていないこともふくめて
現状をおうかがいできればと思います。
よろしくお願いします。
乗組員B
よろしくお願いします。
古瀬
わかりました、
どうぞよろしくお願いします。
高田
よろしくお願いします。
乗組員A
あの、古瀬さんと高田さんは、
なんという部門の所属になるのでしょうか?
古瀬
僕らは「ボランティア推進部」という、
その名の通りボランティアに関する業務を
担当する部門です。
東京2020大会で募集する
8万人の大会ボランティアの方々が、
たのしく参加いただけるように準備をしています。
乗組員A
8万人。
資料を拝見すると、
ロンドンが7万8,000人で
リオデジャネイロが5万人。
リオはロンドンよりずいぶんと少ないんですね。
古瀬
そうなんです。
大会によって、
人数はかなり差がありますね。
乗組員B
いまは、具体的に
どのようなことをされているんですか?
古瀬
こちらが、これからのスケジュールです。
2018年7月下旬
募集キャンペーン開始
2018年9月中旬~12月上旬
応募登録
2019年1月~7月頃
期間中順次、オリエンテーション
(説明会・面談等)のお知らせ受取
2019年2月~
オリエンテーション参加
2019年9月~
期間中順次、研修のお知らせ受取
2019年10月~
共通研修参加
2020年3月~
役割・会場のお知らせ受取
2020年4月~
役割別・リーダーシップ研修参加
2020年5月~
ユニフォーム等受取
2020年6月~
会場別研修参加

※以下ページ「今後のスケジュール」表を掲載
 https://tokyo2020.org/jp/get-involved/volunteer/about/

古瀬
6月に大会ボランティアの募集要項を発表し、
いまは9月中旬からはじまる
ボランティア募集に向けて、
各役割の具体的な活動内容を決めて、
説明会や面接などのオリエンテーションや
研修プログラム策定の準備をしています。
ほかにも、応募者から質問を受ける
コールセンターの準備などをしています。
乗組員a
へえー、コールセンターですか。
乗組員b
みなさん、質問したいことが
たくさんあるでしょうしね。
古瀬
募集要項だけではわからないこともあるかと思い、
さまざまな質問をいただくだろうと想定しています。

あとは、オリエンテーションのために
北は北海道、南は九州くらいまで
全国でオリエンテーションや研修会場の手配をしています。
乗組員a
東京2020大会ですが、
全国でボランティアを募集するんですね。
古瀬
そうなんです。
サッカーは札幌ドームや宮城スタジアムなど、
東京から離れた会場でおこなわれる競技もあるのと、
オールジャパンという考えから
全国で大会ボランティアを募集します。
乗組員a
なるほど。
乗組員b
じゃあ、福島では野球の競技にまつわる
ボランティアが募集されますね。
古瀬
そうなりますね。
お詳しいですね(笑)。
乗組員a
野球に関しては前のめりな者でして‥‥。
乗組員b
すみません。
古瀬
いえいえ。競技に関する知識がある方には、
ぜひボランティアに応募いただきたいです。
乗組員b
海外からもボランティアはいらっしゃいますよね?
私は先日平昌大会の会場に行ったのですが、
日本から平昌大会のボランティアに
参加している方と何人かお会いしました。
古瀬
そうですね。
ですから、海外の方も
ボランティアに参加しやすいように、
スカイプのようなテレビ電話など、
なにかしらのツールを準備して
面談を行う予定です。
乗組員a
「オリンピック・パラリンピック」
というと華やかに聞こえますが、
細かく業務内容をうかがっていくと、
あの、率直に感じたのは、地道ですね(笑)。
古瀬
はい、地道なんです(笑)。
乗組員b
「大会ボランティアの募集」という業務だけでも、
活動内容の整理、コールセンター、
オリエンテーション会場、研修、海外対応‥‥
やることが多すぎて
気が遠くなりそうです。
乗組員a
しかも、はじめてのことばかりで、
どんな状況になるのかまったく想像できない。
応募倍率とかもよめませんよね?
古瀬
そうなんですよ。
ロンドンでは7万8,000人の募集に対して
約24万人がボランティアに応募したそうなんですが、
東京2020大会がどうなるのか
組織内でも意見が割れていまして。
8万人集まらないんじゃないかと予想する人もいれば、
いやいや、
100万人ぐらい集まっちゃうかもよという人も。
一同
(笑)
乗組員a
8万人と100万人って、
ぜんぜん意見が違いますね(笑)。
乗組員b
そのくらい、
誰も想像つかないってことですね。
古瀬
そうですね。
人口約1,000万人以上の首都ですし、
ありがたいことに大会への興味関心は
非常に高い状況だと思いますが、
なかなか確信は持てないんですよね。
乗組員a
フタを開けてみないと
わからないことでしょうね。
古瀬
そうですね。
乗組員a
‥‥スケジュールを拝見すると、
今年の7月下旬を皮切りに本番まで
たえまなく活動がありますね。
古瀬
そうなんです。
募集要項はすでに発表していて、
他はあくまでも暫定ですが
7月下旬から募集キャンペーンを始め、
9月中旬よりエントリーをスタートして、
12月上旬くらいまで募集し、
翌年2月からオリエンテーションがはじまります。
乗組員a
そしたらボランティアに参加したい人は、
9月中旬から12月上旬は要注目ですね。
ぼんやりしていたら、
エントリーが終わっているなんてことも。
追加募集をかける予定はありますか?
古瀬
現時点では、12月下旬で募集を締切る予定です。
過去の大会では、
特定の役割だけ追加募集されたこともあったので、
一部の役割によっては再募集する場合もありますが。
乗組員a
じゃあ、やっぱり9月中旬から12月上旬で
どうするか決めないといけないですね。
やりたかったのに応募を逃した、
なんてことないように。
乗組員b
9月中旬から12月上旬まで、
ボランティア募集開始!
私、手帳にメモしました。
古瀬
ありがとうございます(笑)。
なるべく多くの方に参加していただけるように、
どんな活動があるのか、
みなさんにわかりやすくお伝えするよう
僕らもつとめています。
乗組員a
ちなみに、どんな活動内容があるんですか?
古瀬
みなさんが想像しやすい役割だと
会場内での案内や競技のサポート、
あと大会特有のものとしては「式典」ですかね。
式典は開会式や各種セレモニーなどを
サポートするボランティアで、
オリンピック・パラリンピックならではの
活動だと思います。
乗組員a
ああー、
メダルの準備をしたりとか。
乗組員b
式典、やりたいですー!
乗組員の中には、平昌大会をみながら
「プラカード持ちたい」とか
「大会で踊りたい」とか
勝手を申している者がいます。
乗組員a
みんな、前のめりすぎるよね(笑)。
古瀬
今からでもたのしみにしていただけると、
うれしいです(笑)。
メディアに携わられる方や
オリンピック情報を発信するのがお好きな方には、
「メディア」という役割の活動内容にある、
選手村用の新聞作成はたのしいと思います。
高田
一般向けではなくて
選手が読む新聞なんです。
乗組員b
へえーーー!
乗組員a
それ、僕、わりと得意です。
乗組員b
自分も前のめりじゃないですか。
古瀬
(笑)
乗組員b
そういう新聞って、
私たちが知らなかっただけで
これまでの大会でも発行されているんですか?
古瀬
はい、平昌大会でも選手村で配られていて、
選手が読んでいましたよ。
乗組員b
うわー、選手に読んでもらえると
想像するだけでうれしくて、
ドキドキしちゃいます!
「観たぞ」読者も向いていそうですね。
乗組員a
あの、僕はそれにしようと思います。
乗組員b
ここ、面談会場じゃないんで、
アピールしてもダメですよ。
一同
(笑)

(つづきます。)
2018-06-22-FRI