10、「どこまで?」
人間と猿の違いは、
関連付けることができるかどうかだというのを、
ドキュメンタリーでやっていたそうです。
お猿さんは、つぼを見せて
「これがつぼだよ」と言えば、
それがつぼだということは
憶えることができるのですが、
他の種類のつぼまでは
「これもきっとつぼ」と
認識したりしないらしいです。
人間は赤ちゃんでも、
それができるのだということでした。
確かに、うちの赤ちゃんは生の犬を見ても
「わんわん」と言い、
スヌーピーを見ても「わんわん」と言う。
考えてみたらすごいことだ。
ほんもののうさぎを見ても
「ミッフィー」というが、これもすごいことだ。
決め手は耳でしょうか?
もしかしていわゆる波動?
ミッキーマウスを「ちゅうちゅう」というのは、
微妙な問題ですが。
ハイエナは「わんわん」、
カラカルは「にゃ~」というのも、
まあ、動物に詳しくない大人でもあるような
交じり具合で、好ましいです。
しかし、このあいだ子供と散歩していたとき、
なんとなく前から犬が歩いてくるなと思った私が
「ほら、わんわんだよ!」と指差したら、
彼も「わんわん!」と指差し・・・
でも・・・
よく見たら、
それはお猿さんだったのです。
ニホンザルみたいなのが、
リードをつけてお散歩していたのです。
よつんばいですたすたと歩いてきたのです。
私もどう訂正していいかわからず、
もう少し機転がきけば彼の好きな
「おさるのジョージだよ!」と言えたのですが、
びっくりしてしまい、
赤ちゃんも「わんわん」と言ってみたものの
なにか釈然とせず・・・
お互いに目を見合わせたりして。
そんなふたりの目の前をお猿さんがただすたすたと
歩いて行きましたとさ。

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