3ボランティアの花形、
案内、競技、アテンド。
- 乗組員A
- 具体的にひとつひとつの
大会ボランティアの活動について、
うかがってよろしいでしょうか?
- 古瀬
- もちろんです。
東京2020大会は
9つの活動分野にわけられ、
具体的にはこのような内容になっています。
- 指定しない
- どの役割・活動内容でもよい。
- 案内
-
- 会場内等で観客およびオリンピック・
パラリンピック関係者の案内、
チケットチェック、
セキュリティチェックサポート等を行います。 - オリンピック・パラリンピック関係者が
円滑に日本に入国・宿泊できるよう、
空港やホテルでの案内を行います。
人数の目安:16,000~25,000人
- 会場内等で観客およびオリンピック・
- 競技
-
各競技および練習会場内において
競技運営等のサポートを行います。
人数の目安:15,000~17,000人 - 移動サポート(運転等)
-
オリンピック・パラリンピック関係者が
会場間を移動する際に車を運転し、
快適な移動となるようサポートします。
人数の目安:10,000~14,000人 - アテンド
-
- 海外要人等が快適に日本で生活できるよう
接遇を行います。 - 空港や会場等において、
海外要人の接遇を行います。 - 選手団が選手村に入る前から準備を行い、
選手が快適な競技生活を送ることができるよう、
外国語でのコミュニケーションサポート等を
行います。 - 競技を終えた選手が
メディアからインタビューを受ける際に、
外国語でのコミュニケーションサポート等を
行います。
人数の目安:8,000~12,000人
- 海外要人等が快適に日本で生活できるよう
- 運営サポート
-
- 競技会場、選手村、車両運行等の
運営サポートを行います。 - ユニフォーム配付施設において
スタッフ(ボランティア等)の
ユニフォーム配付を行います。 - ユニフォーム配付施設や、
会場、空港等において、
事前に登録された情報を基に、
オリンピック・パラリンピック関係者が保有する
IDの発行をします。 - スタッフが日々の活動を開始する際の
「チェックイン」受付等を行います。 - 選手村やメディアセンターにおいて、
各国から来る選手団やメディア、
その他関係者が利用する
物品の貸出しを行います。
人数の目安:8,000~10,000人
- 競技会場、選手村、車両運行等の
- ヘルスケア
-
- 観客やオリンピック・パラリンピック関係者等に
急病人やけが人が出た場合に、
「ファーストレスポンダー」として
速やかに対応します。 - 選手にけが人が出た場合、
医務室への搬送サポートを行います。 - 競技を終えた選手に対して、
ドーピング検査員が
検査を実施する際のサポートを行います。
人数の目安:4,000~6,000人
- 観客やオリンピック・パラリンピック関係者等に
- テクノロジー
-
- 通信機器等の貸出しや
回収等のサポートを行います。 - 競技会場内で競技結果の入力や表示を行います。
人数の目安:2,000~4,000人
- 通信機器等の貸出しや
- メディア
-
- 国内外のメディアが円滑に取材ができるよう、
各種サポートを行います。 - 記者やフォトグラファーの
取材の管理サポート等のほか、
記者会見をスムーズに行うための
準備・運営サポートを行います。 - 東京2020大会を記録するための記録用写真および
動画の編集サポートや
選手村の新聞制作のサポートを行います。
人数の目安:2,000~4,000人
- 国内外のメディアが円滑に取材ができるよう、
- 式典
-
各競技の表彰式において、選手や
オリンピック・パラリンピック関係者の案内、
メダル・記念品の運搬等を含めた
表彰式運営のサポートを行います。
人数の目安:1,000~2,000人
※以下ページ「活動分野と人数の目安」の表を掲載
https://tokyo2020.org/jp/get-involved/volunteer/about/
- 乗組員A
- へえー、
こんなにあるんですね。
- 乗組員B
- ボランティアに応募するときは、
やりたい役割を指定できるのでしょうか?
それとも漠然と応募して、
自動的に割り振られるんですか?
- 古瀬
- 活動分野の希望を最大3つまで
選んでいただく予定です。
- 乗組員A
- なるほど。
3つまで選べるんですね。
各活動分野の人数は、
どのように試算したんですか?
- 古瀬
- 各部署に必要な人数をヒアリングして、
過去の大会実績とも照らし合わせて
試算しました。
募集人数はあくまでも現時点の目安になります。
- 乗組員A
- 役割によって、
応募倍率が全然違うんでしょうね。
- 古瀬
- そうかもしれませんね。
- 乗組員B
- 表の上から順を追って活動分野と内容について、
くわしくうかがってもいいですか?
- 古瀬
- わかりました。
- 乗組員A
- まず「案内」。
大会会場で観客や関係者の案内をしたり、
チケットチェック、セキュリティチェックも
活動内容に書かれていますね。
これは、ライブ会場やスポーツ会場でもおこなわれている
持ち物検査のことですね。
- 乗組員B
- 平昌大会では会場へ入場ゲートからしか入れず、
空港のように持ち物の中身をスキャンする機械に
荷物を通して検査しました。
自分自身も金属機器を探知するゲートをくぐり、
セキュリティチェックを受けましたね。
あと、飲み物チェックもありました。
- 古瀬
- 東京2020大会でもそういった活動を
サポートしていただくかと思います。
実際のチェックは、
委託業者の方がやることになると思いますので、
その近くで整列案内をしたり、
お客さんに声かけをしたりしていただきます。
どのボランティアも
組織委員会の職員などが現場に配置されているので、
みなさんはそういった方と観客や関係者との
架け橋となってサポートいただくイメージです。
ボランティアの方に責任を負わせるようなことは
ないように考えています。
「はたらく」というよりも、
たのしんでいただければな、と思っています。
たとえば「案内」の活動内容に書かれている
「関係者が快適に
日本に入国・宿泊できるように案内」というのも、
東京2020大会をたのしく過ごしていただけるように、
おもてなしをする気持ちでのぞんでいただければ。
- 乗組員B
- なるほど。
- 乗組員A
- その次が「競技」という活動です。
- 古瀬
- こちらは、競技や競技会場で運営がスムーズに進むように、
競技運営のサポートをしていただきます。
- 乗組員A
- これは応募が多そうですね。
- 古瀬
- 以前、ボランティアを志している学生に聞いてみたところ、
半数以上が「競技」を希望していました。
やっぱり、選手に会えたり競技運営に関わることができたり、
華やかなシーンが想像できるからだと思います。
でも、どんな活動でもそうですが、
華やかさだけではなく地道なこともあるので、
そこはご理解いただきたいと思います。
- 乗組員A
- そうですよね。
会場の裏口で競技中ずっと待機する、
なんてこともありえますもんね。
- 古瀬
- そのようなケースもあるかと思います。
- 乗組員A
- 続いて「移動サポート」。
選手村から会場など、
オリンピック・パラリンピックの関係者が
移動する際に車を運転する係です。
普通自動車免許の資格が必要なんですね。
- 古瀬
- そうですね。
ボランティアの中で、
唯一資格がいるのがこの活動内容です。
- 乗組員A
- 次が「アテンド」。
「案内」とはどう違うんですか?
- 古瀬
- 「アテンド」は案内する対象が観客ではなく、
選手や外国人の要人などが
快適に日本で生活できるように、
コミュニケーションのサポートをしていただきます。
メディアからインタビューを受ける際にも
サポートいただく可能性があるので、
得意な外国語を活用したい方にはおすすめです。
- 乗組員B
- あの、要人というのは具体的には?
- 古瀬
- IOC、IPCや選手団の関係者などですね。
- 乗組員A
- あー、なるほど。
- 乗組員B
- じゃあ、バッハ会長とかも?
- 古瀬
- ‥‥いや、
それはボランティア対応ではないと思いますね(笑)。
- 乗組員A
- さすがに、違うでしょ(笑)。
- 乗組員B
- バッハ以外の要人アテンド、と
おぼえておきます。
(つづきます。)
2018-06-24-SUN