2匹のねこがやってきて、去ってった。〜牛と海苔の思い出〜あれは4月のことだった。我が家に2匹のねこがやってきた。誰に飼われているのか、名前も、性別も、年齢もわからない。わかっていることは、同じ家で飼われていたっぽいということだけ。5か月間の共同生活の記録を、「文と写真:ゆーないと」でお届けします。
第20回

いっしょに過ごした5か月間。
半分を過ぎたころだったか、
ミグノンさんから連絡があった。

なんと、飼い主さんから連絡があったそうだ。
福島なまりのおばさんから電話があって、

鼻が白いほうが「かわいこちゃん 1歳」
もう一匹が「ギャオ 元ノラ猫 年齢不詳」。

とのこと。

「鼻が白いほう」ということは‥‥
こちらが、


「かわいこちゃん 1歳」。
なのか。
そうなのか。
これが、「かわいこちゃん」なのか。
こんなにおおきなからだで、1歳なのか。
そのネーミングセンスにも、おどろいたし、
いろいろおどろいた。

そう言われてみると、
牛の眼つきは、
「かわいこちゃん」そのもののような気がしてくる。

かわいこちゃん。


たしかに、かわいこちゃんだ。


もう一匹の「ギャオ 元ノラ猫年齢不詳」が、
こちらの、


海苔。ということになる。
たしかに、海苔はギャオギャオしている。

▲段ボールをかじるのは、ギャオっぽい。

悪い感じもするし、
元ノラっぽいかもしれない。


それぞれに、ほんとうの名前で呼んでみると、
正直、反応がうすい。
いまは「牛」と「海苔」のほうが、
強く反応するようになってしまった。
しっぽでパタパタと、反応するし、振り向く。
悩んだけれど、いまはそのまま
「牛」と「海苔」と呼ばせてもらうことにした。

うれしさ半分、さみしさ半分。

飼い主さんは、2匹を飼える状況になったら、
またいっしょに暮らしたい。と言っていたそうだ。
日帰りで会いに行きたい。とも、言っているらしい。

大事にされている子たちで、よかった。

(つづく)

2011-10-10-MON
前へ はじめのページへ 次へ

感想を送る ツイートする ほぼ日ホームへ