「ランランランな旅はまだ終わっちゃいなかった」
【言い訳の弁】
いや〜、遅くなりました。
これには訳がありまして、最近のちまは、
「もう流行ってるじゃないですか?!」のおまぬけ原稿で、
自分のばかさかげんに嫌気がさしていたのです。
あたしって、ほんとになんにも考えてないんですよう。
これじゃいけないと、思う気持ちはあるんですけれど、
急に脳をつかっても、いつものようにしか動かないんですね。
さらに編集長からは、「ちまは本当に学校行ってんのか?」
と心配されてしまうくらいで。
商学部でマーケティングをやってるとか言ったのが、
たんなる法螺みたいなもんだって、ばれちゃったんですよう。
ちょっと、原稿を書くのが怖かったのです。
でも、じぶんなりにちゃんと
やることはやるってところを見せないと、
ばかに無責任がかけ算されてしまうので、
トレイングの旅の報告を、きちんとゴールまで
もっていきますよ。
それと、秋の行楽シーズンてことを考えると
『みちのく』の旅をおつたえするのは、いまのほうが
ふさわしいくらいだと、急にひらめいたので、
実際に旅したのは6月ですが、
あえて、今なんです。
まっ、遅れたことが功を奏したってことですな。
どっちにしろ、かなり開き直ってますが、
そーゆーことなので、あしからず。
叱って叱って!って、あたしはマゾか!?
「ほぼ日」Tシャツを着る
麗奈ちゃん |
【田中麗奈ちゃんですよ!】
6月9日の午後 (メモを見ましたよ)。
のんびり歩くように景色にとけこむ
五能線を降り、 イカ焼きを食べた私達は、
今回の旅の表向きの目玉である、
「TRAING」の 撮影現場におじゃましました。
ロケ地は五能線の車窓からちゃんと
見えるらしく、 ちょうど通りかかった列車の乗客に
手を振ったら、 しっかり振り返してくれました。
うれしかった。
で、撮影現場って、 こんなからくりがあったのか〜、と。
やっぱり、プロのやることは違うやねぇ〜
なんて感心しましたよ。
うまくは説明できないんですけどね。
CMの画面って、こういうしかけやら仕組みやらを集めて、
ぎゅっと絞ったジュースみたいなものなんですよね〜。
うまく説明できないけど。
編集長も
持ってみたかったんだぁ
少女のようにねぇ。 |
この撮影の主役は「TRAING」ときっぱりと書かれた
大きな旗を持つ、とても顔の小さい麗奈ちゃんでした。
あ、田中麗奈ちゃんです。
「なっちゃん」って言ったほうが分かるって人いませんか?
私もその失敬な奴の一人でして、麗奈ちゃんを見た瞬間、
心の中で「なっちゃんだ!」と叫んでましたね。
(しかも実際、なっちゃんが、
いや麗奈ちゃんが、 「なっちゃん」飲んでたしさっ)
で、ちまとツルタで麗奈ちゃんにインタビューするはずが、
ほんと、つまんないことしか聞けなくて...。
見るに見かねた編集長が、まかせっきりは危険だと、
助けてくれたのでした。
横で聞いていたちまがわかったのは、
麗奈ちゃんは、「書くことが好き!」な女の子と
いうことでした。
インターネットにも興味があるみたいで、
メール交換とかもしてみたいって。
そのうち『ほぼ日』にも何か書いてくれると
うれしいですよね。
んで、そこでの取材は、取材という名を借りて、
ただ現場を荒らして楽しんできただけ。
麗奈ちゃんが持っていた、あの大きな旗を、
みんな交代で持たせてもらったり、
そこにあったドリンク類を飲んだり、ほとんど邪魔者でした。
そんで、何も疲れちゃいないのに、
「お疲れさまでしたー。」なんて軽快に挨拶を交わし、
さようなら。
おい、これでいいのか?という気持ちも、そのときに
あったんだかなかったんだか・・・
素人の学生(とくにわたしとか)に取材なんかまかせたら、
こういうえらいことになるという教訓だけをプレゼントして、
この場に別れを告げたのであった。
【なんでもありありの田中屋】
そしてやってきたお次の快楽地は、「千畳敷」の田中屋。
千畳敷ってばもう、津軽うぅぅって感じで、
これぞ!日本の心、日本海!と、感動してしまいましたよ。
日本海は、ぜったいに太平洋とはちがう!
どうちがうかというと、
日本海は、日本海なかんじなんですよ。
美しい花はない。
花を美しいと思うこころがそこにあるだけだ。
どーーーーです!
今だってアイドル |
日本海をにほんかいーーっておもう私のこころが、
そこに日本海を出現させたのだ。
だから、ほんとに日本海は見たほうがいいですって。
でも、このページ、
日本海ばっかり見てる人も読んでるんですよね。
そして、ここは、その日本海のさらに「千畳敷」ですよ。
さらに、そこには「田中屋あり」とでも言うべき、
すごい店があるわけなんです。
すごいとこには、すごいもんがある(ちまの法則)。
一見、お土産やさんかな?
と思ったら大間違い。
そんじゃあ、海の家?これも間違い。
じゃあ、なんなんだよ!
正しくは、お土産やさん・海の家・民宿・めし処と、
一軒四役、これぜ〜んぶでやっと正解なのです。
出てくる食べ物がうまいうまいうまいうまいうまい!!
魚中心なんですが、新鮮だしめずらしいし、
いま海に潜って捕まえてきたんじゃないかって
思っちゃうくらいおいしいとこなんです。
宣伝だと思うでしょう?
ち、ち、ちがうんだよぉ!行けばわかるって。
いってくださーい、ほんとなんだから。
昔からアイドル |
で、しかも、看板ムスメがいる!
ほほ紅がチャーミングな、看板おばちゃん。
あっ、いや、「おばちゃん」だなんて
失礼いたしやした。
そりゃ、年齢はおばちゃんなんですけれどね、
お世辞で「おねえさん」なんて呼ばれるようなお方じゃない。
だって、昔も今も「あ・い・ど・る」なんだから。
なんたって、このアイドルの(若い頃のだけど)
顔写真がプリントされた
Tシャツがおみやげに売ってるくらいの、
伝説の人なんですよ。
証拠写真を見てくださいよ。
けっこう、お値段も安くはないTシャツでしたよ。
冗談じゃないってことですよう!
あいどるに接待されながら食べる海の幸。
目の前に広がる日本海。
あいどるの顔に広がる赤み。
寄せる波。あたたかい津軽なまり。
もう、最高の一時を過ごさせてもらいました。
【最後はいずこへ?】
これだけ楽しんだんだからもういいだろって感じですが、
最後のゴクラクを求めて、
五所川原にある「あすなろ温泉」に向かったのです。
そこへは、 鰺ヶ沢の舞戸小学校
(舞の海関の出身校だそうで)の校長先生が、
車で送ってくれました。
なんでまた、校長先生が送ってくれたのか?
たまたま、校長先生が田中屋に来てたんですよ。
別に、先生は毎日のように田中屋に
居るわけじゃあないんです。
ホント偶然に、私達と先生は出会ったのです。
でも、普通は、
いくらそこに居たからって、送ってくれるもんじゃない。
特に都会じゃ、初対面の人を、
1時間もかかる遠い所へは送っていかないですよ。
なんか特別な関係じゃない限りは、知らんぷりですからねぇ。
こういうところでも、
『みちのく』の暖かさをひしひしと感じちゃったのです。
ほっ。
砂に埋もれて、
まぬけなちまとツルタ |
いよいよ、 最後の快楽地、あすなろ温泉。
ここは砂風呂が名物ってことで、
全員ゆかたに着替えて入ることに。
で、ちまとツルタが着替えて、のこのこ
入りにいったら、すでにみなさん、ゆだってましたよー、
すごい顔して。
常連さんは30分くらい入るらしいんですがね、
とりあえず素人はその半分にしようってことに。
「15分なら楽勝じゃ〜ん」とか言ってたら
5分くらいでもう、
「あぢ〜あぢ〜」なんてうなだれる始末。
でも、結局20分近く入ってました。
だって、せっかく来たんだから、
すぐ出ちゃったらもったいないのですよ、
貧乏性の私としては。
最後に温泉のご主人のお孫さんと一緒に記念撮影。
からだも・こころも暖まって、あ〜気持ちよかったぁ。
【秋のトレイングはどうする?】
以上、3回にわたっておとぼけしてきた
トレイング・レポート。
車でも飛行機でもない、列車で行く、トレイングの旅。
そこですっかり、『みちのく』を見なおした私。
寒いところだからか、たまたまなのか、よく分からないけど、
人が暖かかった。みんなやさしかった。
もう一回行けと言われたら、おおよろこびですね。
ほんとに、いままでのともだちどうしの旅行は、
このかんじ、知らなかったって思いますもんっ。
実験台みたいに
「はじめての東北トレイング」に行かされた私ですが、
もー、満足でしたよー。
みなさんも、だまされたと思って、どうでしょう。
でも、私のレポートじゃだまされとは思えないか??
だましてないんです。へたなだけです。
ほんとに、いいですから。
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