2ボランティア推進部って
どんな人たち?
- 乗組員A
- ボランティア推進部は
何名ほどいらっしゃるんですか?
- 高田
- 他部署と兼務している3人をふくめると、
現時点は全員で12人です。
- 乗組員A
- 複数の部署を兼務することもあるんですか。
- 高田
- そうなんです。
どの部署もやることがたくさんあるので、
猫の手も借りたいほどでして。
- 乗組員B
- 兼務の方も含めてたった12人で
8万人の大会ボランティアの未来を考えていると思うと、
これから部署の人数は増えるにしても
大変なことですね‥‥。
- 古瀬
- そうですね。
先ほど話にあがった
オリエンテーション会場を調整する人や
研修計画の作成をおこなっている人、
ボランティアの人数について精査している人など
さまざまな業務を担当しています。
- 乗組員B
- お話をうかがっていると、
なんだか、ひとつひとつの業務の規模が
大きいですよね。
- 古瀬
- たとえば全国のオリエンテーション・研修会場の
確保に向けた調整についても、
簡単じゃないことが多いかなと思います。
ひとつひとつの規模感や責任が大きくて‥‥。
- 乗組員A
- 古瀬さんが、遠くを見つめている(笑)。
- 古瀬
- オリンピックの競技だけで33競技339種目、
パラリンピックは22競技539種目も実施されますし。
- 乗組員A
- しかも、各競技の試合は一度でなく、
決勝、準決勝と何回もあるわけですから、
途方もないことですよね。
- 乗組員B
- 合計したら878種目‥‥。
- 古瀬
- それに、選手はオリンピックで最大約11,000人
パラリンピックで最大約4,400人来ると言われています。
関係者もふくめると、
おそらく相当の数の方が東京に来るかと。
- 乗組員B
- 選手だけでそんなに!
- 乗組員A
- おそらく、東京2020大会に関わっているすべての方が
2年後の本番に向けて途方もないことを
やってらっしゃるんだなと感じました。
- 古瀬
- 途方はないんですが
時間もないので、
地道にコツコツ進めていかねばと。
- 乗組員A
- ちなみに、古瀬さんたちは、
最初の最初はなにから手をつけはじめたんですか?
- 古瀬
- 私が着任する前の年になりますが、
2016年の12月に東京都と一緒に
「東京2020大会におけるボランティア戦略」
という基本方針を決めたところが最初ですね。
- 高田
- ボランティアの全体コンセプトや
募集に向けての取組み、
大会後の東京にどのような文化や考え
「レガシー」を残すのかなど、
ボランティアに関するさまざまなことを
大会前、大会中、そして大会後のことまで
決めていきました。
- 乗組員A
- ボランティア推進部のみなさんは、
ボランティア運営の経験がある方が
集められたんですか?
- 古瀬
- いえ、前職の経験とは関係なく集められています。
基本的には自治体や企業からの出向で、
僕らは東京都からの出向です。
もともといた部署もバラバラで、
高田さんは主税局という都税事務所で
勤務されていたんです。
- 乗組員A
- へえー。
また、全然違う部署に。
- 高田
- そうなんです。
飛び込んでみて、
学びながら実務を回している状況です。
- 古瀬
- 私は2017年の3月下旬ごろに異動を通達され、
今日一緒に来ている同じチームの辻さんは、
この4月から出向になったばかりです。
- 辻
- なので、まだ1週間も経っていないです。
(取材は4月上旬に行いました)
- 乗組員B
- へえー。
なんか、こういう組織の内状が
わかるだけでもうれしいです。
- 古瀬
- そうですか。
- 乗組員A
- オリンピック・パラリンピックって壮大すぎて
よくわからないものになってしまいますが、
実際はかならず担当している誰かが、
それもたったひとりではなく何人もの人が
力を寄せ合って大会を動かしていくんですよね。
だれがどんな風に関わっているのか、
人柄も含めてわかっていくと
またたのしみ方が変わるかなと思うんです。
- 乗組員B
- たった数週間のために何年も前から
準備をしている方々の動きや
できあがっていく過程がわかると、
より「自分たちの」オリンピック・パラリンピックとして
感じられる気がします。
- 古瀬
- そうだと、
ほんとうにうれしいですね。
- 乗組員B
- 組織委員会の組織図をみて、
どんな人がなにをしているのか妄想するだけで、
ものすごくわくわくしました。
- 乗組員A
- 変なたのしみ方ですが
僕らはそんな風にたのしんでいます。
- 古瀬
- ありがとうございます。
(つづきます。)
2018-06-23-SAT