第7回 いつもいつもお金がない。
ほぼ日 収録中ですが、
大丈夫ですか?
福原 いまちょうど休憩で
4時40分に再開なんで。
ほぼ日 じゃ、いそいでお話を‥‥
今回のエコシリーズDVDは、
正月休みをつぶして
がんばられたというお話ですが。
福原 けっこうがんばりましたよ、けっこう。
一同 はははは。
福原 まず、話がかなり急だったもんね。
前回のDVDはセットだったけど
バラを出しましょうと決まって。
桜井 発売日は
3月25日しかないということになって。
福原 準備はしなきゃな、というのはわかってて、
2月くらいかなあ、と
たかをくくってたら
急に1月7日までにつくれと。
大岩 しかも12月中旬にそういう話になりました。
福原 ぼくはこう見えても
番組やらいろいろんなことやってるんで。
ほぼ日 そりゃそうですよね。
福原 いつやるんだ、と。
桜井 いつやるんだ、と。
福原 あ、お正月、あいてる。
ほぼ日 ご自分で。
一同 ははははは。
福原 前回のDVDは、
番組で放送したものの中から
使えない部分だけを抜いた、
いわゆる「アーカイブ」だったんです。
だけど、今回のDVDは
「おもしろいところを抜いてつないだ」
という商品です。
ちょい新作も入ってるし。
ほぼ日 ちょい新作も?
どういうことですか。
福原 実は入ってるんですよ、
新作のおやじむしとか。
ほぼ日 はははははは。
福原 プリプリはかせも新作。
ほぼ日 いつやるんだと言っておきながら、
時間がない中で。
福原 はい。
ほぼ日 凝ったものを。
福原 いや、ぜんぜん凝ってない。
桜井 凝ってますって。
福原 いや、凝ってない。
あのね、あのですね、
基本的にお金がないんですよ。
ほぼ日 お金が。
桜井 いつもいつもお金がないんですよ。
福原 ですから、基本的に
新しいものをつくったり
凝りまくったものをつくったりは、
できないんです。
だけど、お金がないということは
非常にだいじなことです。
ほぼ日 はい。
福原 いまのような時代になると特に、
「お金がない」ということは
とても価値があることなんです。
テレビの制作費もどんどん下がり、
番組作るだけじゃない、
いろんなことをしなきゃいけない時代です。
ごらんになってわかるとおり、
これだけ人が動いて
これだけ施設が必要だということは、
テレビ番組の制作は
たいへんコストが高いんです。
そこで、我々のように
安くすることが習慣になっていると、
逆にこういう時代でも、充分できる
ということになるんです。
安くつくったな、ということも含めて
けっこうがんばったよねえ。
大岩 そこまでやらなくていいですよ、と
逆に私がとめたりして。
桜井 ふつう、逆ですけど。
福原 がんばったよねえ。
ほぼ日 なぜそんなにがんばられたんですか。
桜井 それはきっと性(さが)ですよ。
ほぼ日 性‥‥
福原 性とかじゃなくてね、たぶん‥‥
あのね、高いんですよ、このDVD。
ほぼ日 またお金。
大岩 前回のセットよりは安いんですけど。
福原 それでも1巻3990円でしょ?
せっかくそれだけのお金を
出してくれる人がいるんだったら、
払ってもらった分の満足感のあるものは
絶対につくりたいと思ってね。
これね、けっこうおもしろいよね?
桜井 私はまだ見てなくて。
トマト 私も。
福原 あ、そう。これ‥‥、ね、
おもしろいんですよ。
一同 はははは。
大岩 ホントにおもしろいんですよ。
(つづきます)
2009-04-02-THU
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