岩下真司さん(製作担当)
真っ黒に日焼けしながら
ロケ地探しに奔走された岩下さん。
「完成したものをまだ観てないんですが、
 自分でお金を払って、映画館で観たいです」。
中沢青六さん(俳優)
本編では、炭坑夫役で
筑豊に戻ってきた若いオカンを迎える中沢さん。
昭和の炭坑の男を演じた姿が、
筑豊の街に、みごとに溶け込んでいます。
伊達真人さん(製作進行)
誰よりも現場で走り回っていた製作進行の伊達さん。
この映画が、初めてのお仕事でした!
宣伝活動も担当し、居酒屋などを一軒一軒まわって
ポスターを貼ってもらっているようです。
普嶋信一さん(編集)
撮影したフィルムを切って繋いでいくという
編集業務を担当されています。
普嶋さんのハサミによって、
この映画の独特なリズムが生まれました。
平山広行さん(俳優)
平山さんが演じたのは、当コンテンツでもおなじみ、
実際のリリーさんをしっかりと支えるBJさん。
撮影現場での平山さんとBJさんの2ショットは、
顔は全然違うのに、何故かそっくりだったとのこと。
望月政雄さん(ラインプロデューサー)
望月さんの声で、現場がピシっとしまります。
スタッフのみなさんによると、夏の宮城ロケでの、
真っ黒に焼けた肌と麦わら帽子が印象的だったとのこと。
麦わら帽子、とっても似合いそうですね!




リリーさんのマネージャーとして『東京タワー』を見続け、
物語のなかにも登場する、BJさん。
映画版ではプロデューサーとしても関わった「いちばんの目撃者」に、
他では聞けない、映画製作のこぼれ話をうかがってきました。
なお、聞き手の「ほぼ日」西本が妙になれなれしいのは、
ふたりが草野球チーム「ヤングジャイアンツ」の
チームメイト同士だからです。あらかじめ、ご了承下さい!





西本 つまり、プロデューサーといっても
BJさんは、おもに
バッジやライターまわりを担当する
プロデューサーであった、と。
BJ 映画界に
そんな担当はありません
が、
まあ、そういうことになりますね。
西本 撮影現場にはどれくらい行ってたの?
BJ できるだけ現場にいたい、
というのがあったので
ちょくちょく行ってましたが、
自分の都合で勝手に顔を出して、
勝手にバッジとか配ってるという‥‥。
気分は「優作イズム」を継承してる
つもりでしたけど、
当然、誰も自分を求めてはないですよね。
(註:BJさんは
 松田優作さんの大ファンです)

そして、少しでも現場になじもうと、
わざとヨレヨレのTシャツ姿で、
タオルを首に巻いたりして‥‥。
西本 身体を動かすような仕事が
とくにあるわけでもないのに、
「現場感」を演出してたんだ(笑)。
BJ だから、スタッフの方々はたぶん、
なんなんだアイツは、って
思ってたんじゃないですかね。
うさん臭いというか。
西本 名前は横文字だし、相当ウザい(笑)。
BJ かなりね(笑)。
でもそのときは、こういう人間でも
現場で必要とされるときが
やってくるのではないかと思ってましたけど、
結局、最後まで所在ない感じでした(笑)
西本 でも、原作側のプロデューサーとしては
キャスティングにも口を出すわけでしょう?
主演の樹木希林さんや
オダギリジョーさんはともかく、
えっ、こんなところに?
というシーンに
小泉今日子さんが出てたりしますよね。
BJ そういうのも、
映画界の常識を知らないから、
「小泉今日子さん、出てくれるといいですね」
とか、軽々しく口にしてしまったりして。
プロのみなさんからしたら、
「そんな簡単に
 出演してくれるわけないだろ!」って
感じだったのかもしれないですけど、
でも、お願いしてみないと分からないですよね?
とか言って、素人精神で。
西本 そのほかにも、
仲村トオルさん、小島聖さん、宮崎あおいさん、
柄本明さん等、そうそうたる顔ぶれの方々が
出演されてるじゃないですか。
BJ ダメでもともとという精神で
オファーさせていただいた方々も、
「いやいや、全然出演しますよ」
と言ってくださったり、
1シーンだけの撮影の方でも、
撮影が終わったら、
「帰るの寂しいなぁ」といって、
名残惜しいそうな顔で
撮影場所を後にするというような。
西本 いい雰囲気の現場だったんですねぇ。
BJ それに、これは
プロデューサーの、孫家邦さんの
すごいところなんですけど、
今回は、最後のキャストのテロップでも
誰ひとり、特別扱いしていないんです。

「友情出演」とか
「特別出演」も入っていないし、
テロップの順番も、
出演してる順に並んでいるんですよ。
西本 ああ、だから、
途中の特に目立たないタイミングで
「小泉今日子」さんとかが出てくると。
BJ そういったことも含めて、
現場をとりまく雰囲気があったかくて、
そこにいるのが、心地よかったですね。

<つづきます>

2007-03-22-THU


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