星野義幸さん(演出助手)
医療関係の演出についてはプロ中のプロ、
演出助手の星野さん。
本編の病院シーンは、星野さんの綿密な調査が
あってこその臨場感を醸し出しています。
金子清文さん(俳優)
葬儀屋の助手役で出演された
金子清文さん。
「ロケバスで松たか子さんの隣だったことは
 僕のなかで、すごい事件でした!」
宮崎慎也さん(製作デスク)
みんなが撮影中にもデスクに残り、
作品を陰で支えていた制作担当の宮崎さん。
エキストラの一般応募にはなんと、
1000人を超える人が集まったそうです。
廣瀬順子さん(スクリプター)
映画のオカンが樹木さんならば、
現場のオカンはこの人、廣瀬さん。
監督の横で、撮影の行程を
管理していくお仕事をされています。
高木智之さん(大道具)
個性派ぞろいの撮影現場でも、
ひときわインパクトを放つ高木さん。
一見したところなんだか怖そうですが、
実はとっても優しい、現場のアイドル(?)です。




リリーさんのマネージャーとして『東京タワー』を見続け、
物語のなかにも登場する、BJさん。
映画版ではプロデューサーとしても関わった「いちばんの目撃者」に、
他では聞けない、映画製作のこぼれ話をうかがってきました。
なお、聞き手の「ほぼ日」西本が妙になれなれしいのは、
ふたりが草野球チーム「ヤングジャイアンツ」の
チームメイト同士だからです。あらかじめ、ご了承下さい!





西本 素人ながら映画の製作に
プロデューサーとして関わってみて、
なにか「ファインプレー」とか
あったと思いますか、自分的に?
BJ 東京タワーのスタッフTシャツを
つくったときに‥‥。
西本 ああ、おもに、
バッジ・ライター・Tシャツまわりの
ノベルティ・プロデューサーとしてね。
BJ リリー(原作者)からスタッフの皆様へ
という意味で制作することになって、
普通に「丸首」のTシャツを作ったんですけど。
その時、自分が「Vネック」のTシャツが
好きだったので、「Vネックにしませんか?」
と提案したんです。
西本 おお、さすが、
おもにバッジ・ライター・
Tシャツまわりのプロデューサー(笑)。
BJ でも、みなさん淡々と、
「いいよ、丸で」って。
結局、ふつうの丸首になりました。
でも、実は自分用にこそっと、
5枚くらい「V」をつくっていて‥‥。
西本 それは、スタンドプレーですな。
BJ でも、完成して現場のみなさんに
Tシャツを配っているとき、
主演のオダギリジョーさんが、
「あ、俺‥‥Vがいいです」って。

オダギリさん、V派だったんです!
西本 一転、ファインプレーじゃないすか!
BJ あと、磯山役の平山広行さんも、
「あ、BJさん、俺もVがいいっす」って。
西本 なんと、連続ファインプレー!!!
BJ そのときは、ホント作っておいてよかったなと。
‥‥でも、結局、その後、
ひとり悦に入って「Vネック」を着てたら、
他のスタッフさんに
「なんでおまえだけVなんだ?」って
突っ込まれたりとかしまして‥‥。

ようやく、現場になじみかけてた
ときだったんですが、
また振り出しに戻ってしまいまして‥‥
それがいまだに悔いが残ります‥‥。
西本 よけいなプロ意識!(笑)
でも、それはプロデューサーとしての
次への課題だったと?
BJ いや、ないでしょうね。
映画に呼んでいただくこと自体、
もうこれっきりでしょう(笑)。
西本 でもさ、現場を経験したからには、
これから映画人たろうとする若者に
言えるようなことも学んだわけでしょう。
BJ 監督が愛煙しているタバコが珍しい銘柄で、
なかなかロケ地には売ってなかったので、
常に、そのタバコをポケットに忍ばせて、
監督のタバコが切れたなという瞬間を見計らって、
ここぞとばかり手渡したり‥‥。
あと現場では、
革靴だけは履いちゃダメだね、とか‥‥。
西本 ‥‥ウザいなぁ(笑)。
制服組じゃなく、
あくまで現場の人たれ、と!
BJ まぁ、ひとことで言うなら
「映画を愛してくれ!」。
(註:BJさんが大ファンである
 松田優作さんのセリフです)
西本 ‥‥ウザいなぁ(笑)。

<つづきます>

2007-03-26-MON


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