ほんとうの飼い主・Hさんが、面会に来ることになった。
他に用があるわけでもなく、
うちに、牛と海苔に会いにくるためだけに
福島から来られるのだから、
そうとう、かわいがっていたんだと思う。
ミグノンさんが保護していた、
Hさんの家にいた他のねこ2匹の預り先が
ちょうどいいタイミングで決まったらしく、
その2匹もうちに寄って、
合計4匹のねこと、ほんとうの飼い主さんが来るのを待った。
何ヶ月ぶりの再会だろうか。
駅に迎えに行き、おしゃべりをしながら、
家に向かった。
「鼻が白いほうが、かわいこちゃんですよね?」
「ああ、うーん、そうだっけなぁ」
「まあ、これから会えますからね。
ふたりとも、いい子で、元気ですよ」
「ギャオは、悪いからねぇ」
ギャオ(海苔)はとにかく、悪いらしい。
家に着いて、まず。
「かわいこちゃ〜〜〜〜〜ん!」
と言いながら、海苔に駆け寄るHさん。
・・・!
なんと、逆だったのだった。
こっちが、「かわいこちゃん 1歳」で。
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こっちが、「ギャオ 元ノラ猫年齢不詳」。
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衝撃だった。
わたしには、まったくしっくりこなかった。
家族の一番のお気に入りの、かわいこちゃん(海苔)と、
悪い子だ悪い子だ、と言われていたギャオ(牛)。
その2匹が、いまは「牛」と「海苔」として、
キャラクターも少し変えて、東京で暮らしている。
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福島に帰る日まで、
たくさん遊んで、たくさん笑おうね。
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(つづく)
2011-10-15-SAT
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