2匹のねこがやってきて、去ってった。〜牛と海苔の思い出〜あれは4月のことだった。我が家に2匹のねこがやってきた。誰に飼われているのか、名前も、性別も、年齢もわからない。わかっていることは、同じ家で飼われていたっぽいということだけ。5か月間の共同生活の記録を、「文と写真:ゆーないと」でお届けします。
第5回

牛は、
一般的には、「ぶさいく猫」のジャンルに入ると思う。
よく言えば「不思議顔」とか、
「味わい」と形容されるような顔だと思う。
お世辞にも、「かわいい」とは言えない、そのお顔。
初めて会ったときも、
「かわいい」とは思えなかった。


のだけれど、
なんだろう、ちょっと一緒に過ごしていると、
人懐っこいし、甘えん坊だし、
かわいく見えてくる、気がする。
海苔みたいに、噛み付いたりしないし。

ねえ牛。

▲「ふわーあ」

▲「ん?」

か、かわいい‥‥。
いやいや、おかしい。
かわいくはないはず、なんだけど、
かわいいかもしれない。
内面はもちろん、外面も、かわいいかもしれない。
あれれ?
身内贔屓みたいなもの?
この気持は、なんだろう??

(つづく)

2011-09-25-SUN
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