── このところ、宇宙部は夕方の定例会議で
仕事の負荷を表にしていましたね。


▲宇宙部のタスク表。
あれは、1週間で
どのくらいの仕事量をこなせているかを
確認するための表でした。
まず「このくらいの時間でできるだろう」という
仕事の見積りをたてます。
1週間後、どのくらいできたかを振り返って
次の週にその結果を活かします。
── うまくいきましたか?
はい。完璧ではないけれども
自分たちの作業を
見積もることができるようにはなりました。
── それを野原や海に例えると‥‥。
そうですね、野原や海は無理ですが、
勉強に例えると、
「試験範囲を見積もって、国語は何時間やろう」
などと配分してから
勉強をはじめることに似ています。







── 計画的に、ということですね。
計画的にやらないと
結局実現できないし、間に合わないのです。
── 最終的に、この会議室にこもって
朝から夜まで自席には戻らず、
宇宙部は「合宿」に入りましたね。
始業時刻に遅刻したら、
ほかのふたりにコーヒーをおごるルールに
なっていたそうですね。
「合宿」に入って、この春くらいから
朝は10時に出社しようと提案しました。
ゴールデンウイークあけからは
それが朝8時になりました。
理由なき遅刻はコーヒーをおごる(笑)。
みんな、おごりました。
でも、なんだかよかったです。
「ごめんなさい」といって
コーヒーをもってくるのは。
── 朝8時に、毎日来るって
考えられないです。
そうですね、社内の誰よりも早く、
ビルのお掃除の方と
いっしょにやってきて、仕事をはじめました。
── はぁあ、すごい。
「宇宙で燃えてる」から
そういうことができたのでしょうか。
うーん、燃えてる部分もあると思います。
午前中はやっぱり、すごくはかどるし。
ま、やんないと間に合わないということが
そもそもあったからでしょうね(笑)。
── 作業量がとにかく多かったんですね。
それと、これからは
みんながこのシステムで
やっていかなきゃいけないんだ、
ということが大きなポイントだったと思います。
システムはひとりだけがわかっていてもだめです。
3人とも目を通さないといけないから、
他人が読めるコードにしなければならない。
それがぼくにとっては大きかったです。
── これまでベイちゃんは
ひとりでやってきましたからね。
今回は「共有」が大事なポイントだったんですね。
ひとりじゃとてもやりきれる量じゃないですし。
── ストア改訂チームにも話を聞いたんですが、
今回のシステムはいちから組み直したのに、
いまふつうに使えていることがすごいと
みんな言ってましたよ。
できたとは思うけど──それも、
すごい致命的なミスはまったくなく
できてるんで、及第点はあげたいです。
でも、100点満点ではない。
やっぱり動いてないところがあって、目につく。
それがいまの状態です。
── この「ストア改訂」の出口は
最初から見えていたんですか?
見えてなかったです。
最後になるギリギリまで。
やることが多かったから。
── どれだけ多かったんですか?
タスクをひとつずつ書いた紙が
あったんですけれども、
そのブロックメモが1冊なくなりました。
350枚のブロックメモだったので、
これまで少なくとも400くらいの
タスクがあったんじゃないかな。


▲宇宙の合宿部屋にはタスクメモがあちこちに。
── すごいですね。‥‥たいへんでした。
うん、たいへんだったことが‥‥なくはない。
ないわけじゃない。
うれしかったのは、ベンチマーク出したときです。
つまり、テストで処理速度を計測したら、
思いのほかよかった。
そのとき、スカッとした。


▲そのときはハイタッチ。
ギリギリだけど
なんとかゴールまでいけるんじゃないかなと
ずっと思ってました。
そして、合宿は思いのほかたのしかったです。
8時に来るの、すごく渋ったくせに(笑)。
はい、そうなんですけど、それでも
とてもたのしかった。


▲電車のラッシュを理由に渋ったカワモト。
(長考)‥‥おれもたのしかったですね、
ふつうに。
── はははは。
この数ヶ月、とてもよかったです。
こういう開発はこれまでの仕事で
ずっとやってたので、
つらいとか、そういうことはありませんでいした。
むしろ、どちらかといえば
こればっかりやっていたい。
そういうところがあります。
── ‥‥‥‥‥‥。
なしで。
いまの、なしでーー!!!
そんなことないです、そんなことないです。
みんなとやる「ほぼ日」のコンテンツの仕事も
大好きです。
── ‥‥‥‥ほんとですか。
でも、ひさしぶりに向こうのフロアに戻ったら
やっぱりみんなと距離感がありましたよ。


▲みんなのいるフロアで仕事する宇宙部。
顔を合わせてなかったから
壁ができちゃった感じがする。
── そう、なんかこう、3人に
むかしのお代官みたいな雰囲気が‥‥。
お代官より頭はかたくなってると思いますよ、
「それはちがう! 1か0か!」
みたいなことは
ものすごく厳しくなってる気がする。
── はははは。
それはプログラムに対して、ですよ。


▲業務連絡:宇宙部は頭がかたくなっています。
── 「ほぼ日」のページに来てくれる方々にいま、
いちばん伝えたいことはなんですか?
もっといっぱい買い物してください。
もう、いくらでもいっぱい、
来てもらっても大丈夫です。
── カワモっちゃんすごくうれしそう。
ほぼ日ストアでこれまで買い物をしたことのある
お客さまが、なんの違和感もないままで
また同じように買い物できるようになっていると
思います。
── うん、すごくそう思いました。
逆に新鮮さとかは、あまりないんですよ。
それはそれですごいんですよ、
だって全く新しくしたのに。
── そうだよねぇ。
すごいと自分たちも思う。
デザイナーのぐっさんのチカラも
とても大きかった。
── うん。
サワヤナギさんは?
お客さんに伝えたいことは‥‥
えーと、真っ白い画面が出ても
気長に使ってください。

ははははは。
── ???


▲素直すぎる発言。
「エラー画面が出ても」ってことです。
おれ、心配性なんで。
うん、そうですね、なんか不都合あったら
こっそり教えてください、って
ところはあります!
たしかに。
なぜかというと、今回、
機能を追加したり
プログラムに手を入れたりしたときに
テストできる環境もできたんですよ。
ですから、要望があったら
ぜひ教えてほしいです。
要望はいただきたいです。
対応しやすくなったから。
8月1日午前11時まで、
送料無料キャンペーンやってるんで、
ぜひお買い物していただいて。
ご要望があったら、ぜひお聞かせください。
あとは、少し前のことになりますが、
この改訂のせいでほぼ日ストア全体が
クローズした期間がありました。
ストアが止まってるあいだって
みなさん不便を感じてたのかな?
それをお訊きしてみたいです。
── 「ほぼ日」にとって、
あの長い期間、ストアを止めることは
これまでなかったことですもんね。
はい。ぜひ訊きたいです。
── ところで、宇宙部はいつヒマになるんですか?
今年はならないんじゃないんでしょうかねぇ。
── そんなに?


はい。
── そうなのか‥‥。
ひきつづきがんばってください。
でもね、今回いちばん大きかったのは、
3人で協力してつくる体制というのが
これでできた、ということです。
── それまでできてなかったのですか?
これはぼくのせいだと思うんですけど
とりあえずなんでもひとりでやってみよう、
がんばれ、ということが多かった。
でも、これからは。
── これからはタッグで。
タッグとはちょっとちがう。
ちがうけれども。
── 真のチーム体制になったということですね。
うれしいですね、みなさん!
はははは。
まぁいいや、うれしい。


ぱちぱち。




プログラムをどう一新したか、というような
理系的な部分はやっぱりくわしく紹介できないまま、
宇宙部がこの数ヶ月を乗り切るために
少しだけ変わりました、という部分を
お伝えするだけになってしまいました。
でも、3人だけの宇宙部は
これからもこつこつと、チームで、
「ほぼ日」のシステムを支えていきます。

送料無料キャンペーンは7月いっぱい
(8月1日午前11時終了です)。
この機会にぜひ新しい「ほぼ日ストア」で
お買い物をしてみてくださいね。

これからも、「ほぼ日ストア」と「宇宙部」を
どうぞよろしくお願いします!

(おしまい)

 


2012-07-28-SAT


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