2匹のねこがやってきて、去ってった。〜牛と海苔の思い出〜あれは4月のことだった。我が家に2匹のねこがやってきた。誰に飼われているのか、名前も、性別も、年齢もわからない。わかっていることは、同じ家で飼われていたっぽいということだけ。5か月間の共同生活の記録を、「文と写真:ゆーないと」でお届けします。
第8回

牛の美しさはさることながら、
牛のフェロモンの強さにも、おどろかされた。
牛の甘え表現である「頭突き」によって、
鼻が押し付けてられた部分や、
唾液がついた部分の皮膚がかゆくなる。
ほかのねこでは、
そんなふうになったことは、まだない。


海苔にはどんなになめられても、
わたしの皮膚はなんともない。


共同生活がはじまって、1か月経った頃、
わたしに免疫ができて、かゆくなくなったのだった。

きれいな薔薇にはとげがある。
というけれど、
牛もそれにあてはまるんじゃないだろうか。

(つづく)

2011-09-28-WED
前へ はじめのページへ 次へ

感想を送る ツイートする ほぼ日ホームへ